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さや香の不仲

お笑いコンビが不仲であることを話のネタにすることはよくありますが、本当の不仲はネタにもできない。話題にすら出せない。煮ても焼いても食えない。そんな中で、どう料理しても食えない食材を何とか味付けしてテーブルに載せてしまうのが『マルコポロリ!』という番組です。

先日の『マルコポロリ!』のゲストはさや香、アキナ、セルライトスパ。M-1前の収録ということでM-1関連の話はありませんでしたが、不仲コンビとして有名なさや香の本気の不仲話をじっくり味わうことができました。天才シェフ・東野幸治の華麗な包丁さばきで、本来食えないものがギリギリ食べられる仕上がりで提供されていました。

一昨年のM-1の後、優勝したウエストランドと準優勝したさや香が「しんいちvsZAZY」的な対立構造を作ってバラエティに出まくるような可能性もあったと思うのですが、そういうふうにならなかった理由の一つは、さや香がそれどころじゃないくらい本気の不仲だったからなのかもしれません。

バラエティは戦争。しかし、不仲コンビというのは常に内戦が起こっている状態。これでは外の敵と戦うことはできません。そりが合わない石井さんと新山さんを「見せ算」したら、答えはいくつになるのでしょうか。