キングオブコントへの持論 前編

※個人の感想です。

2008年に開始し、今年(2023年)に15周年を迎えるキングオブコント。今回のnoteでは、そんなキングオブコントに対する個人的な考えを書きなぐっていこうと思う。


はじめに

小さい頃からお笑いやバラエティー番組を見てきた自分がお笑いにどっぷりハマったのは2020年春。理由はコロナ禍でやることがなかったということと、ドリームマッチ2020の開催。そもそもドリームマッチ05(2005)が今日まで続くダウンタウンとTBSの関係のきっかけである。そこからレギュラー番組としてリンカーンが開始、100秒博士アカデミーを挟んで現在の水曜日のダウンタウンに至る。その水曜日のダウンタウンを作っている藤井健太郎が6年ぶりに復活するドリームマッチを手掛けるという激アツ展開。当時めちゃくちゃ興奮したことを覚えている。個人的にはここまでがTBSとダウンタウンの歩み第1章と言える。そして、その歩みの中で欠かせないのがキングオブコント。良くも悪くもリンカーンの流れを汲んでいる(2021年以降はほとんどないが)賞レースである。
私はそんなキングオブコントの何に惹かれたのか。それは高嶺の花じゃないところだと思う。これまでのキングオブコントは失敗もたくさんしてきた。それでも、M-1とは違ったアプローチでこれだけの大会にしてきたこの健気さというか、そういう部分が好きだ。そして、そんなキングオブコントがこれから20年30年続くように、まずは15年間の歩みを振り返ろうと思う。

歴代決勝戦振り返り

2008年

ファイナリスト8組は、青田買いをしすぎているという印象。
Aブロックは低調なTKOの後、バッファローが高すぎる壁を作る。ギース・天竺鼠が下剋上ならず、バッファローが最終決戦進出。
Bブロックはチョコプラがそこそこの流れを作って、ロバートが最高点を叩き出す。だが、それを超えていくバナナマン。2700は堂々と散って、バナナマンが最終決戦進出。
最終決戦は、バナナマンが失速して分からない空気に。両者が負けを認めず、ファイナリストに委ねられた。TKOと吉本勢からの票を集め、バッファロー吾郎優勝という幕。

全体的な感想としては、第1回大会ということもあり、大会側にお粗末な要素がたくさんあったという印象。最終決戦のルールは今後どの賞レースでも取り入れては駄目というレベルでひどい。
初代キングオブコントになったバッファロー吾郎については、現在コンビ活動がストップしている。賞レース史上一番批判されたキング(同年のNON STYLEも同率)の彼らが、それを覆す機会すら放棄しているというのが本当に残念でならない。一方、準優勝のバナナマンはその後売れっ子となり、KOCの審査員も務めたが、もし優勝していたら、今でも定期的にテレビでネタを披露していたかもしれないと思うと、こちらも残念でならない。

2009年

ファイナリスト8組は、レッシア勢3組はねトび勢1組を始め、実力者揃いという印象。
ファーストは、トップバッター東京03の高すぎる壁に挑む構図。ジャルジャル・モンエンがはね返され、ロッチで見えた光を天竺鼠が振り出しに。しずるが肉薄した流れでサンドがついに壁をこじ開けてトップに立つ。インパルスが伸び悩んでファースト終了。
セカンドは、天竺鼠にジャルジャルが及ばず。その後インパルスが復調しモンエン・ロッチを倒すも、しずるには届かず。そんな中で東京03がサンドにプレッシャーを与える超高得点。サンドがそれを覆せず、東京03優勝という結末。

全体的な感想としては、前年の反省を踏まえてガチガチの面子にしたことが功を奏したという印象。サンドウィッチマンがキングになっていないことに対する批判も、東京03に負けたという事実で無意味なものになる。東京03VSサンドウィッチマンというKOC史上一二を争う死闘を制した東京03が、紆余曲折ありながらもコント界のトップランナーとして世間に認められて本当に良かった。

2010年

ファイナリスト8組は、レッシア3組が連続、それ以外も前年同様実力者揃いという印象。
ファーストはTKO・ロッチ・ピースが大接戦。キンコメが大きく抜け出し、ジャルジャルも接戦に巻き込まれる。エレキはある意味美味しい圧倒的最下位。ラバガが頭半分抜け出し、しずるがキンコメに肉薄してファースト終了。
セカンドは、エレキ大爆死の後、TKOが最高点更新。ロッチを抜くも、ピースがそれを更に更新する。賛否両論のジャルジャル、ラバガはピースに及ばず、しずる大失速。トリのキンコメはきっちりと爆笑をかっさらって、キンコメ優勝という結末。

全体的な感想としては、結構レベルの高い年ではあった。その中でキンコメの優勝に異論はない。ただ、優勝したキンコメがバラエティーで活躍するタイプではなかったことで、KOC自体の箔が付かないという印象に拍車をかけてしまった。しかし、この年の上位3組は全組いわくつき。レッシア勢(特にジャルジャル)でもこの年に優勝していたらゴリ押し扱いされていただろう。正直この年は誰を優勝させてもハッピーエンドにはならなかった。短期的に見ればピース(ゴリ押し扱いの可能性もある)、長期的に見れば強いて言うならラバーガールというぐらい。今野がナレーションでKOCに帰ってきてくれて本当に良かった。ありがとう、今野。

2011年

ファイナリスト8組は、ネームバリューに左右されず、準決勝爆発組を上げてきたという印象。
ファーストはトプリの悪い流れがTKOにも伝染。ロバートは圧倒的大差で暫定トップに。ラブレ・2700・モンエン・鬼ヶ島と自由なコントが続くがどれもロバートには及ばず、ラストのインパルスが割を食ってファースト終了。
セカンドは持ち直したTKOがラブレこそ破ったものの、インパルスに敗北。そのインパルスもモンエンには及ばず。鬼ヶ島失速の後、2700爆発。ロバートにプレッシャーを与えたが、トリのロバートがきっちりと決めてロバート優勝という結末。

全体的な感想としては、自由度が高く、現在まで語り継がれるコントが幾つかあった。だが、賞レースの展開自体はファーストのロバートで全てが決してしまったのは否めない。2700のキリンスマッシュがなければそういった点での盛り上がりはゼロに等しかった。ロバートは2008年で圧倒的に不憫な扱いを受けた組だったので、キングの称号を得てくれて本当に良かった。キングオブコント側から見ても、過去の負債を少しだけでも精算出来たと思う。

2012年

ファイナリスト8組は、しずる以外無名だらけで前年よりも勝負をかけてきたなという印象。
ファーストは、さらばの良い流れを銀シャリ・トプリが破壊。かもめんたる・うしろで持ち直した所をしずるが爆発させトップに立つ。夜ふかしの会は伸び悩み、ラストのバイきんぐが堂々のトップに立ってファースト終了。
セカンドは、トプリ・銀シャリ・夜ふかしの会は悪い意味でトップが入れ替わり、うしろで持ち直した後、さらばが爆発してトップに。かもめんたる・しずるを倒し、残すはトリのバイきんぐだったが、「なんて日だ!」で完全に望みを絶たれた。バイきんぐの圧倒的優勝という結末。

全体的な感想としては、上位と下位の差が顕著に現れていたという印象。ただ、上位陣のネタはどれもレベルが高かった。その中でもぶっちぎりに面白かったバイきんぐ。この優勝をきっかけにブレイクし、現在売れっ子にまで登り詰めた2人(特に小峠)はKOCドリームを掴みとったと言えるだろう。

2013年

ファイナリスト8組は、吉本勢が一組のみという、今では考えられないイレギュラーな状況という印象。
ファーストは、うしろの低調なスタートの後、鬼ヶ島・かもめんたるが900点超え。その後は、天竺鼠はギリギリ食らいつきアルピー受精の後、TKOがなたよで良い位置につける。ジグジギは伸び悩み、さらばが逆転可能な位置に入ってファースト終了。
セカンドは、うしろ・ジグジギ・アルピーのキャリーオーバーを天竺鼠がソウドリして最高点でトップに。TKO・さらば失速の後、鬼ヶ島が最高点を更新するも、トリのかもめんたるがそれすらも上回り、かもめんたる優勝という結末。

全体的な感想としては、課題が浮き彫りになった大会という印象。鬼ヶ島さらば問題はもちろん、セカンドステージが結果に直結する点等、5年間続いたフィギュア方式の終焉は必然的と言えた。(視聴率が悪かっただけという可能性が一番高そうだが)優勝したかもめんたるについては、バラエティーに馴染めず残念なキング扱いから一転、う大の多彩な才能を活かした活動が花開いたことで世間に認められつつある。KOCキングの多彩さを示すキングとしてかもめんたるの優勝は必要だと思う。

2014年

この年は決勝ルールが大幅変更。
ファイナリスト10組は、2012年と並んで無名だらけ。
ファーストは、シソンヌが巨匠に辛勝、ラバガがリンゴスターに先輩の貫禄を見せつけ、バンビーノはさらばをジャイキリ、犬の心が爆発してラブレに圧勝、チョコプラもアキナに難なく勝利で終了。
ファイナルはトップバッターのチョコプラが、失速したバンビーノ・犬の心を危なげなく倒す。ラバガもなんとか倒したが、トリのシソンヌには及ばず、シソンヌ優勝という結末。

全体的な感想としては、レベルの高いネタの数々と杜撰な大会運営という印象。まず、ファイナリスト選考は2日間の準決勝で各日5組づつの選出。これは平等とは言えないだろう。そして、決勝戦のルール。個人的には、シソンヌはこのルールだったから優勝出来たと思っている。トップバッターでの優勝事例にシソンヌを入れていないのはそういうことも要因の1つ。
そういう形でキングとなったシソンヌは、お笑い氷河期ということもあってキングらしからぬ扱いを受けていたが、実力派コント師という地位を獲得できたのは当人達の努力と実力のおかげ。キングになったことを正解にさせたシソンヌという存在は、他のキングとは異なる角度から賞賛したい。

2015年

この年のキングオブコントはまたも決勝ルールを大幅変更。
ファイナリスト10組は初決勝が少なめで、昨年のリベンジ組と久々返り咲き組が中心という印象。
ファーストは、藤崎・ジャンポケの初決勝2組が好調なスタートを切った反面、さらば・うしろの経験者2組がワースト2。そんな中コロチキが暫定トップで前半終了。後半は、バンビーノが良い位置につけ、7年ぶりのギースと5年ぶりロッチは対照的な結果。そして、ロッチが作った流れをアキナ・巨匠のリベンジ組が覆せず終了。
ファイナルは、ジャンポケが藤崎を抜く。バンビーノが高得点を叩き出すも、コロチキが貯金込みでトップに。トリのロッチが歴史に残るレベルで大コケして、コロチキ優勝という結末。

全体的な感想としては少し低調な年と言わざるを得ない。だが、視聴率は一番高い年という皮肉。そして、優勝者がバンビーノでなくコロチキになったのは正解だと思われる。ナダルがああいう形でも売れっ子になった訳だし。西野に関しては同期に引っ張り上げて貰う世界線も無くはないかもしれないが、正直ネタを磨くことを頑張れとしか言い様がない。正直ロッチがコケなかったら良かったのにということは否めないけど。

2016年

ファイナリスト10組は初決勝と返り咲きが7組を占める昨年から顔ぶれがガラリと変わった印象。
ファーストは、しずるの基準点をラブレターズが下回り、かもめんたるが1点上回る。かまいたちは高評価で暫定トップ、ななまがりは低評価で前半終了。後半はジャンポケ覚醒、だーりんずを挟んで、タイムマシーンもまずまず。ジグジギは低調に終わり、ラスト10組目のライス爆発。正直ライスがいなかったら恐ろしかった。
ファイナルは、かもめんたる・かまいたちが客と合わない中でかまいたちが一応トップに。ライスが最高点を出してかまいたちからトップを奪取。トリのジャンポケはライスに競り負けライス優勝という結末。

全体的な感想としては、盛り上がりには欠けた年という印象。それも込みでライスという断トツ存在感のないキングが誕生したと言える。ただ、東京03にネタを褒められたことで田所の評価が上がり、かまいたち・さらばの引き上げで関町も売れつつあるのがキングオブコントドリームを感じさせる。極めつけはキングオブコントの会2023の関町。キングオブコントの会で陰ながら結果を残してきたのが結実したのを感じた。

2017年

ファイナリスト10組はアンガールズとフリー2組、わらふじなるおという話題性のある選出という印象。
ファーストは、わらふじが暖めきれなかったが、その後は、ジャンポケ・かまいたち・アンガールズ、パーパーを挟んでさらばというハイレベルなコント祭り。その中で登場したのはにゃんこスター。これまでの流れを全破壊してトップに立つ。この流れをアキナ・GAG・ゾフィーが覆せずに終了。
ファイナルはジャンポケがアンガールズに競り勝つも、最高点を更新したさらばの前に散る。そのさらばも最高点をさらに更新したかまいたちの前に散った。トリのにゃんこスターは弾切れでかまいたち優勝という結末。

全体的な感想としては、上位と下位の差が一番はっきりしていた年。そしてにゃんこスターの衝撃。にゃんこスターじゃなくてかまいたちという正解して当たり前の選択をちゃんと正解したことで、かまいたちというピースを手に入れたキングオブコントは本当に良い方向に進んだ。これに関しては後で詳しく語ります。ただ、かまいたちが今の地位にいるのはM-1 2019の影響が大きいことは否めないが。

2018年

ファイナリスト10組は初決勝・連続・返り咲きのバランスが良かったが、それをかき消すシークレットとかいうクソ制度。
ファーストは、やさしいズのスタートはコケたがマヂラブで持ち直し、ハナコ・さらばで一山目。だーりんずを挟んで、チョコプラが堂々たる点差でトップに、GAGの後、わらふじが昨年のリベンジ成功で2位。その後のロビンフット・ギースは惜しくも及ばず終了。
この年から上位3組変更されたファイナルは、ハナコが高得点を叩き出す。しかし、わらふじがハナコに及ばず、チョコプラはロッチを彷彿とさせる大コケ。棚ぼたではあるがハナコの大逆転優勝という結末。

全体的な感想としては、ハナコ2本目まではレベルの高い大会だった。チョコプラがコケてくれたお陰もあってハナコ優勝となったが、お笑いブームのきっかけとなった若手(第7世代)の波を大きくすることが出来たという功績を作ったことは今にしてみれば大成功。更にハナコ自体も岡部が俳優業、秋山が脚本業というようにそれぞれで活躍しつつ、トリオネタの量も質も兼ね備えているという点でキングオブコントの底上げに貢献している。

2019年

ファイナリスト10組は今見ると結構えげつないメンツという印象だが、当時はそうでもない組が多かった。この年もシークレットクソ制度。

ファーストは、初決勝うるブギが作った高すぎる壁を、同じくネルソンズ・空気階段・ビスブラの初決勝勢が越えられず。9年ぶり決勝のジャルジャルがなんとか食らいつく流れで前半終了。後半はどぶろっくが会場の空気を掌握して大差でトップに。かが屋が悪い意味で爪痕を残し、GAGがジャルジャルと同点。ゾフィー・わらふじのグレープカンパニー勢が振るわず終了。そして、決選投票の結果ジャルジャルがファイナル進出。
ファイナルは、ジャルジャルが優勝の可能性を潰し、うるブギが望みを繋ぐ。しかし、どぶろっくの流れを覆すには至らず、どぶろっくの優勝という結末。

全体的な感想としては、メンツのエグさとネタの面白さが釣り合っていない。ジャルジャルと下位5組はもっと良いネタあったやろという感想が沸いてくる。どぶろっくの優勝は賛否両論あったが、どぶろっくの優勝を許した他の組が悪い。どぶろっくに関しては、キングオブコントの称号を得ても独自のペースで活動しているが、お互いにとってWin-Winになっている感じなので良かった。

2020年

ファイナリスト10組は、4度目の決勝勢と関西からの初決勝勢がインパクトがあったという印象。
ファーストは、滝音・GAG・ロコディが悪い意味で接戦、空気階段でハネた勢いをジャルジャルが最大限に活用し圧倒的トップで前半終了。後半は望みを繋いだギース、躓いたうるブギの後、ニッ社が落とし穴にハマって敗退。ニューヨークが競り勝ってファイナル進出、ジャンポケは一歩及ばず終了。
ファイナルは空気階段とニューヨークがそれぞれのアプローチで同点。ファーストの貯金でニューヨークが暫定トップ。大コケしなければ優勝という状況で大コケはせずにジャルジャル悲願の優勝という結末。

全体的な感想としては、コロナの影響もあって盛り上がりに欠けたという印象。お笑いの日という劇薬はなんとかプラスに作用。この年ジャルジャルを優勝させたことで、キングオブコントは次のステージに進むきっかけを手に入れたように思う。そして、13年目の正直で欲しかった称号を手に入れたジャルジャルは、現在もキングオブコント王者としてコントに力を入れて(入れすぎというくらいに)活動しているというハッピーエンド。2009・2010で腐らなくて本当に良かった。

2021年

この年は、松本以外の審査員が変更。
ファイナリスト10組は、この年解禁ユニットゼロ、霜降り明星などの知名度組も落とすガチンコ審査という印象。
ファーストは、蛙亭が作った流れをジェラードンが繋ぎ、男ブラがやや爆発させる。うるブギは競り負け、ニッ社は競り勝って前半終了。降り幅が大きくなった後半は、そいつどいつ・ニューヨークで落ちかけた空気をマミィが利用。その良い流れで空気階段大爆発。焼け野原の中でトリのマヂラブが散って終了。
ファイナルは、及第点の男ブラ・失速のマミィの後、空気階段がきっちりと勝ちきって空気階段の優勝という結末。

全体的な感想としては、歴代の中でも一二を争うぐらいレベルが高かったが、その中で空気階段が頭ひとつ抜けていた。審査員変更という言い訳を超越した面白さは、あっぱれの一言に尽きる。この空気階段の優勝がコント復興の流れを加速させたと言っても過言ではない。

2022年

ファイナリスト10組は、連続がニッ社1組のみという2016同様前年とメンツがガラリと変わったという印象。
ファーストは、トップのクロコップが盛り上げ、ネルソンズが頭半分抜け出す。かが屋・いぬ・ロコディはクロコップと接戦で前半終了。後半は、や団・コットンがハネた空気をビスブラが爆発で完結させた。次のニッ社が割りを食い、最高の人間も伸び悩んで終了。
ファイナルはや団もコットンもファーストを上回るハイレベルな状況だったが、ビスブラもファーストを上回り、ビスブラの優勝という結末。

全体的な感想としては、コントのレベルが上がったことを顕著に感じる内容だった。その中でも頭1つ抜けていたのがビスブラ。だからこそ、世間からの評価が低すぎるように思う。ただ、それを跳ね返すだけの実力はあるので機を待てば大丈夫だろう。

キング以外

キング以外の功労者についても触れておこう。既に少し触れたバナナサンドについては申し訳なさとキングの称号がなくても大丈夫だろうという気持ちが半々。

それ以外の功労者で真っ先に思い付くのはさらば青春の光。史上最多6度の決勝進出を果たすも、優勝には届かなかった。ただ、キングになれたかもしれない年は2018ぐらいで、さらに、キングになった場合ブクロの素行はもっと問題視されていただろう。
続いての功労者はチョコレートプラネット。複数回3位以上かつ、優勝経験がないのはさらばとチョコプラのみ。チョコプラについては、2014年は可哀想だったが、2018年は自業自得。ただその2018年にTT兄弟とのコンボで売れっ子の地位を築いてくれたのは嬉しい限り。
続いてはロッチ。2015年の大失速が印象に残るが、ロッチの1本目がなければとんでもない大会になっていたので感謝しなければならない。また、セミファイナリスト審査時代にも2度決勝進出してることも忘れてはならない。
続いてはジャングルポケット。4度の決勝進出に加え、毎回好成績を残した彼らはコントレジェンド審査時代に多大なる貢献をしてくれたと言っても良いだろう。
続いてはニューヨーク。まぁ、準優勝したし売れっ子だからね。
そして、この5組はキングオブコントの会にキング以外で出演経験がある。その点でもキングオブコントに貢献したと言っても良いだろう。
それ以外では、セミファイナリスト審査時代を盛り上げた存在として、しずるとTKOを挙げておく。この2組のおかげであの時代のキングオブコントが盛り上がった面は絶対にある。ただ、2組とも強い2本を揃えたことは一度もなかったけど。

まとめ

キングオブコントのキング達、ひいてはキングオブコントという大会自体に言えることは、結果オーライ。例えば、第1回のファイナリスト達はその後のキングオブコントに多大なる貢献をしたが、あそこで潰れていたら現在のキングオブコントは絶対に存在してない。そして、潰れることなく進化して帰って来たのは本人たちの努力。過去の歴史がたまたま上手いこといっていることが多いだけで、上手いこといかない方が多かった場合を想像するだけでもう。そんな中、初代キングだけ結果オーライとならなかったのが、キングオブコントの評価を下げる最大の要因となっているだろう。初期はキングがM-1王者と比べてブレイクしないというどうしようもない現象で下に見られていたのもあったが。


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