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今年のクリスマス 〜ストックホルム編〜

 こんにちは。冬に入り更に猛威をふるっている新型ウィルスですが、皆さんはお元気にお過ごしですか。スウェーデンも例外ではなく、国全体で協力し合いこの局面を乗り切ろうとそれぞれに努力をしています。とは言え、他の欧州各国ほどの厳しい規制やロックダウンは今のところありません。レストランやバーが早い時間に閉まること、お店などは入場制限を設けていること、通勤通学時の混雑時にはマスク着用を推奨すること、高校生以上は全てオンラインで授業を行うこと、可能な限り在宅で仕事をすることなど、いつものクリスマスと違うことはありますが、クリスマスショッピングにも出かけることができますし、規制の範囲内でカフェやレストランに行くこともできます。
 ただ、伝統料理のJulbord(ユールボード)というクリスマス・ブッフェはレストランではお預けです。もちろん、各家庭では楽しめますが、例年の様に親戚中が集まっての大規模なパーティーはできません。こじんまりと極近い家族のみのクリスマスとなります。それでも、クリスマスはやってきます!子供達が待っているサンタさんもやってきます!ということで、家の中だけでも、楽しいクリスマスの雰囲気にということで、我が家でもツリーを飾りました。

ツリー

 ツリーの木にもいくつか種類があって、我が家では一番匂いがいいものにしました。匂いは弱いけれど葉が落ちにくいものや枝の広がり方がもっと広いものなど、それぞれの家の事情や好みで選べるようになっています。この時期になると、近所に「もみの木屋さん」が登場して、そこで購入して家まで担いで帰ります。大きさの割には軽いので簡単に運べますし、運んでいる間のもみの木の匂いに包まれてのひと時はクリスマスの時期ならではですね。飾り付けをした後、サフラン入り菓子パン(ルッセカット)やジンジャーブレッドを用意して、ホットワインとともにアドベントの日曜日を祝います。この間の日曜日が第4アドベントだったので、後はプレゼントをツリーの下に並べて、クリスマス・イブを待つのみ。
 今年は、我が家もどこへも出かけられないので極近しい家族だけでのお祝いとなります。ニシンの酢漬けやクリスマスハム、アンチョビとポテトのグラタン、サーモンの塩漬けなど定番メニューは準備済み。前日にデザート類を用意したらGod Julと乾杯するだけです。

セルゲル広場

 街の中の様子は、いつもと比べるととても閑散としています。H&Mの本社ビル(写真左上)には、イルミネーションでこんなメッセージが映し出されています。「Jag vill hålla dig i min fam men får inte.」直訳で、「あなたを私の腕の中に抱きしめたいけれども、そうすべきではない」。ソーシャルディスタンスを守りましょう、エチケットを守って大切な人をこの猛威から守りましょうといメッセージが含まれています。今年は、クリスマス市場やクリスマス・ブッフェの楽しい雰囲気を皆さんにお届けできませんでしたが、新型ウィルスのお陰で分かった本当に大切な人や事など、気づきの多い年でもあったのではないでしょうか。来年は、もっと健康でよい年になると信じて、心穏やかにクリスマスと年末年始を過ごしたいですね。

God Jul och Gott Nytt År!  
(メリークリスマス&ハッピーニューイヤー)

イルミネーション


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