見出し画像

三角柱型ハンドバッグの依頼

こんばんは、お久しぶりになりました!
ここ一週間はデザインの練習や、染色のテストなんかをしていたので、書くことが中々見つかりませんでした。
ですが、先日作ったクラッチバッグに続き、ハンドバッグのご依頼を頂きましたので、今日はそのデザインを行っていました!

今回するカービングは私が普段するシェリダンスタイル的な物ではなく、「どんぐりの葉」という依頼でした。
どんぐり自体は昔からある図案なのですが、その方の望む物はデフォルメがかなり強く入ったものではなく、少しリアル寄りのものでした。
※実際のものを見せて貰ったのですが、他人の物なので掲載はできず、言葉の説明になってしまいイメージし辛いかもしれません・・・。
取り合えず、寸法や大まかなイメージをお伝えする為にデザインラフを描きました。


かなり変わった形のバッグですが、某有名ハイブランドのもので、40年以上前の物との事でした。
ですが、デザインがピンと来ず、色々と相談していたところ、デザイン自体もですが、染色方法も、カービング部を染めないで輪郭線、或いは枠外を染める「白抜き」だと派手になるかも・・・と大分悩んでおられたので、図案の確認も兼ねてサンプルを彫ってみました。


トレース&カットし始め


完成図

と、少し見せて頂いたものよりも写実的・・・でもないですが、リアル寄りにしてみました。
どんぐり自体のイメージが茶色だからか、何かしっくりきますね!
普段シェリダンスタイルばかり彫ってますが、こういう柄も凄く楽しく彫れました。
ただ、これを描き始めた時からずっと不安に思っていたことがありまして・・・。

「どんぐりの葉ってどれ・・?」

というそもそもの疑問でした。

私は田舎に住んでいるもので、どんぐりなんて子供の頃からずっと触れてきました。しかし、よく考えると「どんぐり」ってかなり色んな木がつける実なんですよね。
自分が想像していたのはクヌギの木なので、よくある葉っぱの形をしています。

これですね。
きっとうちの田舎にあったのも、これだけではなかったのでしょうけど、私のイメージはこれです。でも、依頼者が持ってこられていたカービングの写真は全然形が違い、大きな紅葉みたいなんですよね。

実際、彫って持っていったものの余り反応が芳しくなく、その場でどんぐりについての議論をしました。
その結果辿り着いたのが、レッドオークのどんぐり!

なるほど・・・確かにこれだ。
外国産のどんぐりならそりゃ知らない(´・ω・`)
※日本にもレッドオーク自体はあります
レッドオークなんて木材でしか見たことない!

カービングって元々はアメリカ発祥なので、こういうイメージの違いが出るんだなぁと思いましたね。
日本人がどんぐりと聞いてこの葉っぱを連想しないな・・と思って両親に尋ねたら
「うん、これこれ」
と言ってましたね。本当に日本人ですかね・・・?
私が少数派なんでしょうかね・・・(;´Д`)

何はともあれ、葉のイメージはわかったのでこれからデザイン画を本格的に描こうと思っています。
違った意味でとても楽しく、有意義な時間を頂いたなぁと、とても感謝した一週間でした(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?