就実のチャンピオンシップポイント見ました?

春高バレー女子決勝
セットカウント2-1で迎えた第4セット、
24-20で迎えた就実のチャンピオンシップポイント。
古川学園の留学生タビア・アロンドラがサーブに下がり、そのサーブを受けてトスはレフトに上がった。
(古川学園にとっては、凌がなければならないピンチに、エースが後衛に下がるローテーションは、不運だったよねぇ)
ところが、センターの4深澤めぐみ(C)と、レフトの1深澤つぐみとがクロスしながら移動、深澤めぐみがスパイクに跳び、見事にチャンピオンシップポイントを決めた。
こんなコンビネーション?、国際試合でも見たことない。

何が難しいって?

レセプションのフォーメーションは、Vリーグでこそ、リベロを含む特定の3~4人で組むけれど、高校レベルではなかなかそこまでのシフトはお目にかかれない。
普通なら相手のサーブと同時に動くのはセッターくらいなもの。
それを、昔のドラマにあった、「サインはV!」のX(エックス)攻撃みたいに、相手のサーブと同時にポジションを移動するなんて…!
あの場面、もし、サーバーのアロンドラが、深澤姉妹のどちらかを狙って打っていたら、そのようなプレーは出来なかった筈。
他の選手が拾ったからこそ、出来たプレー。

高校バレーも変わったものだなぁ。
机上の理論としては、コンビネーションやサインの種類は、多岐にわたる。
黄金期の日立で、100以上あると聞いたことがある。
ただ、それを練習で合わせるには時間が必要だから、実際に試合で使えるレパートリーは、限られてくる。
それらの中に、これまでになかったパターンを使ってくるのは、それだけ選手の能力が高い証拠だよね。
毎年メンバーが替わる学生のチームでそれが出来るのは、凄いことだと思う。

果たして、就実が、女子バレー界の革命児になるのか?
3連覇のかかる来年度を楽しみにしたい。

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