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アイマス声優はアイマスシリーズ16周年を祝っていたか

2021年7月26日、アーケード版『アイドルマスター』が稼働して16年が経過した。つまり、アイマスシリーズは16周年を迎えた。

前日の25日(日)には、Youtubeやニコニコで記念の生配信も行われており、5ブランドから声優陣、総合プロデューサーの坂上氏も出演するなど、ブランド全体を通してお祝いムードを演出していた。

Twitterの公式ハッシュタグも作られ、『# アイマス16周年おめでとう』でファンは大いに盛り上がっていた。改めて、お祝い申し上げるところである。


また、ブランド越境のコンセプトムービーや越境曲『VOY@GER』が発表されるなど、「アイマスシリーズ」としての動きも堂々と押し出された。

しかし気になることがあった。個人的に多くのアイマス声優をフォローしているのだが、思いのほかアイマス16周年を祝うツイートはないように感じた。

本当にアイマスが好きな人からすれば、大変に記念すべき日だったはずだ。1つのシリーズが16周年続くのは決して簡単ではなく、ましてやそのシリーズに自らが関わっていたら、万感の思いであるはずだ。

そこで、Twitterをやっている声優陣が16周年に対して反応していたか?という調査をすることにした。
アイマス声優は、アイマス16周年を祝っていたのだろうか?

調査概要

まずは、調査内容を説明する。
【調査メディア】
Twitter

【対象先】
5ブランドのアイドルを担当する声優

【調査内容】
7月25日~27日の間(16周年当日から前後1日ずつ。25日は生配信日)『アイマス16周年』に対し、自身の公式アカウントからツイート・引用RT等で反応したかどうか。(フリート除く)また、ブランドごとの祝った声優の割合

なお、機械的に集計するのではなく、実際にその期間のTwitterを見て、定性要因も考慮している。例えば、本人が呟いていなくても、先輩声優が祝っているのをRTする、生配信やコンセプトムービーへの感想を述べる等していれば、△としてカウントしている。

ただし、コンセプトムービーも含め、自身の出演情報に限るツイートは除外する(業務上の告知であるため) 出演情報と併せて一言でもアイマス16周年に触れていたらカウントする。

【対象除外】
下記のケースはカウントから除外する。

1.そもそも個人のアカウントを持っていないケース
(番組やユニットのTwitterなど:佐藤亜美菜やTrySail組など)

2.対象期間に本人からの反応が全くないケース
RTだけなど、本人からのコメントなどが全くない場合、多忙でツイートする余裕がない/体調不良などのケースが考えられるため除外する。


要は、『他のことをツイートする余裕はあるがアイマス16周年は祝っていない』声優がどれだけいるか、という調査である。早速見てみよう。

765AS(表の見方含む)

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流石に全員何かしらの反応をしていた。
アイドルマスターの16周年だからというのもあるし、Twitterをやっていない人間が多いというのもある。

さて、一発目なので簡単に表の見方を。
ノーカウント(-)表記で何も特記欄に書いていないのは、個人のアカウント非保持者である。

また、割合の横の分数は、分母はノーカウント(対象除外)を覗いている。分子には〇と△も含んでいる。

シンデレラ

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流石に少ないなと感じた。

確かに、シンデレラ10周年ライブの出演告知や、サンリオコラボへのコメントをしている方は複数いた。しかし、自分の出演情報と、アイマスシリーズを祝う思いは全く別物であり、今回は×にしている。

ピックアップして見てみよう。

松嵜麗は、出産報告もあり、人生の中でもとても大変な時期だっただろう。しかし、生放送中に発表されたシンデレラ×サンリオコラボ等にはコメントしていたし、大好きな野球については当該期間中にツイートしている。

野球にはそこそこの文字数でコメント出来て、『16周年おめでとうございます』の数文字をツイート出来る肉体的・時間的余裕が無かったとは思えない。また、ライブ告知と一緒にアイマス16周年を一言述べるのが難しいとも思えない。

周年の認識がなかったか、意図的にしなかったかは分からないが、少なくとも、「野球は大変な中でもツイートしたくてした、アイマス16周年はツイートしなかった」これは事実である。別にそれを悪いという気はない。それについてどう思うかは、皆さん次第だろう。

なお、黒沢ともよは8月1日より事務所が変わったためか現在、過去のツイートが全消去されている。当該期間もTwitterの運用に何らかの支障があった可能性もあるので、今回は対象外としている。

ミリオン

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ネタバレになるが、765AS組以外では最も祝う声優の割合が多かった。しかも、出演情報と合わせてではなく、純粋な祝福ツイートであり、その気持ちが伝わってくる。

特に、愛美は25日に札幌でバンドリのイベントを行っていたり、28日が自身のソロCDのリリース日(27日はフラゲ日)だった。


大変に多忙かつTwitterで告知すべきことも多かった。しかし、キッチリとアイマスシリーズ16周年を祝い、今後ともジュリアと共に歩んでいきたい旨を述べている。このことから、声優の業務上、地方遠征やイベント、ソロ活動があるからといって絶対に無理という負担ではないことが分かる。

SideM

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SideMに関してもとても少なく見えた。
特に、Jupiter(765ASと関係が深い)を抱えていることから、ミリオン並みにあってもいいと思っていたところ、予想外であった。
特に、寺島拓篤や仲村宗悟から一切コメントがなかったのは驚きであった。

スタマスではSideMを仲間外れにするな、というファンのコメントが多数見受けられたが、アイマスシリーズの記念日を祝っている声優は極めて少ない。

シャニ

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こちらも割合としては高かった。
いつも「アイマスオタク」を自称する峯田茉優や、3rdライブで万感の思いを綴った山根綺がシリーズを祝っており、言葉に嘘はないように感じられた。

総論

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アイマス全体では、2割を切る結果になった。
当初の予想では、流石にもう少し多いだろうと思っていたが、シンデレラ勢がほとんどコメントしていなかったのが全体平均を押し下げている。

データから感じること。結びに。

声優は、仕事としてアイドルマスターシリーズに関わっている。
例えば幕張メッセやドーム級でライブを出来るほど、多くのファンに愛されるコンテンツは決して多くない。
自分の一挙手一投足にドーム中、ネット中が湧き上がる。死にものぐるいで練習した演技・歌・ダンスに対して寄せられるファンレターやフラワースタンド、ライブ中の声援、ネットのコメント。仕事のやりがいもひとしおだろう。

一人のビジネスパーソンとして、そのようなプロジェクトで仕事が出来るのであれば、プロジェクトのことを間違いなく大好きだと言えるはずだ。ステージの上では。マイクを向けられれば。

だが、大人というのは仕事の上でリップサービスも必要だし、ライブのような刺激的な体験から離れた日常において、どこまでアイマスを好きかは声優の自由である。ゲームのやり込みや日頃のコンテンツ展開への感想など、プライベートな時間にどれだけアイマスを愛するか、それは仕事とは別の話だ。そして、内面は誰にも知ることが出来ない。

しかし、日頃色々な感想をTwitterで述べている人間が、アイマスを好きなのであれば、このようなメモリアルなタイミングで何らツイートをしないというのは理解に苦しむ。もちろん、Twitterの使い方は人それぞれであるし、仕事として利用する側面が強いのは分かる。もしかしたら、ツイートする際にマネージャーの許可など、手続きがあるのかもしれない。

しかし、『アイマス16周年おめでとうございます』というたった数文字のお祝いの言葉を事務所が止めるとは考えにくい。何のデメリットもない話である。仮に事務手続きがどうしても必要なのだとしても、それを乗り越えたいという思いはなかったということである。

全てのブランドの記念日をお祝いするのは難しいだろうし、なかなかファンとしても追えない情報量であるのは間違いない。しかし、1年に1度のシリーズの記念日、しかも5ブランドそれぞれの声優が集っての生配信までやっていた時期に、何かしら一言呟くことが不可能だとは思えない。多くの思いがあったとしても、「おめでとうございます。語りたいことが沢山あるので、またいつか感想は書きます」と言えばいい話である。

繰り返しになるが、体調やスケジュールなどでTwitterを触れない場合は除外しているし、個人ではそもそもやっていない人も除いている。他に一言ツイートすることはあっても、アイマス16周年は祝っていない声優をカウントしている。どうしても当日は難しかったという人のために、翌日も集計期間にしている。

何が言いたいかというと、本当にやむを得ない理由でコメントできなかった人はカウントから除外しているから、声優の「アイマスシリーズへの思い」を計測できているのではないかということだ。

もちろん、今回のデータから、『この声優はアイマスをそこまで好きじゃない』と断言することは出来ない。我々の知らない匿名アカウントで、ファンとして盛り上がっているのかもしれない。しかし、材料の1つにはなりうると考える。果たして、『ステージの上だから好きと言っている』のか『本当にアイマスシリーズが好き』なのか。

猫や食事や野球や自身のイベントなどについて呟くが、アイマス16周年については呟かない。それは事実である。それをどう思うかは、人による。

ただし、個人的な感想としては、どんなに忙しくてもしっかりと祝ってくれる愛美のような熱意と愛に溢れる声優の方が好感が持てるし、応援したいと思う。もちろん、仕事だから祝っている側面があるとしても、ビジネスパーソンとして尊敬するところだ。

また、バンナム側は16周年も越境で盛り上げていきたいようだが、全体傾向として声優が特にそのような『アイマスシリーズ』の祝福ムードではなかったのは間違いない。圧倒的に祝っている人の数が少なすぎる。

アイマス声優はアイドルマスターシリーズが好きなのか。
そもそも、『みんなまとめてアイドルマスター』的越境方針のは適切なのか。

色々なことを考える1つのデータではあると思う。

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※人力で多くのツイートを見ているので、見逃しなどがあればご指摘頂きたい。

※今回、ブログやインスタなどの他メディアは考慮しない。Twitter不保持者は元々除外しているし、インスタで祝ったからツイッターでは祝わない理由にはならないからだ。また、先述の通り、公式がハッシュタグを用いて祝っていたのはツイッターである。

※このnoteは、あくまで当該期間中にTwitterで祝ったか否かのデータであり、祝わなかったからといって批判する意図はない。ましてや、それ以上の事は全く述べていないことを繰り返しておく。

※番外編

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※引用した公式画像はBNEIその他正当な権利者に所属するものです。

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