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VRの将来性

こんにちは。
バーチャル宇都宮大学 制作・運営チーム 代表の青木です。
傍ら大学で建築を学んでいます。

コロナが流行してから、世の中って大きく変わりました。
最近ではVRメタバースという言葉がかなり浸透してきて、未来を感じます。何だかワクワクしますね。
私たちの未来ってどんな風に変わっていくのでしょうか。

ここでは僕のバーチャル宇都宮大学を2年運営して得た経験から
VRの将来性についてお伝えします。

次の3つの観点からお伝えします。

1.リアルとバーチャルの違い

定義
リアルとバーチャルの違い
の順にお話します。

そもそもの定義のお話です。
バーチャルって本当に多様な意味を持つ言葉です。
いわゆるバーチャルリアリティー(VR)ですが、これは公式(バーチャルリアリティー学会)の見解では、「みかけや形は原物そのものではないが,本質的あるいは効果としては現実であり原物であること」だそうです。
例えばzoom会議、この本質は他者と会議をすることですが、その観点から言えばリアル会議と変わりません。


次にリアルとバーチャルの違いのお話です。
私は人と人とのコミュニケーションの観点から見たとき、
リアルとバーチャルのそれぞれに強みと弱みがあると考えています。
それはいずれも物理的な距離の近さに所以するものです。
それは時間軸(関係性の度合い)によって
影響が変化していきます。

例えば関係性が構築されていない場合を考えてみましょう。
人間を生物学的に考えた場合、
物理的な距離の近さ=安全性です。
つまり、
物理的な距離が近い=危険
物理的な距離が遠い=安全
です。
あなたも直接声をかけるのは勇気がいるけれど、
twitter・facebookなら気楽だと感じた経験があるかもしれません
(twitter・facebookがバーチャルであるかはさておき)

次に関係性が構築されている場合はどうでしょう。
物理的な距離が近い=情報量が多い
物理的な距離が遠い=情報量が少ない
この情報量をどのように受け止めるかは人それぞれだと思います。
情報量が多ければその時に起こりうる事象は増えます。
一方、情報量が少なければ目的・ストーリを先鋭化させることができます。
ゲームが世界感を大切にしているのはその好例です。

2.Web会議とメタバースの違い

次にVRを細分化していきます。
VRには広義と狭義の意味があります。
広義にほぼ現実と思える現実世界のものを模したものをVRといえます。ある風景を切り取って映し出すテレビは一種のVRといえるでしょう。
狭義にはHMDを使ったVRを指します。ゴーグルを被り3Dモデルで構築された世界の中を体験します。
ここではより身近な広義と狭義の例として、
Web会議メタバースを取り上げて比較してみたいと思います。

皆さんはWeb会議をされたことはありますでしょうか。
オフィスワークや大学界隈で一気に普及し、
ウィズコロナの時代の神器となりました。
在宅ながらも実際と近い感覚でコミュニケーションをとることができます。

一方、メタバースもVRの普及に伴い浸透し始めています。
バーチャルSNSのVRchatでは3Dモデルで構築された世界の中でアバターを使って世界中の人と交流することができます。

私はWeb会議とメタバースに対しても
情報量の違いがそれぞれの強みと弱みとなり、
コミュニケーション手法の好みに応じて
棲み分けがされていくだろうと考えています。

情報量については次のように分析しています。
     |無意識の情報 |目的のある情報|
Web会議 |   〇   |   〇   |
メタバース|   △   |   ◎   |

WEB会議では無意識の情報は顔の表情筋や仕草、声のトーン等を指します。一方、目的のある情報は言葉や表情から発せられるものです。
しかし、メタバースの世界では無意識の情報は仕草に限定されます。一方、目的を持った情報は、例えば感情はアイコンやボタンなど表現の手法が広がります。

3.最後に

私はバーチャルとリアル、Web会議とメタバースはそれぞれの長所を活かしながら、棲み分けがが進むと考えております。
それに伴い単にバーチャルがいい、リアルがいいというような、二者択一の答えを出すことができないのでは、と考えています。
つまり状況に応じて上手く使い分ける力が私たちには求められているということです。
例えば車が登場して間もないころ、車は危険なものとして大衆になかなか受け入れられませんでした。しかし、今では車無しに経済は立ち行きません。
コミュニケーションについても同様のことがいえます。
新しい手法が現状の課題を解決したときに未来の常識となるのです。

意思疎通の選択の幅が広がることは幸せなことです。
現状少なくともいえることは、いつの時代も情報の量や質を場面によって適切に選択する力が求められているということです。コミュニケーション手法が多様になる現代において場面によって適切に選択することはあなたの豊かな人生へと貢献するのではないでしょうか。


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