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2024年1月 鳥居とアーケード

近鉄の桃山御陵前駅付近で、大きな鳥居とアーケードがちらっと見えることがある。鳥居をくぐった向こうに商店街があるという記憶だったが、電車を降りて歩いてみると、東に御香宮神社の鳥居、線路を挟んで西に大手筋商店街のアーケードがあった。左右の車窓の風景を頭の中で重ねてしまっていたらしい。しかし、アーケードの手前には鳥居ではなく京阪電車の踏切があり、それを渡らなければ商店街には入れないのだった。すぐそこが京阪伏見桃山駅のホームの端っこで、電車を待つ知り合いを見かけたら手を振って呼びかけたくなるような近さだが、高架の上を走る近鉄からは見えない。その高架が緑色なのも。
大手筋商店街は、予想を裏切る充実した店揃えだった。地元の人の生活を支えつつ、伏見に来る観光客のニーズにも応えているように見えた。シャッターが降りているのを見たのは一箇所だけだった。
紙の地図が手に入らなかったので、まちなかにある掲示や案内を頼りに神社仏閣や酒蔵をいくつか周った。月桂冠の資料館で試飲した昭和40年代の日本酒の復刻版がびっくりするほど甘かった。
秀吉の時代には宇治川から水を取り入れていたという運河(宇治川派流)は、今は琵琶湖疏水の水が流れているらしい。冬だからか、水がほとんどなく遊覧船も仕舞われていた。

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