私を支えてくれた人
脳外科実習が終わった。
忙しくて大変で、されど充実した3ヶ月弱だった。
ここで書いておくべきなのはやはり、辛い時に支えてくれた人の存在だろう。
脳外科の先生たちは本当に忙しいのにもかかわらず、忙しさを理由に私が聞いた質問に答えてくれなかったことは一度たりともなかった。
この彼らの態度が、私の心を温めてくれるかと思いきや、それがよりいっそう私の心を痛めつけた。
こんなに大変な状況でも、余裕を持って優しく色々教えてくれていのだから、、私も弱音を吐かず頑張らないと。
と。
彼らもみな症例発表や事前検討会で容赦なく、教授からの喝が入るので、見てるこちらもそれなりの打撃をうける。
明日は我が身だなと感じつつ。
もちろん、喝の内容はもっともで、教授の優しさゆえの厳しさだと思う。
教授をわかってあげられる人はこの世にいるのだろうかというほどに、教授の世界観は恐ろしいほどに深く美しく、常に手が届かない崇高感をまとっている。
医局員は
本当にいつ準備しているのだろう。
いつ寝てるのだろう。
いつ家族との時間を過ごしてるのだろう
と思うほどに忙しい。
でも、私のように不倫やスキャンダルみたいなのが大っ嫌いな人間にはある意味安全地帯で落ちついたりするところでもある。
だってそんなことをする隙すらもない忙しさですから、、、
本当のことは、わからないけれど。笑
(話が二転三転して申し訳ないです。)
教授によるチェックが入る症例発表会は毎回毎回、慣れなくて緊張して、前日は例外なく徹夜した。
そして、毎日の手術。
学生の私は同じ場所で7時間とか立ち続けるのだ。
朝は回診、そして
術前カンファレンス。
これは、これから行われるオペ術式を発表する、教授からの容赦ない喝が入る。見ているこちらは身震いするほどである。
外来やICと呼ばれるオペに関して患者さんへ説明をするカンファレンスをいくつもこなし、、、
夕方は、神経カンファレンス。
これは各々が研究しているものの発表。こちらもスライドの作り方や形式までくまなくチェックが入り、場合によっては罵詈雑言が飛びかい、見ているこちらは恐れおののく。
そして夕回診。
終わるのは大体夜8時過ぎくらい。
そこから、みんな次の日の準備や各々の仕事、などに取り掛かるのだ。
恐ろしや、、、、
この脳外科で3ヶ月弱過ごしたわたしはそれなりに自信がついた。
僅かではあるが、、、
おそらく、この先それなりに忙しく厳しい場所に行ってもちょっとは持ち堪えられるのではないかと。思っている。
甘いかもだけどね、、、笑
実習だけできれば楽であるが、6年生の私、、、さらに海外留学を考えている私にとっては本当に怒涛の忙しさだった。
まず、卒業試験や国家試験に向けての準備、勉強班でやるこの行事は土日のどちらが必ず潰れた。
そして、ここにきて友人の怒涛の結婚ラッシュ。実家まで弾丸で何回帰っただろうか。
そして、CV+Personal Statement
留学のための準備の履歴書である。
最初は研究室の先生に見てもらっていたが、今回のこのチャンスは逃すわけにはいかないので、プロを雇った。
このプロはハーバードやコロンビアへの合格者輩出実績はもちろん医者のレジデントの面接対策とかもしている先生である。
このレッスンは平日の夜20時からであった。
(この先もレッスンは続くけれど。これについてはまた後日、記事を作ろうと思う。)
そして、インターンとしての仕事。ハワイ大学の医学部とPBLセッションをノルマにしている私はこれが週末に不定期で入ったりもした。
ここまでが、、、
私忙しいです。
アピールでした。
さて、こんなぐちゃぐちゃなスケジュールの中、私の話を聞いて、いろんなアドバイスをくれたのは、、、、
それは、
研究室の先生
だった。
人に、話を聞いてもらうことが、ここまで人を癒すのかと。
痛感した毎日だった。
辛くてズル休みした時も。
時間なさすぎて定期模試の回答用紙を全てAにしてやむを得ず提出したことも。
脳外科での大変な実習の内容についても。
聞いて色々アドバイスをくれたのは研究室の先生だった。
CVについても時間のない中で、丁寧に添削してくれた。
よもやま話にも花を咲かせることもあった。
本当に感謝しきれない。
親は電話を毎日かかさずかけてくれたが、遠い東京に住む親にわざわざ、今の状況を一から説明するスタミナがもはや私には残っていなかった。笑
そして、、、
おそらく、脳外科の医局員方々にも家族や、そういう心の拠り所となる人が彼らの周りにいて、それが心の支えになっているのだなと。
私は、悟った。
そうでなければ、こんな過酷な中で長い間、やっていけるはずがない。
総じて、、
色々学べた3ヶ月弱でした。
私を支えてくれた人たちに感謝。
人は一人では生きてはいけないですね。
たとえ孤独を感じることがあったとしても。
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