サイディングボードの張り方とメンテナンスの注意点
こんにちは!あつしです。
もっとも普及している外壁材はサイディングです。
サイディングにはいろいろな張り方があるのをご存知でしょうか?
それによって、メリット・デメリットも違ってきます。
今回は、サイディングの張り方にスポットを当ててご紹介します。
ぜひ、最後までご覧下さい。
サイディングの張り方「通気工法」と「直貼り工法」
サイディングの外壁の構造上の張り方は、2種類あります。
◆通気工法◆
引用:ユーコーナビ(以下同じ)
通気工法とは、サイディングと壁の間に通気層を作ることで湿気を防ぐ張り方です。
サイディングを長持ちさせるためには、乾燥させることがポイントです。
ですので、サイディングのメーカーは通気工法を推奨しています。
外壁は、室内の気温変化によって内部結露が生じますが、その悩みを改善するために通気工法が生まれました。
サイディングと構造体の間にすきまを作ることで、壁の中の湿気が排出されるようになっています。
すきまの一番下の換気口から、温度や気圧が変化するたびに空気が流れていきます。
◆直貼り工法◆
直貼り工法は、サイディングボードを接着剤で防水シートを張った壁に直接貼り付ける方法です。
通気工法よりも一工程少ないので、コストが安くなります。
直貼り工法は、20年ほど前によく使われてきた工法なのです。
しかし、湿気がたまりやすくトラブルが多発したため、最近はあまり使われなくなりました。
直貼り工法には、サイディング越しに外壁が呼吸できるメリットがありますが、
外壁の塗り替えのときに、直貼り工法と知らずに塗装をしてしまうと、呼吸を塞いでしまいます。
すると、サイディングの表面が膨れたり、剥がれやすくなってしまうことも。
ですので、直貼り工法でサイディングを張っている場合のメンテナンスは、"張り替え"を行うのがおすすめです。
ですが、張り替え工事はコストがかかってしまうので、サイディングの劣化がひどくない場合は、塗装をする方もいます。
その際には、"浸透性塗料"を使うことでリスクを抑えることができます。
※浸透性塗料:塗膜を張らず、通気性が高い塗料
サイディングの張り方「横張り」と「縦張り」
サイディングの張り方として、横張りと縦張りがあります。
◆横張り◆
引用:ガイソー
横張りは、サイディングを横方向に張ることです。
窯業系サイディングは、ほとんどが横張り。
サイディングを取りつける際は、"胴縁"と呼ばれる下地を取りつけます。
横張りは、この胴縁を縦に取りつけます。
空気は、温まると下から上へ排気され、雨水は上から下へ排出されるので、縦胴縁は、空気や水の流れをスムーズにすることができます。
ですので、横張りは通気性に優れているのです。
窯業系サイディングの9割は横張り用なので、デザインやカラーのバリエーションが多く、好きなデザインを選びやすいメリットもあります。
また、横張りはひとりで施工できるのでコストが安くなります。
デメリットとしては、縦のつなぎ目が多くなり、コーキングのメンテナンス費用がかかります。
◆縦張り◆
縦張りは、サイディングを縦方向に張ることです。
金属サイディングでは、縦張りがよく使われるようになりました。
胴縁を横に張るので、通気性の面では横張りに劣ります。
ですが、横胴縁でも、"通気溝を設けたもの"であれば通気の妨げになりにいので、対策できます。
雨水が流れやすくたまりにくいので、防水面では、縦張りの方が優れています。
そして、縦張りはデザインがシンプルなので、若い人を中心に人気があります。
横張りに比べてつなぎ目が少なくて済むのですっきりした外観になります。
ですので、つなぎ目のメンテナンスや不具合も少なくなります。
まとめ
今回のまとめは、このようになります。
【サイディングの張り方】
●通気工法
☆メリット☆
・内部結露を防ぐ
・湿度の調節ができる
★デメリット★
・釘やビスの負担が大きい
・外壁の強度が弱くなる
●直貼り工法
☆メリット☆
・コストが削減できる
★デメリット★
・内部結露が起こりやすい
・サイディング表面に膨れや剥がれが生じやすい
・メンテナンス費用が高い
●横張り
☆メリット☆
・通気性がよい
・通気工法がやりやすい
★デメリット★
・雨水が侵入しやすい
・メンテナンス費用が高い
●縦張り
☆メリット☆
・デザインがシンプルでおしゃれ
・防水に優れている
・つなぎ目が少ない
・メンテナンス費用が安い
★デメリット★
・通気性が悪い
自宅のサイディングがどのような張り方かによって、メンテナンスの方法や費用が変わってきます。
サイディングのメンテナンス方法と費用については、こちらの記事で詳しく解説しています。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
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