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自由でいいのに

今回は、読者の皆さんへの提案はいっさいせずに、持田の個人的な思いを書き綴ります。

学部選びのこと。大学受験において、どの学部を目指すのかはあらかじめ考える必要があります。就職のことを考えて選ぶ人もいますし、興味本位で選ぶ人もいます。偏差値で選ぶ人もいます。ある学部よりこの学部のほうが序列が上とか下とか、そういうことを考える人もいます。

大学の学部、学士課程というのは、勉強するところだと思っています。受験勉強という手足を縛られた学びから解き放たれ、自由な学びを存分に愉しむ空間が学部というところだというのが、持田の考えです。

持田の場合は、学参のレベルを超えた文法、ことばのしくみを学びたいと考えていました。それで英語学を学ぶために英語学科を目指しました。1990年代に英語学科を目指すとなると、多くの私文受験生が併願する大学群は受験しないことになります。予備校は早慶大のコースに在籍していましたので早稲田も受験しようと思っていましたが、模試の受験登録では第3志望以下に書いていたのを覚えています。英語学の授業の開講数が少なかったからです。

結局、獨協大学の英語学科に通いましたが、私文の人間にとって独学の難しい生成文法も基礎から学ぶことができ、応用言語学の考え方にも触れることができ有意義な学生生活を送ることができたと思っています。現在この仕事をしていくうえで必要な専門書が自力で読めるのは、大学で基礎を身につけたお陰だといえます。

悔やまれるのは、学外の語学講座に通うお金がなく、また都内で開講されている講座を受講するために便利な都内を経由する定期券が買えなかったことです。こうした自分の経験からも、都心に近い大学が現在人気なのはうなずけるところです。


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