ひとりで生きていけたなら
人間が苦手だ。
嫌いなのではない。むしろ、好きなのではないかと思う。
だから辛くて孤独になり苦しむ。
ひとりで生きられるはずはないし、言葉を交わさず糊口をしのぐことはできない。
他人を信じられないに、自分を信じてもらえるわけがない。そのくらいは知っている。
溢れる情報は選択肢ではなくて「命令」だ。自分の発する言葉は借り物だからオリジナルは何処にもない。
パーツの組み合わせは満足感すら与えてくれない。
好きなように過ごす日々が無聊に満ちている。
好きだと思っているだけで本心は自分でも気づかないのか。
欲望が他者の欲望ならラカンに言われるまでもなく自己の欲望は対象aなのかそれとも「現実界」というタナトスなのか。
ヘーゲルもコジェーブもラカンもついでにジジェクも回答不能と言いそうだ。
身体に裂傷を刻み込む。