ばなな問題
少し前の話ですが、関西テレビの番組のスタッフが、作家の吉本ばななさんにX上で引用の許可を求めたことが失礼だと批判されたというニュースがありました。
この件では、多くの人が「一般人にXで連絡を取るのはいいけど、吉本ばななさんにそれをやるのは失礼だろう」と思っているような感じがしたのですが、個人的にはその感覚はよくわからなかったです。「一般人」と「作家」や、「無名の人」と「有名な人」をそこまで区別するべきものなのでしょうか。
芸能事務所に所属しているタレントだったら話はわかるんですよ。個人のアカウントに直接連絡しないで事務所を通してください、というのは筋は通っている。でも、吉本さんは芸能事務所に所属していない作家ですからね。公式ホームページはあるけど、連絡先は書かれていないみたいなので、ウェブ上では連絡を取る手段が見当たらないようです。
この場合に、吉本さんに連絡を取りたいと思った人が、Xを通して連絡をするのがそこまで失礼なものでしょうか? そこがよくわからなかったです。
相手が作家でもない一般の方だったとしても、Xでいきなり連絡してくるのは失礼だと感じる人はいるでしょう。そこは個人差があって、結局は連絡された本人がどう思うかの問題であって、周りがあれこれ言うようなことじゃない気がするんですよね。
今回の場合、ご本人がもともとそんなに気にしてなさそうだったので、周囲がそのことでやたらと騒いだり猛批判をしたりするのはよくわからないなあ、と思いました。「無名の人」と「有名な人」をそんなに区別しなくてもいいんじゃないでしょうか。