北京五輪、高梨沙羅その後と羽生結弦(2月9日10日まとめ)

2月9日
●今日はスノボの男子予選と、複合のノーマルヒルを見るくらい。平野歩夢の高さ、ハンパない。

●スピードスケートの女子1500mで高木美帆の最大のライバルと見なされながら10位に終わったブリタニー・ボウ。調子が悪いのかと思ったが、自国の米メディアに「焦点は1000mです。タフな1500mの影響が出ないように滑った」と不気味なコメントをしている。

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2月10日
●高梨沙羅さんの失格問題。「厳格審査の男性担当者が"介入"し大混乱」という東京スポーツの記事が出た。
「通常ならマテリアルコントローラーは男子種目には男性、女子種目には女性が担当。しかし今回の混合団体では、男性コントローラーが突然、女子の測定にもついてきたという」
「通常の測定では選手は腕を体から30センチほど横に向けて伸ばして待つが、団体混合の当日は腕を頭の上に置いたままだった」

●これについては、私は競技の日の夜に「男子競技のジャッジと、女子競技のジャッジが混ざることによるブレの可能性」をブログで指摘していた。

男女の違い2022-02-10 113253

●なんだろうなあ。厳格審査の男性担当者が介入という記事に対して、「ロシアや中国の陰謀だ」「欧州による日本バッシング」というコメントが目立ち、しかもその頓珍漢な見方ほど、いいねがたくさん付いてバズっている現実に目眩がする。失格になったのはヨーロッパの選手が多いのに。

●フィギュアスケート男子は、2位鍵山優真、3位宇野昌磨。金メダルはネイサン・チェン、羽生結弦は4位。
●羽生結弦の4A(クワッドアクセル)挑戦を「神事だ。奉納の舞だ」とか「人類を代表して神に挑んでいる」とか、宗教的な言葉を使って表現する人の多さに、羽生結弦の特別さと、それを取り巻く環境の危うさを感じる。 
 スポーツが宗教色を帯びると、ろくなことにならない。羽生選手は安倍晴明じゃない。 
●たとえば体操の宮地秀享が、人類の誰も挑めなかった技ミヤチ(内村航平で有名になったブレットシュナイダーよりさらに難易度の高い鉄棒の超絶技)を成功させたことは、なぜ羽生結弦ほど騒がれないのか。神への挑戦と見なされないのか。知名度の差? ルックスの違い?


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