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タイターは2036年に帰還できたか?

舞台は2010年、夏の秋葉原。厨二病から抜け出せない大学生・岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、偶然にも過去へとメールを送れるタイムマシン「電話レンジ(仮)」を作り出す。興味本位で過去への干渉を繰り返した結果、世界を巻き込む大きな悲劇が岡部たちに訪れる…悲劇を回避するための孤独な戦い。岡部は運命を乗り越えることができるのか?2009年10月15日に発売されたテレビゲーム「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」。アニメやライトノベルにもなった「シュタゲ」は、「ジョン・タイター」の騒動がモチーフになっている。

2000年11月2日、アメリカのオンラインコミュニティTime Travel Instituteに「TimeTravel_0」というハンドルネームの人物が現れ、タイムマシンが動作するのに必要なものと、どのように動作するかについて説明した。2001年1月、Art Bellのフォーラムに「John Titor(ジョン・タイター)」という名前で投稿を開始し、3月下旬に終了した。2003年、ジョン・タイター財団は「John Titor A Time Traveler's Tale」を出版した。

A Time Traveler's Tale Paperback – December 1, 2003

タイターは、2036年からやって来たフロリダ州タンパを拠点に活動するアメリカ兵であると主張。政府のタイムトラベルプロジェクトに配属され、コンピュータIBM 5100を回収するために1975年に送り出された。古くなったコンピュータプログラムをデバッグするために必要だと述べた。タイターの祖父がIBM 5100の開発に関わっていたため任務に選ばれたとし、公表されていないコンピュータの機能について説明した。また、個人的な理由で2000年に途中降機したとも述べた。タイターは数か月間、牛製品を通して広がるクロイツフェルト・ヤコブ病の脅威やアメリカでの内戦の可能性について警告しようとしていた。

タイムマシンは欧州原子核研究機構(CERN)が開発したとされ、「シュタゲ」には「SERN」という架空の組織が登場する(Sweden Emilia Romagna Networkとは無関係)。2014年、オンラインコミュニティRedditのサブレディット「AMA(Ask Me Anything)」にCERNで働く科学者が参加した。「Do you guys do anything classified?」「We do not do any military research.」「That and your time machine research.」「Oh. Yes. But that has been handed over to SERN.」 2016年8月にはCERNで行われた「生け贄の儀式」の映像が流出し、大きな騒ぎになった。CERNの本館から少し離れた39号館と40号館の間にある中庭にはヒンドゥー教の神「シヴァ」の像が設置されている。

※ 見出し画像にはPixabayのフリー素材を利用しています。

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