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ブラックぺアンを語る話(ただしシーズン1)

 ことの始まりは単純なもので、2024年夏スタートの日曜劇場で「ブラックぺアン・シーズン2」が始まるということを知り、こう思ったのである。

 シーズン2があるってことはシーズン1が好評だったからってことだよね?こりゃシーズン1から見るしかない!時代に取り残されてはならぬ!!

 えぇ、そうなんです。私、前作のブラックペアン・シーズン1は全くのノーマークでして視聴していなかったのです。しかし前述の通り、シーズン2が始まるなら最初から見たくなるのが人情というものでかなり遅ればせながら「ブラックぺアン・シーズン1」の視聴を始めた次第であります。

 本当は、シーズン2の放送が始まるまでにシーズン1を観終える予定だった…。だが、忙しい現代日本に生きる身である。日常生活はもちろん、余暇の時間でさえ常に逼迫した状況なのである。観たいTVドラマもあるが、観たい映画もある。やりたいゲームもある。ついでに言えばサウナもしたいし、カメラ片手にお出かけもしたい。
 そうなると当然、「ブラックペアン」を観る頻度が落ちてしまうのは必然であり、結果的に昨日、ようやくシーズン1を観終えることができた…。(という言い訳)

 いらぬ前置きが長くなってしまったが、結論から言うと「ブラックペアン・シーズン1」、かなり面白い作品だった!
 ここからはシーズン1の感想を好きに語り、まだ見ぬシーズン2への思いを馳せてみたいと思う。 
【ホントに簡単なあらすじ】 
 東城大学附属病院には、心臓外科で神の手と呼ばれる佐伯教授とヒラ医局員にも関わらず手術の腕は佐伯教授に勝るとも劣らない主人公・渡海がいる。渡海がこの病院にいる目的は医療過誤の濡れ衣を佐伯教授に着せられた父の復讐を果たすため。
 だが事の真相を知った渡海は病院を去り、物語は幕を閉じる。

 詳しい内容はぜひ本編を見ていただくとして、自分が当初から思っていたのは「なぜ渡海はこんなにも手術の腕が良いのだろう?」というものだった。飄々とした本人の雰囲気からすると渡海が天才だからという結論になるかもしれないが真実は少し違っていた。元々、渡海には才能があったのは間違いないだろう。だが彼は、父が濡れ衣を着せられたと信じ、復讐を果たすために東城大学附属病院に行くには手術の腕が必要だという思いから人並み以上の練習を重ねていた。そしてその努力の原動力となっていたのは、恨みや怒りといったネガティブなエネルギー。それでも佐伯教授はどんな理由にしろ外科医としてメキメキと実力をつけている渡海を見ていたいという理由で、手元に置いていた。

 私がこのドラマから感じたのは、人間の持つ力の根源には間違いなくネガティブなエネルギーもあるのだということ。似た感じで表現するならスターウォーズに出てくるフォースの暗黒面といったところか。至極真っ当な価値観からすれば、そうした負の側面からくる力や能力というものは、当人を結果的に狂わせるものだ。だが、それでも確かな決意と共に使う負のエネルギーは間違いなくパワフルだ。渡海しかり、理事長選を執拗に狙う帝華大学病院の西崎教授しかり。

 最終的に渡海は佐伯教授の思い、父の思いを感じ、自らの過ちを受け止めて病院を去る。そこにはもはや負のエネルギーに満ちた男の姿はない。かといって、渡海が人間味のある医者になるとも思えない。きっと今もどこかの病院で、悪魔の医師を演じているのだろう。シーズン2で姿を観るのが楽しみだ……。


 と思っていたら、シーズン2で出てくるのは渡海じゃないだと?!なんかチャラそうな渡海に瓜二つの天城雪彦が主人公っていったい誰だ???

 シーズン2の期待も尽きない。楽しみ楽しみ。

             ではではTo be continued……。

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