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ロシアが開発する自律型核魚雷

2015年11月10日、ロシアによる核弾頭を搭載した魚雷の極秘開発計画が、手違いで国営テレビ「チャンネル1」で放送された。プーチン大統領がロシア南西部のソチで協議中、軍幹部が魚雷システムの資料を読んでいる様子が映しだされた。図面によると、魚雷の最大射程距離は1万キロで最大深度は1000メートル。開発はサンクトペテルブルクを拠点とする海洋工学中央設計局ルビンが担当し、原子力潜水艦ベルゴロドとハバロフスクへの搭載が想定されている。

2021年2月21日、USNI(米海軍協会)ニュースは、ロシアの原子力潜水艦ベルゴロドを商用衛星が捉えたと報道した。原子力核魚雷ポセイドンの搭載を前提とした潜水艦で、前部の2か所に直径約2メートルの魚雷発射管のものと思われる開口部を確認、6発のポセイドンを装備すると伝えられた。カムチャッカ半島南部のアバチャ湾にあるルイバチー原潜基地に配備される可能性が高いと思われている。

ポセイドンは原子力による推進で無限の航続距離を持ち、60ノット(約110キロ)の速力で自律航行し、最大深度は約1000メートルと推定されている。ロシアのタス通信は核弾頭の大きさが最大約2メガトンと伝えている。この威力は広島型原爆(16キロトン)の約125倍である。

※ 見出し画像にはPixabayのフリー素材を利用しています。

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