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最低賃金 時給3,000円は可能か?

いきなりですが、現在住んでいる都道府県の最低賃金はご存知でしょうか?

厚生労働省のHPによると、
 北海道    889円 / 宮  城 853円
 東  京 1,041円 / 愛  知 955円
 大  阪   992円 / 広  島 899円
 福  岡   870円 / 沖  縄 820円
なんだそうな。(令和3年10月発行)

私が学生だった約20年前と比べると、
どの地域もおよそ100円はアップしてるようだ。

初めてやったパン工場のバイトの時給が680円。次の弁当屋が650円。その次の小売接客業が700円。ど田舎のバイトとはいえショボすぎる。

今でも東京でやっと1,000円以上で。
これを高いと見るか安いと見るか。

私の個人的な感想としては「安すぎる」である。

最低賃金 時給3,000円であって欲しい理由

例えば、時給3,000円で1日8時間、週5日(月20日)働いたとしたら、
月収48万円、年収576万円の計算になる。
 ※3,000 × 8 × 20 = 480,000
 ※480,000 × 12 = 5,760,000

私のように独身、都内一人暮らしで生活するには十分で。
趣味や旅行をしつつ老後のために貯金できる額だ。もしかしたら今よりもう少しだけ広いマンションに住めるかもしれない。夢が広がる。

夫婦共働き世帯だったとすれば、世帯年収は1,000万以上になる。
夫婦共にアルバイトだったとしても、収入によって子どもを諦めることは減るかもしれない。

また、例えば離婚して母子家庭になったとしても、特に資格やスキルがなくても子どもを養ってはいけるだろう。たとえ十分とはいえなくても現状よりは遥かにマシなはずだ。

しかも、時給3,000円が最低賃金なのだから、
経験や職種によってはもっと収入は増えるはず。

そう思いを巡らせて最低賃金が3,000円だったらの世界を考えてみた。
少し想像するだけでも今と比べてなんて明るい未来なんだろう!

問題は、最低賃金 時給3,000円が可能かどうか

私の答えは、ずばり「可能だ」である。

業種、職種によって現状では不可能に思えるかもしれないが、
なんとか諸々調整すれば可能なんじゃないかと考えている。
(私が考えるその根拠は後ほど記載するとして)

きっと大半の人は即座に「無理」という言葉が頭をよぎったのでは?

ちょっと待って欲しい。
「無理」と即答する前に、その根拠について深掘ってみただろうか?
もし、現状の価値観から導き出した答えなら、価値観を変えることに着目して欲しい。

つまり、逆転の発想で、
どんな仕事でも時給3,000円にするにはどうすればいいかを出発点として考えてみるのである。

例えば、売り上げや利益目標をいくらに設定すれば達成できるかとか。モノやサービスの値段をいくらにすれば時給3,000円にできるのかとか。インフラ系の値段を上げすぎると生活が苦しくなるからそこをどうケアするかとか。

コンビニも、スーパーのレジ打ちも、ドラッグストアも、カフェ店員も、
未経験でも学生さんでも時給3,000円スタートで喜ぶ人はいても困る人はいない

そんな世界線があったら多くの人が幸福に過ごせるんじゃないだろうか。

最低賃金 時給3,000円にするために

では実際、時給3,000円をお支払いするとしたらについて考えてみた。

今私が働いているWEB業界の仕事はかなりスムーズに達成できると思われる。

◎BtoB WEB業界で考えてみる

まずはこの業界におけるお金の出し入れの仕組みから。
仕事内容は主にWEBサイトの制作や運用を任されていて、仕事を請け負う時に「工数」というもので請求をする。
基本1工数=1時間で、幅はあるがおおよそ1工数=6,000円〜12,000円で仕事を請け負っている。

1工数を1人でこなす時もあるし、2〜3人でこなす時もある。
2人以上でやる時は、単価の低い人×1時間×2人(計2時間)とか、
単価の高い人×0.5時間×2人(計1時間)など、工数内で人件費が賄えて足が出ないように調整する。

仕事の難易度もそれぞれで、デバッグ・検証など知識がなくてできる作業は、時給1,200円のパートさんが数人で対応することもある。
1工数12,000円なら3人のパートさんが2時間ずつゆっくり作業しても7,200円なので1工数内で賄えて利益も出る。

工数見積もりなんて、納得してもらえたら言ったもん勝ちなところがあるので(特に大企業相手だと)、割とスムーズに予算がもらえて利益も出しやすい。

だから、お金の出し入れからだけ見れば、
上記の時給1,200円のパートさんの時給を3,000円にするのは容易だ。
★これが時給を上げられる1つ目の理由。

また制作系の仕事でありがちなのが、孫請け以下に実作業をお願いすることが多い。

例えば、「Aという企業」があって
 ↓
「子会社」がマーケティングをしていて
 ↓
「代理店」が仕事を請負い
 ↓
フロントエンドの実作業は「制作会社」
バックエンドのシステムは「ベンダー」
なんてことも多々ある。

さらに、制作会社からは外部の校正に仕事を渡したり、個人のコーダーや海外のコーディング会社に依頼をすることもあるので、ひ孫(?)だけでなく、玄孫(←と言うのかしらんが)にまで仕事とお金が分散する。
各取引間で当然中抜きがあるので末端の身入りが少なくなるのは仕方がない。

少し脱線したが、そんな裏事情があるので、
A企業と末端の制作会社が直接取引するか、間に入る会社を減らせば実作業をする会社の身入りが増えてそこで働く人たちの時給に還元できる。
★これが時給を上げられる2つ目の理由。

こんな感じで調整すれば、パートやアルバイトにも十分お金を回すことができるので、時給3,000円は可能だと考えた。

説明で少し長くなってしまった。
WEB業界を例に挙げてみたが、おそらくBtoBではそれほど無理なく調整できるのではと考える。

◎BtoCにおけるサービスはどうかを考える

また、小売やサービス業などBtoCにおいても、
例えばランチ800円で提供していたものを内容やボリュームを見直して3,000円にすれば、スタッフの時給もアップできるだろうし。今の価値観ではランチ3,000円高っ!って思ったかもしれないが、現状でもホテルのランチでは5,000円や10,000円のメニューもあるのだから。
ランチ3,000円が普通の価値観にすることも不可能ではないはず。
なぜなら、その世界線では時給3,000円の人がランチを食べるのだから。

◎インフラ系はどうする?

インフラ系はBtoCのように値上げをすればいいという単純な話ではないだろう。
しかし、最低賃金 時給3,000円がベースの世界線上にある。
つまり、一人ひとりの給料が増えるので、きっと国の税収も増えているはずだ。
そうなれば、増えた税収でインフラ系の補填をして価格が上がらないように調整すればいい。

まとめ

最後に。ここまで読んでくださった方、専門家でもなんでもない、素人の「だったらいいな」にお付き合いいただきまして感謝!

結局は貧乏人の浅知恵かもしれないが。それでも、誰もが平等にチャンスが与えられる世の中だといいなと思わずにはいられない。底辺にいるからこそ。

私自身、少しでも豊かに安定した生活を送りたい。
そんな思いから「最低賃金 時給3,000円」説を盛大に繰り広げてみた。

少しでも共感していただけたらならとても嬉しいし。そうした未来があるかもしれないと共にアクションできる日が来れば自分含めて救われる人は多いだろう。

個人的な目論見としては、
もし将来、自分でWEBの制作会社を立ち上げるとしたら、
学生でも主婦パートでもお仕事手伝っていただける人には時給3,000円お渡しできるようにやりくりしたい。

工数8,000円で仕事をとってくるのは不可能ではないし。
そうなれば、見習いデザイナーでも、未経験のコーダでも、電話番でも事務作業でもお仕事お手伝いいただける方には時給3,000円をお支払できるはずだ!

それにはまず、自分のステップアップなんだが。精進あるのみ。

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