チューリップ賞の傾向

 3月号の始まりです。日曜展望の記事は土曜の夕方以降に配信しますが、桜花賞トライアルのチューリップ賞にひとことも触れないのもどうかと思うので、無料版でデータをいくつか紹介しておきます。

 過去10年のチューリップ賞、種牡馬成績はこちら。

 ディープインパクト産駒はもういませんが、ミッキーアイル、キズナ、リアルインパクトを含めると、ディープインパクト系が6勝をあげて抜群の実績。今年はキズナ産駒がたくさん出ています。

 注目データは「前走の4角位置取り別の成績」

 見慣れないデータでしょうが、早い話、前走の4コーナーで前にいた馬(先行馬)と、後ろにいた馬(差し馬)、どちらがチューリップ賞でよく来ているか。

「10番手以下」が【4-3-4-15】は、かなり特殊な傾向です。前走の4角でだいぶ後ろにいた馬が、過去10年で4勝をあげ、複勝率は42%ある。
 チューリップ賞は前半1000m59秒台のミドルペースになることが多い重賞ですが、後ろから鋭い脚を使う馬を狙ったほうが効率はいい。
「7番手以下」の【8-6-5-40】も同じ。前走7番手より後ろにいた馬が過去10年で8勝している。

 今年のメンバー、これに当てはまる馬が少ないのです。先行していた馬が多く、後ろにいた馬はちょっとしかいない。探せばすぐ見つかります。

 もうひとつ別の話。フルレゾン(父オルフェーヴル)の人気がなさすぎると思いませんか。
 阪神に勝ち鞍があるのはこの馬とイツモニコニコだけ。それも阪神芝1600を差して勝った、速いタイムの勝ち鞍がある。
 白梅賞ではレース前に放馬して発走除外になったような、オルフェーヴル産駒らしい気性の持ち主なので、強くは勧めませんが。

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