キングオブコントランキング
このnoteでは、歴代キングオブコントのネタの中から個人的なベスト10などを発表していこうと思う。
個人的にもっと評価されても良いコント
5位 さらば青春の光「居酒屋」(2017 一本目) 455点
このコントはさらばがキングオブコントで披露した9本の中で一番設定が秀逸だったと思う。その設定を後半の展開にも上手く生かしていた点も含め、後10点は高くても良い。
4位 モンスターエンジン「Mr.メタリック」(2011一本目) 843点
まず、2011年にyoutubeの切り抜き動画のコントを作るというのが、時代の最先端を行っている。また、単なる羅列ではなく、物語が進むにつれ、エスカレートしていく所も面白い。後30点くらい上でも良い。
3位 さらば青春の光「ロック」(2013一本目) 899点
このコントも非常に面白い。工場で働く若者が休日はバンド活動をしているという状況からあの発想に結びつくというのが、森田の天才さと意地の悪さを表している。また、森田が吠える面白さもこのコントでは存分に発揮されている。
2位 ロビンフット「結婚相手」(2018一本目) 462点
このコントは息子の婚約者の推定年齢がどんどん上がっていくという掛け合いが面白い。シンプルちゃシンプルだが、シンプルにここまで面白いコントだからこそ凄い。オチも非常に良いと思う。
1位 犬の心「マジック」(2014一本目)
このコントは、今ならウケないと思う。何故ならゲイを笑いの道具として使っているからだ。だが、このコントは、ツッコミがゲイであるという事実がよりこのコントを面白くさせるための材料になっている。それぐらい台本が練られていた。この年の一騎討ちルールという点を含め、堂々の一位。
こうして見ると、さらばは審査員に泣かされた側面もあるかもしれない。
惜しくもトップ10に入らなかったコント
10位 空気階段「メガトンパンチマンカフェ」(2021二本目) 474点
このコントは、「自分が考えた架空の漫画のコンセプトカフェ」という設定の秀逸さがまず目につく。この設定が分かってからは、自分たちのペースで進行していた。ちなみに、単独ライブではもっと長尺らしいが、こちらの方も見てみたいものだ。
9位 ジャルジャル「野次ワクチン」(2020一本目) 477点
このコントは、ジャルジャルの長所が出ていてかつ、短所が改善されており、洗練されたコントという印象を受けた。「誰やねん!知るか!ヘタクソ!」の3連コンボでジャルジャルワールドに引き込んだ時点で勝ち。
8位 ロビンフット「結婚相手」(2018一本目) 462点
既に紹介したため、省略。
7位 チョコレートプラネット「密室ゲーム」(2018一本目) 478点
このコントの良さは、下手に難しいことをしていないという点にある。密室に囚われている状況や、長田が折れる場面で上手に緊張と緩和を作り出し、松尾がずっとあの声でしゃべるからどんどん面白くなってくる。それでいて、5分持たせたのも凄い。
6位 ビスケットブラザーズ「野犬」(2022年一本目) 481点
このコントは、とんでもない破壊力がありながら、決して出オチで終わらないボケとツッコミのセンスの良さが面白い所である。こっちが前・国とは関係ない公務員などのボケがめっちゃ面白い。終盤の展開でギアがもう1段階上がるのも含め、素晴らしいコント。
5位 にゃんこスター 「縄跳び」(2017一本目) 466点
このコントは、大富豪でいう革命。まず、にゃんこスターの前に、ジャンポケ・かまいたち・さらばの上質なコントを見ていた。その中で爆発を求めていた会場の雰囲気にばっちりハマる捨て身のネタ。個人的には、「賞レースが産んだ唯一の一発屋」だと思う。
4位 ビスケットブラザーズ「ぴったり」 (2022二本目) 482点
このコントは、まずバイト先の友人が実は男だったという設定が面白い。さらに、一本目はボケの強さ中心だったが、こちらはきんのツッコミワードの面白さが光っていた。そして、ダイスケと名乗る男が実はダイスケでもないというオチも完璧で、こちらをより上位にランクイン。
3位 ロバート「トゥトゥトゥサークル」(2008一本目) 473点
このコントは、どのように過ごしていたらこんなことが思い浮かぶのかという秋山の発想力が存分に発揮されている。トゥトゥトゥのリズムでしゃべるという設定だけ思い浮かべば、後は秋山の手のひらの上。また、個人的には、このコントを思い付くだけでも凄いのに、後にナイロンDJなどを思い付く所が秋山が天才たる所以だと思う。
2位 かまいたち「ウェットスーツ」(2017二本目) 478点
このコントを見て感じたのは、4分間の使い方が最高に上手だったということ。人がガンガンやられているのが面白いのはもちろん、山内のワードセンスも光っていた。それをしっかり4分の枠にまとめてきた所が賞レース強者かまいたちの持ち味である。
1位 犬の心「マジック」(2014一本目)
既に紹介しているため、省略。
個人的な歴代キングオブコントベスト10
これは完全に個人の好みなので悪しからず。
10位 ジャルジャル「オバハン絡み」(2010二本目) 898点
賛否両論のこのコント。個人的には、まず、4分間オバハンと連呼するという行為が面白い。(これを面白いと思わない人もいると思う)だが、それだけではなく、オバハンと言われ続けた後藤の言動こそがこのコントの肝だと思う。俯瞰で見た時に感じる滑稽さがめちゃくちゃ面白い。
9位 男性ブランコ「ボトルメール」(2021一本目) 472点
このコントはなんといっても、展開が素晴らしい。ボトルメールというお洒落な設定からは想像も出来ない酒焼け関西弁。その女性が好きなんかいという時点でも凄い展開のだが、これまではずっと妄想だったという種明かしからの実物も酒焼け関西弁でハッピーエンド。こちらを裏切る展開に引き込まれた。
8位 ハナコ「青春」(2018二本目) 472点
このコントはまず、追いかけっこをしているのを見てるだけで面白い。菊田が投入されてからは追いかけっこにもう一展開あって、トリオのメリットを活かしていた。そして、あの「女子難っ!」というオチ。それによって何故岡部が追いかけっこをしたがったのかが分かるような分からないような。上手く言葉には出来ないが、そういう終わり方にしたのが個人的には凄く良かった。
7位 どぶろっく「農夫と神様」(2019一本目) 480点
このコントは、どぶろっくにしか出来ない笑い。まず、しっかりとした大道具(木)が舞台にあって、病の母を救いたいというフリも江口の歌唱力とあいまってしっかり効いている。その状況から「大きなイチモツを下さい」って言われたらもう笑うしかないもんね。ちなみに、いちもつづくり(別名いちものづくり)は農夫という意味がある。これはたまたまか?
6位 サンドウィッチマン「ハンバーガー屋」(2009一本目) 878点
このコントの一番の良さはテンポの良さにある。もちろん、一つ一つのボケの面白さは言うまでもない。しかし、初めから終わりまでその上質なボケとツッコミが矢継ぎ早に繰り出され続けるというのは、現在(2022年)のキングオブコントでは見られない。そういう点も踏まえてこの順位にした。
5位 バイきんぐ「教習所」(2012一本目) 967点
このコントは、まず設定が秀逸である。しかし、個人的に凄いと思うのはその後の西村が在学中に起こした出来事全てで爆笑をかっさらったところである。小峠のツッコミが素晴らしいというのももちろんなのだが。本来一つ二つくらいは外してもおかしくないのだが、ずっと面白いというのがバイきんぐの実力。
4位 バイきんぐ「帰省」(2012二本目) 974点
このコントはなんといっても「なんて日だ!」に尽きる。それまでも西村のビフォーアフターボケや小峠のパナマどこよ!などででコンスタントに笑いはとっていたものの、爆発はしてない状況で、あのツッコミ。キングオブコント史上一番沸いた瞬間といっても過言ではない。
3位 バナナマン「朝礼」(2008一本目) 482点
このコントの凄い点は、セリフ自体は対して面白いことを言っていない。だが、状況や雰囲気でここまで笑わせてくるというところである。また、設楽が日村をどうすれば面白くなるかというのを完璧に熟知しているからこそできるコントだと思う。オチがバシッと決まっているのも良い。
2位 空気階段「火事」(2021一本目) 486点
このコントは、設定・展開・言葉・動き・滑稽さというコントに必要な要素が全て高水準だったというのが凄い点である。設定だけでもこんなに面白いコントなのに、動きの笑いや滑稽さも兼ね備えているという、普通なら無理難題な2つを両立させていたのは凄いと思う。
1位 東京03「旅行」(2009二本目) 953点
このコントの凄さは、4分の中の仕掛けが全て決まっていたという点にある。角田がハーモニカを演奏して告白する、飯塚が2人のケツを叩きながらキレる、その直後にトランプを始めようとする、最初に伏線をはっていた女将の顔が面白いというオチ。その全てで爆笑を産み出したこのネタを1位にさせていただく。
このように様々な傑作コントが披露されてきたキングオブコント。15回目となる今大会も、どのようなコントが披露されるか今から楽しみだ。
2022 12/11 2022年大会のコントを加え、加筆訂正しました。
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