EDWARD VAN HALEN
雑誌「ヤング・ギター」のEDWARD VAN HALEN追悼特集号が完売し、月刊誌としては珍しく増刷されました。
Eddieのプレイスタイルがデビュー時において既に完成の域に達していた経緯を超主観的に推測してみたいと思います。
エビデンスの無い推測なのでツッコミながら楽しんでいただければ幸いです。
Eddieがクラプトンのコピーからギターを始めたことは有名な話です。
特にクリーム時代のクラプトンのプレイだと思いますがヤードバーズ時代のクラプトンも参考にしているかもしれません。
クラプトンとEddieのプレイに直接的な影響関係はないようにも思えますが、ギターのスケールやポジショニングなど構成的な部分を学んだのだと思います。
その後は一度曲を聴けば直ぐにコピー出来たと語っています。音感のよさと曲の構成を理解していたからでしょう。
因みにスティーブ・ヴァイは一度曲を聴けば採譜が出来ると語っています。
クラプトンに関してはサウンドの良さをあげています。クリーム時代のクラプトン殊にライブ版のサウンドは激しいのに「マイルド」感があり後のEddieのサウンドとの類似性を窺わせます。
Eddieの歪みが強烈なのに温もりがあるサウンドはクラプトンのサウンドの「マイルド」感を損なわずに歪みを加えた形跡を感じます。
また、デビューの前のプレイには後の「1984」に収録されている曲のリフが使われているので、楽曲のストックは相当な数にのぼっていたのではないでしょうか。
そして、Eddieは練習を欠かさなかったので常に進歩していたはずです。
兄のアレックスがギターの練習に熱中するEddieを残して遊びに出かけ深夜に帰宅してもEddieは同じ場所でギターを弾いていたというエピソードもあります。
既成概念にとらわれないEddieは、欲しいモノが存在しないなら自分で改造し、創ってしまう大胆さもありました。
タッピング奏法を盗まれないように客席に背を向けて弾いていたという話もあります。
デビュー直前にはEddieのテクニックはほぼ完成されています。ただしその前に飛躍的にレベルアップする瞬間があります。
アランホールズワースなどの影響をどの時期に受けたのかは分かりませんが飛躍時に何があったのか興味はあります。
今、追求したいのは、Eddieの独特なリズム感です。裏から入るEddie独特のタイム感は生来のものだと思います。
「you really got me」の出だしは4拍目の裏から入っています。
そう言えばクラプトンのクリーム時代の「クロスロード」も裏から入っていますね。