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突然の朗報

脳外科アドバンス実習も中盤に差し掛かった時、教授から中間報告をしてくれというメールを受け取った。




正直とっても困った。



なぜって、、


現在の私はアドバンス実習という短い期間であれば、脳外科でやっていけると思うが、


入局する気なんてさらさらないからである。





お世辞でも


脳外科を考えてます。


なんて言えない。




というよりやっていける自信が本当にない。






何より忙しすぎる。



毎日7時からの回診。

6,7時間を超える手術。

CT・MRI・SPECTといったたくさんの検査。

外来業務。

カルテ書きやムンテラと呼ばれる患者さん達への術前説明や術後説明。

他病院との大量の対診書のやりとり。






正直にスライドを作った。


そもそもなぜ、脳外科をアドバンス実習に選んだか。

それは、3年生時にたまたま選んだ研究室が脳腫瘍の研究をしているところだったこと。

脳神経領域への興味。

脳神経外科医に対する崇高感。

それがあって選んだと。


それに加えて、今まで入った手術、実習、レクチャー、講演会、手術記録も直筆のものを全て載せた。


そして、

手術記録のことで教授に怒られたこと。

スタミナがなくてオペ中に倒れたこと。

だから毎朝走っていること。

ご飯きちんと食べて寝てます。と。



皆んなとっても笑っていた。



教授の『研修医36年目の狂想』
という発表に感動したことなどなど。

素直にお話した。





すると、先生は、間を置いて、、、、



「そういえば、この最初のスライドのことだけど、君が通ってた研究室の先生が昨日、論文を持ってきて、そこに君の名前もちゃんと入っていたよ。君も何かしら貢献したんでしょう。」



と、、、。




私は一瞬、何のことかもわからず唖然とした。



少し考えた後、なんとも言えない嬉しさと、感動が込み上げてきた。





自分が3年間お世話になった先生。





色々あったけど、ちゃんとクレジットしてくれたんだ。




と。






それからすぐに研究室の門をたたくことになる。(次回のnoteで)



『また会う日まで』
(過去のnoteの私の記事)
なんて記事を書いたばっかりなのに、、、、





結局、脳外科の中間報告会はスムーズに終わり、発表後ありがたいことに拍手喝采だった。



前日まで何書けばいいかウズウズしていたけれど、私の気持ちを入れた発表は聴く人の心に少なからず届いてくれたのだと思う。






とにかく、、、




こんな不意打ちな嬉しいお知らせは、、


私の心にとっても響いた。


少なくても、今年一番の朗報だった。


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