その後もするすると
最初の診察から4カ月が経過。
今のところ入院もなく、かといって数値的にはぎりぎりのラインを行ったり来たりしている。
免疫抑制療法をやるかやらないか、先生も思案している状態が続く。
僕らも毎月1度、緊張しながら診察に赴き、
毎回判決を受けているようで何とも心が重い。
ストレスがつづいているのだ。もちろん彼女もそうだろう。
顔色不良は続いているし、疲れやすさもある。
でも楽しく日々は過ごしているしよく笑えている。
ネットで様々な闘病生活記事や、サバイバーの少年少女たちを見て、いつも心が締め付けられるような気持ちになる。
そしてあるときこうも思った。
我々はこの地球、日本、沖縄という生活環境を選択し、
そこで自分なりによしと決めたことを貫いてやってきた。
人間としての質をこの先どう言う結果になろうとも、
それが悪い方向に引っ張られ自暴自棄にだけにはなるまい、と。
どんな悲劇にも我々は負けない。
もうこれは決めたことである。
どんなことがあっても我々の精神は悪く変容されないし、
決して負けないだろう。
だって悔しいじゃないか。
運命という言葉で片づけられないほど、
複雑数奇な人生を運んできたし、
それに裏打ちされた人生訓を兼ね備えてきた。
それが1つの不幸な状況で何もかも壊されるなんて、
そのこと自体が受け付けられないのだ。
この先も悲劇に負けない強さを、どうか永続させてくれ。
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