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リターンライダーになる!

なんの気まぐれかと思われるかもしれませんが、
還暦を迎えるにあたって子供心が再燃し
出不精になっている自分にムチ打って、
なにを仕出かそうかと良からぬことを
夜な夜な考える日々が続いていました。

ここのところ不幸続きで、両親や同級生、
身近な人達が亡くなる場面が多く、
このまま何もしないで人生の定年を迎えるには
心残りがあまりにも多いのではないかと思うような
今日この頃でした。

何がやりたいのかも分からないまま、
試行錯誤の毎日でしたが突然、

「バイクに乗りたい!」

と、子供のような感覚に落ちいったのでした。
しかしながら、デカいバイクはもういいから、
ゆっくりと景色を楽しみながら
近くても遠くてもトコトコと走り回りたい、
そんな気持ちをしばらくは温めてました。

ある日、ホームセンターで久し振りに
幼馴染の友達に会いました。

その瞬間、

とうとう運命の導火線に火が着いたのでした。

「なにしよる?バイクにでも乗らない?」

唐突な言葉にびっくりです。

同じ事考えてるなんて、なんて偶然、
しかも同じように小型のバイクで遊ぼうなんて。
さらには誰も仲間がいないなら1人ででも走ろうかと、
同じようなことまで考えていたり、
もうバイクまで確保している様子。

こちらも購入バイクを選択中で、目星をつけていただけに
何もかもが流れるように進み始めました。

旧車のナナハンを乗り回し、
最近突如デカい車に乗り換えた
息子にバイクの相談を持ち掛けると、
乗り気で即バイク屋に見に行こうということなりました。

最初に良いと思ったものにしないと後悔するよ、
とのアドバイスもあり、
はたまた老いては子に従えとばかりに
何のためらいもなく、幼い頃よく見かけ
カッコいいなと思ってたバイクの復刻版の購入を、
入店15分という最速時間で達成したのでした。

「楽しみは、そこらへんに眠っているけど
 気がついて起こさないと何も始まらない。」
「楽しみは、自分で探せ。」
「行動すれば、楽しみはついて来る。」などなど、

若い頃、「何か楽しい事はないか?」と聞かれたら、
「教えられる楽しみがあるなら自分でやってるわ!」
とばかりに上のような言葉を
いつも聞かれた相手に投げ返したのを思い出しました。
歳を取って忘れていましたが、
今度は自分に浴びせる言葉として
改めて気づかされました。

「いや〜楽しみは自分で創るから楽しいんだよね〜」

さあて、残された時間はどのくらいかはわからないけど、
ささやかな幸せを感じる時間を大事にしたい、
人々の幸せのためではない!そう自分のため!
そのためにわたしは、

「リターンライダーになる!」

のです。




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