オリンピックまとめ7月31日から8月1日

7月31日
●中田久美監督の銀髪、あれは白髪なのか、オシャレなのか。もし白髪だとしたら、感慨深さと同時に、苦労の日々を思う。
 女子バレーボール、韓国に大接戦で敗退。決勝トーナメントに進めず。

●競馬目線で言えば、陸上男子100mの日本勢(全員予選落ち)は、選考会が時計のかかる馬場、本番は高速馬場になってしまい、適性ぴったりではない選手も五輪代表に選ばれたゆえの結果。
 代表選考トライアルである日本選手権を、梅雨の時季におこなう限りはつきまとう、偶然ではない敗因だと思う。

●初戦から金メダリストの阿部詩と大野将平が負けてしまう柔道団体の日本チーム。一度ピークを迎えて勝利し、しばらく間が空いた後の1戦の難しさは、競馬ファンならよく分かるはず。

●柔道団体、このメンバーだと勝ち進むのに苦労するのではないか。「個人種目で勝てなかった選手に今度こそ」という温情込みの人選だろうが、短期決戦でこれをやったら普通はうまくいかない。
 野球の星野仙一ジャパンが北京五輪で完敗したのもこれだった。GG佐藤のように、やらかしてしまった選手には「もう一度、挽回のチャンスを与える」のではなく、「今大会はもうチャンスを与えるわけにいかない」という非情な采配が正解。西武の森祇晶監督が日本シリーズに強かったのはこれを徹底したからだ。
●日本はフランスに敗れて銀メダル。決勝のフランス戦は、個人で金メダルを取れなかった選手が2人出場していたが、2人とも負けた。勝負とはそういうものだ。

●本日のメインイベント、陸上女子100m。
 ワンツースリーを決めたジャマイカは、さぞかし熱狂しているだろうと思いきや、SNSなどを見る限り、国民的ヒロインマザーのシェリーアン・フレーザープライスが負けた悲しみのほうが上回っている印象。勝ったトンプソンはあまりシェリーアンと仲が良くないとも聞くだけに。
 願わくば、ここにシャカリ・リチャードソンと、万全の状態のディナ・アッシャースミスがいれば。ディナは200mも棄権。

8月1日
●競泳種目は今日のメドレーリレーをもって全日程を終了(マラソンスイミングは別)。
 東京五輪の日本競泳陣はメダルが少なくて残念だったとか言う人は、正座させて説教したい。メダル以外の価値を見せてくれたのが、池江璃花子、萩野公介と瀬戸大也、入江陵介らだろう。心を全開にして、選手たちが表現したものを受け止めよう。
 多くのスイマーが口にした「決勝で泳ぐことが出来る幸せ」「もう一本泳げる」という言葉も心に残る。
 リンクの毎日新聞の写真が良すぎて泣く。 

●こらこら、BMX。自転車は乗るものであって、回すものじゃないぞ。

●陸上100m準決勝。中国のスー・ビンチャンが9秒83! アジア人でもこんなタイムが出せるんだという驚き。イタリアのジェイコブズも9秒84でヨーロッパ新記録。
 →ジェイコブズは決勝で金メダル!

●卓球団体戦。平野美宇が初登場。超高速卓球じゃなくなった美宇ちゃんをごらんください。打点を落として(=遅らせ)、相手を見てから打つ、緩急のフォアハンドが「ネオ平野美宇」の武器だ。
●平野美宇ちゃんが馬場監督のアドバイスにうなずきながら、鼻をかむシーンを見ると安心する。

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