note 初投稿 令和元年に読んだ本 📚 ゆるやかな絶望を生きる男が 唯一求めたのは、 美しくなることだった 『改良』遠野遥 河出書房新社 (2019年11月) 夢中になって一息に読んでから五日間は心を囚われていた。読み終えた直後は、マグマのようなドロドロとした熱いものが脳を焦がし染み付いたようで、その実、冴えた清い水のようなものが高い浸透力で脳を満たして、それらが鎮まると、豊かな躍動するエネルギーがお臍の辺りから内から湧いてきた。すぐに再読した。 作中の言葉を借りる