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ひと区切り

10月の本格的な仕事以降も10日が経過した。トラブルも数多くあったが、自分の頭でよく考え仕事を前に前にと進め、どうにも進まないところは上司や同僚に教えを請い、仕事の感触を実感し始めてきた。

特に昨日は与えられた仕事、溜まっていた仕事を効率よく消化できたし、上司もそれなりに評価してくれた。その「それなりの評価」を僕は大切にすることにした。「できたことを評価する」というのは心にとって大切な滋養なのだから。

その感触や評価をたっぷり余韻に浸りながら、暮れていく夕景の中家路につく。まだ眠れていなかったり、時々食欲が減退することもあるが、しっかりと休息をとり、頭の中で公私を切り替えていくことも大切だと感じている。感じるだけではなくちゃんと実践することで、相互にいい影響を与えてくれている。

僕の上司は現職場での20年選手であり、「知の巨人」という印象でしかない。ものすごく蓄積された知識と経験は、話していると圧倒されてしまう。でも「このレベルを標準化するのはやめよう」と腹をくくり、たかだが10日程度の選手には上司の博学に対抗するのはどだい無理なのである。当たり前だ。また、この上司と関わり合ってきた同僚もやはりすこぶる頭がいい。頭がいいという観点ではとてもかなわないが、視点をいくつも変更させて自分の得意分野がこの係で際立つようにしていくほうがいい。

「おごらず、人と比べず、面白がって、平気で生きればいい」樹木希林がここでも顔を出す。

この感触をなんべんもなんべんも繰り返すことが僕の心の回復につながるし、回復しながらいい影響をまずは妻に与えていきたい。同じように仕事の内容や人間関係で苦しんでいる妻を助けられずして、家族という最小単位での幸せはやってこない。僕ら夫婦がとてもいい関係でいられれば、きっと子どもはいい影響を受けるし、いいパートナーを連れてくるだろう。

そうか、肩ひじ張らずにやっていければいいんだ。

早朝妻と犬の散歩をしながら、若い時からよく歩いたことを思い出し、 「僕らってすごいところまで来ちゃったね」と声をかけた。彼女は嬉しそうに納得してた。腑に落ちていた。

これを繰り返していきたい。これからも。

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