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滋賀ことば語源辞典

という本を先日「日本の古本屋」で入手しました。

2001年に増井金典氏(滋賀短期大学名誉教授)が著した本で、その前年に出された『滋賀県方言語彙用例辞典』の姉妹本です。

『滋賀県方言語彙用例辞典』は滋賀県内で使われる俚言を例文とともにずらりと列挙し、滋賀県の方言をパッと調べたい時に重宝する辞典ですが、紙幅の関係で単語ごとの説明は簡潔。『滋賀ことば語源辞典』はその書き漏れた語源考察や補足説明がまとめられた辞典です。

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(↑ゴモクメシひとつとっても、1枚目の『滋賀県方言語彙用例辞典』と2枚目の『滋賀ことば語源辞典』でこんなに違います)


補完関係にある2冊ですが、『滋賀県方言語彙用例辞典』は出版社から市販されていたため流通量が多く、絶版後も比較的入手しやすいのに対し、『滋賀ことば語源辞典』は私家版で、流通量が限られているんですよね。私も『滋賀県方言語彙用例辞典』は以前から持っていましたが、『滋賀ことば語源辞典』は図書館で閲覧するだけでした。
それを手元に置ける日が来るなんて。「日本の古本屋」さん、本当に優良サイトです。

ところで、今回私が入手した『滋賀ことば語源辞典』には著者のサインが挟まっていました。この1冊が一体どういう来歴を辿ってきたのか……私には知る由もありませんが、ちょっと気になります。

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ちなみに『滋賀県方言語彙用例辞典』も『滋賀ことば語源辞典』も単語のアクセントは一切記載されていません。滋賀県内の俚言のアクセントを記録したものはほとんど見たことがないので、いつか俚言のアクセント調査をしたいなと思っているところです。

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