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大学生M-1グランプリ2023

本日、早稲田大学大隈記念講堂にて『大学生M-1グランプリ2023』が行われました。大学のお笑いサークルに所属する学生芸人の間で漫才日本一を決めるイベントです。私も審査員の1人として参加しました。

本家のM-1と似たような形で、決勝ファーストラウンドでは6組の芸人が出場して、審査員は1人100点満点で採点。そのうち上位2組が最終決戦に進んで、2本目のネタを披露。最終決戦では審査員一人一人がどちらか一方を選びます。

最終決戦に進んだのはナユタと天下茶屋。ここで私は迷いました。自分の中の採点ではちょうど同点。本当に甲乙つけがたいと感じたからです。

ナユタはゆったりしたテンポのしゃべくり漫才。天下茶屋は動きの多いコント漫才。それぞれに違った魅力があり、比較のしようがないところがありました。

こういうときに審査員の心理としては何を考えるかというと、どちらかを選ぶ根拠を探すことになります。それは、最終的には自分の気持ちということになるのですが、その気持ちを裏付ける何かが欲しい。

私の感覚では、どちらも同じくらい面白かったのですが、天下茶屋の方が見ていてワクワクする感じがありました。それはなぜなのかと掘り下げてみると、個人的には天下茶屋は1本目のネタよりも2本目のネタの方が面白いと思ったからです。1本目と比べてさらに良くなっていると感じたので、その分だけ気持ちが乗りました。

一方、ナユタは、個人的には2本目よりも1本目の方が好きでした。2本目もものすごく面白かったし、会場は文句なしに盛り上がっていたのですが、1本目の方がネタにまとまりがあって、総合的な完成度では上だったかなと思いました。

というわけで、1本目と比べて2本目を見たときに、個人的には天下茶屋の方が良かったと感じたので、私は天下茶屋に1票を入れました。結果としては「3vs2」でナユタの勝利。全くの互角だと思っていたので、個人的にも納得の結果でした。

ナユタ、優勝おめでとうございます。そして、ほかの出場者も全組おそろしく面白かったです。お疲れ様でした。