見出し画像

小さく切り刻んで

働いている本屋さんに来るお客さんと、この間少し長話をした。
その方は翻訳や執筆をしていて、昨晩も書きたくない原稿を提出したとのこと。
魂を細かく切り刻んで少し売ったのだと言っていた。
「私も去年、自分の思うこととは真逆のことをしなくてはいけなくて苦しかったです」と言うと、「みんなそうだよ」、と。
いつもだったら、「みんなそうだよ」に集約されてしまうことに反発してしまうところを、細かく切り刻んで売ったという表現に気を取られて、すんなり話は終わった。
全部無くさないように、小さくして、ちょっとずつ渡してるのかもね。
そうだね、そんな方法もあるのか。どうやるのかまだちゃんと分かってないけど、
まるっと売るのは辛いから、そんな方法を覚えてみたいな。本当は売りたくないけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?