キングオブコントへの提言

※めっちゃ長いnoteになってしまいました。

「いーやこれはヤバイぞー」

これは第1回キングオブコント、つまりキングオブコント2008のオープニング、開口一番に浜田雅功が言った言葉である。しかし、これは現在のキングオブコントへの言葉でもあるように聞こえるのは私だけだろうか。

とにかく、キングオブコントはこのままではいけない。では、何を変えないといけないのか。今回のnoteはそんなキングオブコントの改善案を述べていこうと思う。

始めに

「本当にコント、好きですか?」

キングオブコントの運営に言いたい。比べたくはないけれど、M-1の運営と比べると、コントに向き合ってない、と言われても仕方ない。決勝しか見ていない私が言うのもなんだが、予選から勝ち上がった10組のために、そして、コントの発展のために必要なことをできているのか、運営には一年間しっかりと考えて貰いたい。
最たる例は、ピンでの出場は不可能であること。これは本当に意味がわからない。1人芸の大会はR-1グランプリがあり、M-1グランプリはピンでの出場は不可能であるが、漫才は1人では漫談になってしまう、つまり漫才は1人ではできない。しかし、コントには1人コントというジャンルがある。それを排除した上で、何故コント日本一を決める大会を開催しているのか、私にはわからない。

※個人的には、昨年のM-1グランプリと比べて面白くないという評価はしてほしくない。何故なら、昨年のM-1は賞レースの中でも、面白さはもちろんのこと、ドラマ性(感動)など総合的な評価でも一二を争うほど良い賞レースだからである。変な例えになるが、芸人に対して、ダウンタウンより面白くないって言っているようなもの。

これまでのルール

ここでは、これまでのキングオブコントの制度を振り返っていこう。

初代ルール(2008年)

決勝進出は8組。ネタ時間は5分。
ファイナリスト8組を1リーグ4組ずつの2リーグに分ける。各リーグの1位が最終決戦に進出。そこで勝利した組が優勝。
審査方法
リーグ戦  審査員はセミファイナリスト100人。1人持ち点5点の500点満点。
最終決戦  まず、2組がどちらが面白かったか口頭で発表。どちらかが負けを認めると、その時点で優勝が決定。どちらも負けを認めない場合、リーグ戦で敗れたファイナリスト6組が1組ずつ口頭で発表。先に5票を獲得した方の優勝。4票ずつで並んだ場合、セミファイナリスト100人の投票で決定。50対50の場合は両組優勝。

2代目ルール(2009~2013年)

決勝進出は8組。ネタ時間は4分。
ファイナリスト8組が2本ずつネタを披露し、2本の合計得点が1番高かった組の優勝。ネタ順は1本目は事前のくじ引きで、2本目は1本目の順位が低い組から順に披露。
審査方法  2本共通  審査員はセミファイナリスト100人。1人持ち点10点の1000点満点。

3代目ルール(2014年)

決勝進出は10組。ネタ時間は4分。
ファーストステージ  ファイナリスト10組がそれぞれ1対1で戦うタイマン形式。
ファイナルステージ  ファーストステージを勝ち上がった5組の内、1組目と2組目が戦い、勝ったほうが暫定王者。そして、3組目と暫定王者が戦い、勝者。これを繰り返し、5組目と暫定王者の勝者が優勝。
審査方法  ファーストステージ・ファイナルステージ共通  審査員はセミファイナリスト101名。審査員はどちらが面白かったか投票。票の多かった方の勝利。

4代目ルール(2015~2017年)

決勝進出は10組。ネタ時間は4分。
ファイナリスト10組がネタを披露し、得点の高かった5組がファイナルステージに進出。そして、2本の合計得点が高かった組が優勝。
審査方法  ファーストステージ・ファイナルステージ共通 審査員は、松本人志・さまぁ~ず・バナナマンの5人。ファーストステージ・ファイナルステージともに1人持ち点100点の500点満点。

5代目ルール(2018年~)

決勝進出は10組。ネタ時間は5分。
ファイナリスト10組がネタを披露し、得点の高かった3組がファイナルステージに進出。そして、2本の合計得点が高かった組が優勝。
審査方法  4代目ルールと同様。

改善点

まず、現行ルールでは、1本目に勝負ネタをかけたほうが絶対に得というのがバレている。また、審査員にしても6年連続同じ審査員ってなぁ…特に今年はこれまでのキングオブコントで評価が高かったネタに寄せている組が多く感じ、審査員の変更の必要性を強く感じた。また、審査員が司会者と馴れ合いの雰囲気を出していることについてもマンネリ化を感じるため、審査員変更の必要性を感じさせる。 となると、絶対に改善しなければならないのは、ルールと審査員ということになる。

改善案

①  審査員7人・ファイナルステージは3組ネタ披露で投票制(M-1方式)
②  審査員5人・ファイナルステージは5組ネタ披露で2本の合計得点制
③  審査員7人・ファイナルステージは5組ネタ披露で2本の合計得点制
④  審査員5人+セミファイナリスト50人・ファイナルステージは5組ネタ披露で2本の合計得点制
⑤審査員10人・ファイナルステージは3組ネタ披露で投票制
⑥審査員10人・ファイナルステージは5組ネタ披露で合計得点制

①はかの有名なM-1方式。この方式はやっぱりしっくりくる。こうすると、1本目に勝負ネタを安易には持ってこなくなるだろう。
②は一番現実的な方式。コントは1本目と2本目の違いが漫才よりも出るので、ファイナルステージは5組ネタ披露のほうが良いと思う。
③はコントの賞レースとしては、一番理想的な方式。しかし、テレビ的な映えではおすすめしづらい面も。
④は以前のセミファイナリスト審査とのハイブリッド型。点数のルールは、セミファイナリストは1人持ち点10点の500点満点、審査員は1人持ち点100点の500点満点の計1000点満点。審査員を変えないならもう増やすしかない。
⑤・⑥は半ばやけくその案。コントは審査員がそれぐらい多くないと、多様性が認められないのなら、別に審査員が10人いたっていい!
何か松陰寺みたいやな。

そして、①~⑤までの改善案の要点をまとめると、

・ファイナルステージは3組なら投票制
・投票制なら審査員は7人以上
・5組なら2本の合計得点制

現行の3組、2本の合計得点制から変更するのなら3組なら1本目有利を是正するために、投票制にした方がいいだろう。しかし、5組となると、審査員が5人だった時に、全員が違う組に入れる可能性がある。さらに、別に5組でもコロチキ・かまいたちは普通に合計得点制で優勝したから、別に投票制にしなくてもしっかりチャンピオンが決まる。

ちなみに、セミファイナリスト審査員の案でファイナルステージは投票制の案を出さなかったのは、もし、セミファイナリストが1人1票の権利を持つと、審査員5人の権利がほとんどないに等しくなり、また、セミファイナリスト50人で1票とすると、審査員5人で5票+1票で6票となり、2対2対2になる可能性がある。以上の点からセミファイナリストとのハイブリッド審査では、投票制はおすすめできない。

そして、個人的にはファイナルステージは5組のほうが良いと思う。なぜなら、ファイナルステージが3組となった2018年以降、2018年はファーストステージ3位のハナコと1点差のさらば青春の光・2点差のロビンフット、2019年はファーストステージ3位のジャルジャルと同点の末決選投票で敗れたGAG、今年もファーストステージ3位の空気階段と1点差のザ・ギース・4人の審査員から3位の評価を受けたニッポンの社長と、惜しい所まで行った組がたくさん。もっと言えば、2018年はファーストステージ3位からハナコが優勝しており、彼らにも優勝の可能性があったのでは?と思ってしまう。「何を今さらファイナルステージを格式高いものにしようとしてんねん。」
まぁネタ時間が5分になったから、放送の尺的にファイナルステージが5組のネタ披露はきついのかもしれない。しかし、それならばキングオブコントを6時30分スタートにすれば良いのではないだろうか。土曜日のTBSはオールスター感謝祭は6時30分からやっているのだから、キングオブコントもできるだろう。

審査員

まず、言っておきたいことがある。審査員の仕事っていうのは、とてもきつい。特に、コントの点をつけるのは本当に。そら点数に差がつかないのも仕方ない。そして、いかなる審査であろうと、審査員を引き受けてくれたこと自体が素晴らしいことだと思う。

だが、キングオブコントの発展のために、審査員を変更しなければならないと私は思う。

まず、私が望む審査員変更には2つの条件がある。

①5人なら三村・日村を入れ替え
②7人なら2人増やす(5人は続投)

②の条件を設けた理由は、7人にして、三村と日村を外しても、4人も審査員を引き受けてくれる人がいないと考えたからである。もし、4人も引き受けてくれる人がいるなら、7人でも三村と日村の変更は検討しても良いだろう。
では、何故変更してもらいたいのは三村と日村なのか。決して2人の点数の付け方に文句があるからという訳ではない。一番の理由はネタを書いていない方だからである。ネタを書いていないからとは異なる。ネタを書いている方が審査員として審査しているのなら、その相方はいらない。
ここである一つのデータを紹介しよう。ファイナルステージで最高得点の評価をした組が、バナナマンは6回中5回同じ組、さまぁ~ずはバナナマンほどではないにしろ、5回中3回同じ組(今年、三村は全組に90点をつけた)と両コンビとも、同じ組を一位評価したことが過半数を超えている。つまり、コンビを両方とも審査員にすると、もし決戦投票を行う際、投票が被ってしまう可能性が高い。この点から私はコンビ両方が審査員を務めることには反対である。

しかし、先ほど書いたように、審査員を務めてくれる人はなかなかいない。まぁ、審査員の仕事は「百害あって一理なし」ではある。また、審査員をやらない方が格好いい、審査するよりも、それこそ今回のチャンピオン、ジャルジャルのようにネタを作り続ける・プレイヤーで居続けるほうが格好いいという考えを持つ芸人が多いのだろう。だが、審査員を務めたら、ネタを披露できなくなる・プレイヤーで居られなくなるという訳ではない。現に、M-1の審査員を務めている礼二・富澤・塙は普通にネタを披露している。もっと言えばオール巨人師匠も。
そして、審査員の点の付け方について。これはめっちゃ難しい。100点満点とは言いつつも、結局80~100点の21点の範囲内で点をつけなければならない。その中で、今年のファーストステージで全組に異なる点数をつけた松本人志の審査員としての凄さが伺える。また、Youtubeでの江頭(後述)のようにとても低い点をつけるのは、有りという人もいるが、私は80点分は決勝まで勝ち上がったことを称えるという意味合いがあると思うので、あまり賛成はできない。だが、30点をつけることをよしとする人もいる所が、審査に正解がない所以である。

現行審査員の審査傾向

ここでは、5名の審査員の審査傾向を掴むため、ファーストステージ・ファイナルステージ・二本合計それぞれのトップ3を紹介していこうと思う。※カッコ内は実際の順位。

松本人志

2015年
ファーストステージ
1 ロッチ 96点(1位)
2 コロコロチキチキペッパーズ 95点(2位)
3 バンビーノ 90点(3位)
ファイナルステージ
1 バンビーノ 95点(1位)
2 ジャングルポケット 90点(3位)
3 コロコロチキチキペッパーズ 89点(2位)
二本合計
1 バンビーノ 185点(2位)
2 コロコロチキチキペッパーズ 184点(1位)
3 ロッチ 182点(3位)
2016年
ファーストステージ
1 ライス 95点(1位タイ)
2 ジャングルポケット 94点(1位タイ)
3 かまいたち 90点(3位)
3 タイムマシーン3号 90点(4位)
ファイナルステージ
1 ジャングルポケット 96点(2位)
2 ライス 95点(1位)
3 タイムマシーン3号 93点(4位)
二本合計
1 ライス 190点(1位)
1 ジャングルポケット 190点(2位)
3 タイムマシーン3号 183点(4位)
2017年
ファーストステージ
1 にゃんこスター 97点(1位)
2 さらば青春の光 95点(3位)
3 かまいたち 93点(2位)
ファイナルステージ
1 かまいたち 96点(1位)
2 にゃんこスター 94点(3位)
3 ジャングルポケット 93点(4位)
二本合計
1 にゃんこスター 191点(2位)
2 かまいたち 189点(1位)
3 さらば青春の光 187点(3位)
2018年
ファーストステージ
1 チョコレートプラネット 97点(1位)
2 ロビンフット 96点(5位)
3 わらふじなるお 95点(2位)
ファイナルステージ
1 ハナコ 95点(1位)
2 わらふじなるお 90点(2位)
3 チョコレートプラネット 84点(3位)
二本合計
1 ハナコ 188点(1位)
2 わらふじなるお 185点(2位)
3 チョコレートプラネット 181点(3位)
2019年
ファーストステージ
1 どぶろっく 96点(1位)
2 ジャルジャル 93点(3位)
3 GAG 92点(4位)
3 ゾフィー 92点(5位)
ファイナルステージ
1 うるとらブギーズ 92点(1位)
2 どぶろっく 91点(2位)
3 ジャルジャル 90点(3位)
二本合計
1 どぶろっく 187点(1位)
2 ジャルジャル 183点(3位)
3 うるとらブギーズ 182点(2位)
2020年
ファーストステージ
1 ジャルジャル 95点(1位)
2 ニューヨーク 94点(2位)
3 ニッポンの社長 93点(5位タイ)
ファイナルステージ
1 ジャルジャル 95点(1位)
2 空気階段 93点(2位タイ)
3 ニューヨーク 92点(2位タイ)
二本合計
1 ジャルジャル 190点(1位)
2 ニューヨーク 186点(2位)
3 空気階段 183点(3位)

こうして見ると、6年間で一番高い合計点はにゃんこスター(191点)だったという衝撃。
ただ、基本的にはM-1までとはいかないが順位通りの審査ではある。個人的には、ジャルジャルが好き・かまいたちはあんまりという印象があった。

大竹一樹

2015年
ファーストステージ
1 ロッチ 98点(1位)
2 コロコロチキチキペッパーズ 96点(2位)
3 藤崎マーケット 94点(4位)
ファイナルステージ
1 コロコロチキチキペッパーズ 94点(1位)
2 バンビーノ 93点(2位)
3 ジャングルポケット 89点(3位)
3 ロッチ 89点(5位)
二本合計
1 コロコロチキチキペッパーズ 190点(1位)
2 ロッチ 187点(3位)
3 バンビーノ 186点(2位)
2016年
ファーストステージ
1 かまいたち 93点(3位)
2 ライス 91点(1位タイ)
2 ジャングルポケット 91点(1位タイ)
ファイナルステージ
1 ジャングルポケット 95点(2位)
2 ライス 94点(1位)
3 かまいたち 93点(3位)
二本合計
1 ジャングルポケット 186点(2位)
1 かまいたち 186点(3位)
3 ライス 185点(1位)
2017年
ファーストステージ
1 にゃんこスター 93点(1位)
1 かまいたち 93点(2位)
3 アンガールズ 92点(5位)
ファイナルステージ
1 かまいたち 97点(1位)
2 にゃんこスター 94点(3位)
3 ジャングルポケット 93点(4位)
二本合計
1 かまいたち 190点(1位)
2 にゃんこスター 187点(2位)
3 ジャングルポケット 182点(4位)
2018年
ファーストステージ
1 チョコレートプラネット 98点(1位)
2 わらふじなるお 96点(2位)
3 ハナコ 94点(3位)
3 さらば青春の光 94点(4位)
ファイナルステージ
1 ハナコ 96点(1位)
2 わらふじなるお 93点(2位)
3 チョコレートプラネット 88位(3位)
二本合計
1 ハナコ 190点(1位)
2 わらふじなるお 189点(2位)
3 チョコレートプラネット 186点(3位)
2019年
ファーストステージ
1 どぶろっく 97点(1位)
2 GAG 93点(4位)
3 うるとらブギーズ 92点(2位)
ファイナルステージ
1 うるとらブギーズ 93点(1位)
2 どぶろっく 91点(2位)
3 ジャルジャル 90点(3位)
二本合計
1 どぶろっく 188点(1位)
2 うるとらブギーズ 185点(2位)
3 ジャルジャル 181点(3位)
2020年
ファーストステージ
1 ジャルジャル 94点(1位)
2 ニューヨーク 93点(2位)
3 空気階段 92点(3位)
3 ニッポンの社長 92点(5位タイ)
3 ジャングルポケット 92点(5位タイ)
ファイナルステージ
1 空気階段 95点(2位タイ)
2 ジャルジャル 92点(1位)
3 ニューヨーク 91点(2位タイ)
二本合計
1 空気階段 187点(3位)
2 ジャルジャル 186点(1位)
3 ニューヨーク 184点(2位)

基本的にはオーソドックスな審査員という印象。その中でもかまいたち・ハナコ・空気階段が好みのコンビなのだろうなと感じた。ジャルジャルとさらばにはそんなにはまって無さそう。

三村マサカズ

2015年
ファーストステージ
1 ロッチ 98点(1位)
2 バンビーノ 93点(3位)
2 藤崎マーケット 93点(4位)
ファイナルステージ
1 バンビーノ 96点(1位)
2 コロコロチキチキペッパーズ 93点(2位)
3 ジャングルポケット 92点(3位)
二本合計
1 バンビーノ 189点(2位)
2 コロコロチキチキペッパーズ 185点(2位)
3 ロッチ 184点(3位)
2016年
ファーストステージ
1 ジャングルポケット 94点(1位タイ)
2 ライス 93点(1位タイ)
3 かまいたち 92点(3位)
ファイナルステージ
1 ライス 92点(1位)
2 ジャングルポケット 91点(2位)
2 かまいたち 91点(3位)
二本合計
1 ライス 185点(1位)
1 ジャングルポケット 185点(2位)
3 かまいたち 183点(3位)
2017年
ファーストステージ
1 にゃんこスター 97点(1位)
2 かまいたち 95点(2位)
3 ジャングルポケット 93点(4位)
ファイナルステージ
1 かまいたち 95点(1位)
2 さらば青春の光 92点(2位)
2 にゃんこスター 92点(3位)
二本合計
1 かまいたち 190点(1位)
2 にゃんこスター 189点(2位)
3 ジャングルポケット 183点(4位)
2018年
ファーストステージ
1 チョコレートプラネット 97点(1位)
2 わらふじなるお 95点(2位)
3 さらば青春の光 92点(4位)
3 だーりんず 92点(8位)
ファイナルステージ
1 ハナコ 90点(1位)
2 わらふじなるお 89点(2位)
3 チョコレートプラネット 88点(3位)
二本合計
1 チョコレートプラネット 185点(3位)
2 わらふじなるお 184点(2位)
3 ハナコ 90点(3位)
2019年
ファーストステージ
1 どぶろっく 98点(1位)
2 うるとらブギーズ 95点(2位)
3 GAG 92点(4位)
ファイナルステージ
1 うるとらブギーズ 93点(1位)
2 どぶろっく 89点(2位)
3 ジャルジャル 88点(3位)
二本合計
1 うるとらブギーズ 188点(2位)
2 どぶろっく 187点(1位)
3 ジャルジャル 177点(3位)
2020年
ファーストステージ
1 ジャルジャル 96点(1位)
2 ニューヨーク 92点(2位)
3 ザ・ギース 91点(4位)
3 GAG 91点(8位タイ)
ファイナルステージ
1 ジャルジャル 90点(1位)
1 ニューヨーク 90点(2位タイ)
1 空気階段 90点(2位タイ)
二本合計
1 ジャルジャル 186点(1位)
2 ニューヨーク 182点(2位)
3 空気階段 179点(3位)

調べて見て分かる、天丼というかシンプルに笑えるコントが好きなんやろなぁ。個人的には、2018年以降一気に台頭した第7世代(ハナコ・かが屋・空気階段)とかの笑いについていけてない印象があった。相方の大竹が第7世代にも理解があるから尚更。

日村勇紀

2015年
ファーストステージ
1 ロッチ 96点(1位)
2 コロコロチキチキペッパーズ 93点(2位)
3 藤崎マーケット 92点(4位)
ファイナルステージ
1 バンビーノ 94点(1位)
1 コロコロチキチキペッパーズ 94点(2位)
3 ジャングルポケット 91点(3位)
二本合計
1 コロコロチキチキペッパーズ 187点(1位)
2 バンビーノ 183点(2位)
3 藤崎マーケット 182点(5位)
2016年
ファーストステージ
1 ライス 95点(1位タイ)
2 ジャングルポケット 93点(1位タイ)
2 かまいたち 93点(3位)
ファイナルステージ
1 ライス 95点(1位)
2 ジャングルポケット 94点(2位)
3 かまいたち 92点(3位)
二本合計
1 ライス 190点(1位)
2 ジャングルポケット 187点(2位)
3 かまいたち 185点(3位)
2017年
ファーストステージ
1 かまいたち 93点(2位)
1 さらば青春の光 93点(3位)
3 ジャングルポケット 92点(4位)
ファイナルステージ
1 さらば青春の光 97点(1位)
2 かまいたち 96点(2位)
3 アンガールズ 93点(5位)
二本合計
1 さらば青春の光 190点(3位)
2 かまいたち 189点(1位)
3 ジャングルポケット 184点(4位)
2018年
ファーストステージ
1 ハナコ 94点(3位)
2 チョコレートプラネット 93点(1位)
2 ロビンフット 93点(5位)
ファイナルステージ
1 ハナコ 94点(1位)
2 チョコレートプラネット 90点(3位)
3 わらふじなるお 89点(2位)
二本合計
1 ハナコ 188点(1位)
2 チョコレートプラネット 183点(2位)
3 わらふじなるお 181点(3位)
2019年
ファーストステージ
1 どぶろっく 96点(1位)
2 うるとらブギーズ 95点(2位)
3 ジャルジャル 93点(3位)
ファイナルステージ
1 うるとらブギーズ 92点(1位)
2 どぶろっく 90点(2位)
2 ジャルジャル 90点(3位)
二本合計
1 うるとらブギーズ 187点(2位)
2 どぶろっく 186点(1位)
3 ジャルジャル 183点(3位)
2020年
ファーストステージ
1 ジャルジャル 97点(1位)
2 空気階段 93点(3位)
3 ザ・ギース 91点(4位)
3 ニッポンの社長 91点(5位タイ)
3 ジャングルポケット 91点(5位タイ)
ファイナルステージ
1 ニューヨーク 95点(2位タイ)
2 ジャルジャル 94点(1位)
3 空気階段 93点(2位タイ)
二本合計
1 ジャルジャル 191点(1位)
2 空気階段 186点(3位)
3 ニューヨーク 185点(2位

個人的には、一番好みが読みづらい審査員。ロッチ・どぶろっくのように高得点をつける場合もあれば、にゃんこスター・チョコプラのような場合もある。さらば・ニューヨークの扱いを見るにしても、好みが分からんわ。

設楽統

2015年
ファーストステージ
1 コロコロチキチキペッパーズ 92点(2位)
2 ロッチ 90点(1位)
3 バンビーノ 90点(3位)
ファイナルステージ
1 コロコロチキチキペッパーズ 95点(2位)
2 バンビーノ 93点(1位)
3 ジャングルポケット 89点(3位)
二本合計
1 コロコロチキチキペッパーズ 187点(1位)
2 バンビーノ 183点(2位)
3 ジャングルポケット 175点(3位)
2016年
ファーストステージ
1 ジャングルポケット 94点(1位タイ)
2 ライス 92点(1位タイ)
3 ラブレターズ 92点(10位)
ファイナルステージ
1 ライス 94点(1位)
2 かまいたち 90点(3位)
3 ジャングルポケット 88点(2位)
3 タイムマシーン3号 88点(4位)
二本合計
1 ライス 186点(1位)
2 ジャングルポケット 182点(2位)
3 かまいたち 180点(3位)
2017年
ファーストステージ
1 ジャングルポケット 93点(4位)
2 にゃんこスター 90点(1位)
2 かまいたち 90点(2位)
2 さらば青春の光 90点(3位)
2 アキナ 90点(7位)
ファイナルステージ
1 さらば青春の光 95点(2位)
2 かまいたち 94点(1位)
3 アンガールズ 93点(3位)
二本合計
1 さらば青春の光 185点(3位)
2 かまいたち 184点(1位)
3 ジャングルポケット 183点(4位)
2018年
ファーストステージ
1 チョコレートプラネット 93点(1位)
1 ハナコ 93点(3位)
3 さらば青春の光 92点(4位)
3 ロビンフット 92点(5位)
3 ザ・ギース 92点(6位)
ファイナルステージ
1 ハナコ 97点(1位)
2 わらふじなるお 93点(2位)
3 チョコレートプラネット 90点(3位)
二本合計
1 ハナコ 190点(1位)
2 わらふじなるお 183点(2位)
2 チョコレートプラネット 183点(3位)
2019年
ファーストステージ
1 かが屋 94点(8位)
2 どぶろっく 93点(1位)
3 ジャルジャル 92点(3位)
3 GAG 92点(4位)
ファイナルステージ
1 どぶろっく 94点(2位)
2 うるとらブギーズ 93点(1位)
3 ジャルジャル 90点(3位)
二本合計
1 どぶろっく 187点(1位)
2 うるとらブギーズ 183点(2位)
3 ジャルジャル 182点(3位)
2020年
ファーストステージ
1 ジャルジャル 95点(1位)
2 空気階段 94点(3位)
3 ニューヨーク 92点(2位)
3 ザ・ギース 92点(4位)
3 ニッポンの社長 92点(5位タイ)
3 ジャングルポケット 92点(5位タイ)
ファイナルステージ
1 ニューヨーク 95点(2位タイ)
2 ジャルジャル 93点(1位)
3 空気階段 92点(2位タイ)
二本合計
1 ジャルジャル 188点(1位)
2 ニューヨーク 187点(2位)
3 空気階段 186点(3位)

5人の中では一番独創的な審査員。ハナコがめっちゃお気に入りなんやろうなと感じた。また、後期は92点をつけすぎて、同点が多かった印象。ラブレターズが一番びっくりしたわ。

主な審査員候補

ここでは、審査員の候補を紹介していこうと思う。

飯塚悟志(東京03)

まず、キングオブコント2009のチャンピオン。現在、審査員にキングオブコントのチャンピオンは1人もいない。さらに、東京03のネタを書く方。そして、飯塚はツッコミ。三村・日村がいなくなると、ツッコミの目線でネタを見る人がいなくなってしまう。それを補うという面でも適任。視聴者からの待望論も多く、後は本人にやる気があるかどうか。

小峠英二(バイきんぐ)

キングオブコント2012チャンピオン。ネタを書くツッコミ。バイきんぐも納得のキングオブコントチャンピオンで、視聴者からの待望論も多く、飯塚同様後は本人のやる気次第。しかし、今年のキングオブコントでは反省会のMCを務めたこともあり、審査員よりも反省会MCの方にやる気を感じているかもしれないのが唯一の不安材料。

富澤たけし(サンドウィッチマン)

キングオブコント2009準優勝。さらに、M-1グランプリ2007のチャンピオン。漫才師・コント師として双方の面で高い評価を得ている。不安材料は現在の審査員に東のコント師が多く、さらに、富澤自身は現在土曜日にテレ朝でレギュラーを持っており、裏被りしてしまう。個人的にはファーストチョイスではない。

千原ジュニア(千原兄弟)

言わずと知れた「ジャックナイフ」。大喜利・フリートーク・気持ち悪い踊りのイメージが強く、コントのイメージはないが、インタレストな面白さを評価する・西のコント師という点は現在の審査員に足りない要素。しかし、本人にやる気はなさそう。

礼二(中川家)

M-1グランプリの初代王者。漫才はもちろんのこと、モノマネでも評価が高い。さらに、M-1グランプリでも審査員を務めており、審査員には慣れている。だが、コントは面白いものの、コント師のイメージはそんなにない。西の人の視点が欲しいのであれば、必要な人材ではあるが…

劇団ひとり

鬼才。だが、ゴットタン内の「ネタギリッシュNIGHT」という企画では、出場者達のネタに対して的確な評価を下しており、審査員に必要な説得力がある。しかし、本人にやる気があるかどうか。ここさえどうにかなれば、審査員になってもおかしくない。

バカリズム

サブカルチャーにも精通する、ピン芸人界の職人。IPPONグランプリでの大喜利の強さはもちろんのこと、コント(ネタ)での評価も良い。R-1で審査員をやっていないのが不思議なほど。

陣内智則

笑いのニューウェーブ。1人コントにおいて一種の革命をもたらした男。R-1等で審査員を務めており、審査員慣れもしている。

竹若元博(バッファロー吾郎)

一応、キングオブコント2008チャンピオン。西のコント師、チャンピオンと今の審査員達にないものを持ってはいるが、やって欲しいかと言われると微妙。

秋山竜次(ロバート)

キングオブコント2011チャンピオン。キャラコントのトップランナーであるのはもちろん、自身が様々な人になりきる「クリエーターズファイル」も好評。審査員のイメージこそないものの、キングオブコントの審査員としては面白そう。

板倉俊之(インパルス)

シュールなコント師。独特な視点からネタを作ってきたこの男は独特な視点で審査しそう。不安材料はキングオブコントの順位は最高4位。せめて審査員するならトップ3の実績は欲しかったかな。

有田哲平(くりぃむしちゅー)

以前は相方の上田晋也の影に隠れがちだったが、最近は上田にひけをとらない活躍ぶり。お笑いを見る目があり、審査員に必要な格もある。しかし、本人にやる気はなさそうであり、また、土曜日は世界一受けたい授業に出演しているので、可能性は低い。

堀内健(ネプチューン)

ギャグファンタジスタ。いい加減な芸風からは想像もつかないが、しっかりとお笑いについての考えはある。しかし、土曜日はジョブチューンがって言おうとしたけど、同じTBSだから、裏被りの心配はない。

天野ひろゆき(キャイ~ン)

天野君。審査員はTHE  MANZAIやR-1で経験がある。だが、コント師ではないし、リンカーン色がさらに強くなるためおすすめできない。

宮迫博之(雨上がり決死隊)

闇営業問題とそれに伴う事務所とのゴタゴタでテレビ復帰は実質不可能。だが、そうなっていなければ、M-1で審査員の経験もあるのでねぇ…ただ、天野同様リンカーン色が強まるので要らんかな。

山内健司(かまいたち)

キングオブコント2017チャンピオン。M-1グランプリ2019は準優勝。賞レースの実績はもちろん、今年のABCお笑いグランプリを見るに、審査員としても優秀な男。3年後には審査員になってもおかしくない逸材。

じろう(シソンヌ)

キングオブコント2014チャンピオン。最近では有吉の壁でお馴染みとなっており、何年後かに審査員を務めてもおかしくない。

岩崎う大(かもめんたる)

キングオブコント2013チャンピオン。噂によると、今年のキングオブコントの感想noteが好評だったらしい。審査員の声がかかるかも。

森田哲矢(さらば青春の光)

キングオブコント最多6度の決勝を誇る。山内同様、将来審査員をやってもいいと思う。どんな審査するかは読めないが。

江頭2:50

本人のYouTubeチャンネルでキングオブコントのリアルタイム採点を行っていた。芸風からは想像もつかないが、審査はそこそこ上手い。しかし、面白くないものへの評価が賞レースの決勝で審査をするには向いていない。


大御所枠

審査員として、審査委員長の松本人志と同じかそれ以上の芸歴の芸人が審査員として1人は欲しい。M-1は上沼恵美子・オール巨人といるからなおさら。

内村光良(ウッチャンナンチャン)

言わずと知れたコント界の巨匠。現在でもLIFE!(NHK)でコントをしており、コント師としての凄さは広く知れわたっている。もし、本人に審査員のやる気があればして欲しい。

南原清隆(ウッチャンナンチャン)

内村がやらないというなら、M-1で審査員を務めた経験がある、南原にやって貰いたい。

渡辺正行(コント赤信号)

M-1の審査員を務めた経験を持つ、お笑い界の重鎮。コント赤信号っていうトリオであるらしいので、コントの審査員を務めて貰いたい。

大竹まこと(シティボーイズ)

この人も、M-1で審査員を務めた経験を持つ人。名前は聞いたことがあったけど、本職がコントの人とは知らなかった。コントの審査員として必要性はある。

志村けん(ザ・ドリフターズ)

コント界、お笑い界の重鎮。今年、新型コロナウイルス感染により、亡くなってしまったので、審査員を務めることは不可能であるが、もし、ご存命であれば、審査員を務めて頂きたかった。

コント師以外

確かに、M-1では立川志らくが審査員を務めている。1人ぐらいコント師以外の芸人を入れるのは悪いことではないと思うが、たぶんないだろう。

芸人以外

これもない。ただ、脚本家の人が審査員の中に1人いても良いという意見を述べている人がいたが、それは確かにありかもしれない。

視聴者投票

これは個人的には視聴者投票が嫌いなのでやって欲しくない。M-1は第1回しか採用されておらず、キングオブコントでは一回も採用されたことがない。

そして、芸人以外が芸人の評価をするという行為は、松本人志のポリシーに反しているような気がする。そう感じる理由としては、 キングオブコントが始まった際のコンセプトとして、「優勝者となる芸人を決めるのは、芸人自身」というコンセプトが設けられていた。現在は、「コント芸人が尊敬するコント芸人であること」という審査員の選考基準が設けられているが、どちらにしても、

「芸人」

であることが条件となっている。また、松本が企画発案した、「IPPONグランプリ」も審査員は芸人である。ちなみに、IPPONの審査については、視聴者から批判的な意見も存在する。

何故、松本人志は芸人審査にこだわるのか。個人的な考えとしては、IPPONやキングオブコント2008のルールを見るに、

「芸人は本当に面白いものを評価する」 

というのが、松本の根底にあるのではないかと思う。様々なしがらみを越えた笑いが生まれた時、芸人はちゃんと評価してくれる…そんな松本人志の芸人に対する信頼がうかがえる。(そんな思いとは裏腹に、誰かを贔屓するような審査がないわけではない。)

さらに、視聴者投票が納得のいくシステムが導入されていない、現在のキングオブコントのルールでは、どうしても視聴者投票が納得のいく形で反映されない。そして、私が提案したルールの案はいずれも視聴者投票は導入していない。また、歴代ルールの中で一番視聴者投票が導入されやすいのは3代目ルールだが、評判があまり良くないから一年で廃止したルールを視聴者投票を導入するためだけに復活させるのは良いとはいえない。

審査員の結論

長々と書いてきたけれどまぁ、審査員はこのままではダメってこと。ちなみに個人的に審査員7人を選ぶとしたら、

松本人志(審査委員長)
大竹一樹
設楽統
飯塚悟志
小峠英二
劇団ひとり
内村光良

の7人。下4人は全員断りそうだが、これぐらい審査員の劇的な改革をして欲しい。


終わりに

これだけ長々と書いてきたが、まず、キングオブコントは、日本で一番面白いコント師を決める大会である。そして、そんな大会の決勝をテレビのゴールデンの時間帯で放送している。賞レースはただの特別番組ではない。確かに、1年に一回の特別番組であるかもしれないが、それ以上に賞レースであるということをスタッフは認識しておく必要がある。じゃあそのためにどのような演出をするべきなのか、運営は考える必要がある。

そして、比べてしまうのだが、M-1は島田紳助が漫才界の発展のために開催したという一面があるらしい。現在でも賛否両論はあるものの、漫才界の発展に大きく貢献している。では、キングオブコントはコント界の発展にどれだけ貢献しているのだろうか。これは他の賞レースにも言える。R-1はピン芸人界・THE Wは女芸人界にどれだけ貢献しているのか。賞レースはそれを考えた上で開催して貰いたい。貢献していないのならば、賞レースなんていらない。

これが私から
キングオブコントへの
提案である。

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