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【番外編、広島平和記念資料館で】

平和記念資料館の新しい展示を見ました。
被爆当事者と遺族の方の作品、遺品、言葉を展示しているので、そこに吸い込まれる。
前回の展示は惨状をリアルに再現したコーナーが余りに鮮烈で一瞬で記憶に残る代わりに直ぐに目を背けてしまう。
一方今回の展示は、一人ひとりの人生や思いや楽しみや痛さの表現として展示されているので、「この人の痛みは分かったから端折って次」ということができない。
疲れる。

悲しみ、哀しみ、気の毒、可哀想、辛い、、、
ボクの感情に湧き上がって来たのは、思いがけず「怒り」でした。
アメリカ? それとも自分に対しての怒り?
第三者として他人事としていること、なんだかわからないけど、とにかく怒りが沸いてきたのです。

かつて行ったことのあるスミソニアンは、月の石をはじめ、アメリカの成功に触れられる博物館ですが、その一角に原爆を投下した爆撃機「エノラ・ゲイ」が展示してありました。
視点は当然広島市民ではなく科学の成功者なので、この一発がもたらした結果は「大戦の勝利」。
一周しても説明はそれだけだったことに腹を立てたことを思い出したりしました。

いま、パレスチナ、ウクライナ、ミャンマー、スーダン、、、
「安全保障環境の悪化に備える」とか言ってるうちに世界が壊れるぞ。
「国際情勢の緊張が高まっている」とか言ってる政治家やメディアこそ張本人だろ。
「政治家やメディアのせいだ」とか言ってる事こそ他人事じゃぁないのか!

あ、ボクのことだ。

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