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秋を食べる(フィンランド編) 食はとーってもシンプル

すっかり秋も深まりラップランドでは初雪も降りました。ヘルシンキでも雪は振らないものの、朝晩の体感気温はマイナスになってきました。いよいよ冬です。


日本と同じですがフィンランドも秋はきのこの季節、9月から10月中旬頃まではヘルシンキでもきのこ狩りに週末でかけますという方が多く、週明けには何リットルとれたかという自慢話で盛り上がります。フィンランドはは森と湖の国というだけあって首都からでも少し足をのばせば森に到着です、長靴を履いて白樺でできたかカゴを持ってみんなできのこ狩りを楽しみます。


ただしやっぱり毒があるきのこもあるので、何回かきのこ狩りをしているという人でも過信はいけません。絶対安心なきのこをとりましょう。代表的なきのこがカンタレリ(アンズダケ)とスッピロヴァハヴェロ(
Suppilovahvero)です、9月にはいると野外市場や市内のスーパーでもよく見かけるようになる小ぶりの子。

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アンズダケは昔大流行した映画かもめ食堂でも印象的なシーンに出てきたので、もしかするとイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、大ぶりの黄色いきのこです。そしてスッピロヴァハヴェロはこのひょろっとした頼りない風情のきのこですが味が濃く炒めても、オーブンに入れてもとっても美味しいです(きのこご飯にしてもご飯と一緒に炊いても美味しいかもしれません!試してみます)

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そして秋になって楽しめるものは他にもあります。寒い朝のミルク粥です。フィンランド人には不思議がられるのですが、私はこちらのミルク粥は秋冬になってやっと美味しいなーと思えます。こちらのお粥はお米を牛乳で炊いたお粥で、それにシナモンとお砂糖とたっぷりのバターを入れていただきます。はい、ご想像どおりとってもカロリーも高め、味も重め。。。ですから毎日食べる勇気はありません。フィンランドに引っ越してきた当初はこのお粥へのハードルがめちゃくちゃ高く、私は慣れるのに時間がかかった食べ物です(だってお米を牛乳で炊くって。。。)今でこそアジア料理などでも同じようなものがデザートとして人気があったりしますが、それも知らなかった私は当初駄目でした、美味しいとは思えなくってお友達のお宅に泊まった際に朝食でこれが出されるとうわ~汗と、自分のお皿には気持ち少なめによそっていました。でも「郷に入っては郷に従え」暮らしていると慣れてきます〜。今でも得意ではありませんが寒い日にこれを頂く気持ちはわかるなーと思えるようになりました。このお粥はクリスマスのお粥としても出されるので、フィンランド人の中では大好きな方も多いんですよー。是非お試しください。

Riisipuuro(お米のミルク粥)の簡単レシピ

(材料)3 dl お水、7 dl 牛乳、1½ dl お米、3/4 テーブルスプーンのお塩

1. お鍋にお湯を沸かします
2. 沸騰したお湯にお米を入れて、お湯がなくなるくらいまでお米を炊きます。
3. 牛乳を入れて、お粥が沸騰するまで煮込みます
4. 40分ほど煮込みましょう
5. 最後にお塩を入れたら完成です。
バターとシナモン、お砂糖をかけてどうぞ。

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