先輩の報告
脳外科での中間報告の最後のこと、、
教授が、研究室の先生をからかって、、
「よく、3年もあそこでやっていけたな。」
と言われたので、
私は真面目に、
「本当に色々教えていただきました。人生論まで。」
と真顔で言ったら、脳外科の医局員一同、爆笑していた。
翌日、1人の脳腫瘍専攻の先輩が、研究室の先生に、
「昨日の実習生の発表で、本当に皆んな湧いたんですよ。」
と言ったらしい。
先生に論文のお礼を言いに伺うと一番に
「あなた、昨日俺に人生論教えていただきました。と言ったらしいな。俺はもっと違うこと色々教えたはずだぞ。」
と言われたので、
「私は大真面目に言いました。」
と言った。
少しムッとしてた。
そしてその場で論文を受け取った。
カバーレターを添えて。
私は帰るなり一通のメールを送った。
論文本当にありがとうございました。
お情けでも嬉しいです。
大切にします。
カバーレターを読んだ時は、We の中にいちいち自分も入ってることになってるんだ。
その重みを感じながら読みました。
5/14のカバーレターだけれど、先生はどんな気持ちでこのレター書いたんだろうか。
そんな気持ちで読みました。
昨日の発表は自分の気持ちを入れた発表でした。
当日まで、上辺だけの発表はできないからとうずうずしつつ、最後の最後に
「そもそもなぜ私はadvanced実習に脳外科を選んだか。」
とスライドを付け足しました。
症例発表で脳ベラを使ってない症例に脳ベラを書いて教授に怒られたことも言いましたし、
私のスタミナがなくて2回も術中に倒れたこと。
教授の「研修医36年目の狂奏」というお話に感動して、教授には見られないように涙を流したこと。
全て話しました。
勇気がなくて、何度かサボったことは言えませんでしたが、、、
それ以外は概ねそのままのことを話しました。
正直に言いたかったのでお世辞で脳外科を考えてます。とかは一言も書いてないです。
皆んなには笑われたかもしれないですけど、私は大真面目に人生論を学んだといいました。
笑えばいいと思います。
でも、私は大真面目に言いました。
キャリアや症例発表、How to、ノウハウも大事かもしれませんが、、、
なかなか真正面から受け止めてくれるひと、本音で語ってくれる人はいません。
先生にとってそれは一つ一つ解決していく。
ということなのかもしれませんが、、、
私は先生から
人とはどういうもので、
綺麗事とかではなく、
現実的な世界観、
人生観を学んだと思ってます。
またよろしくお願いします。
というメールを送ったのだった。
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