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ご報告

2月初めにTwitterにてクリエイター支援プラットフォームCanvaletteの運営お手伝いをご辞退させていただくことを皆様にご報告させていただきました。
突然のご報告で驚いた方もたくさんいらっしゃったと思います。
また私のことをご心配いただく声もたくさんいただきました。
ご心配いただきました皆様には、感謝の気持ちとともにご心配をおかけしてしまったことを心よりお詫び申し上げます。

Twitterでのご報告から察していらっしゃる方も多いと思いますが、Canvalette運営のお手伝い辞退は、私にとって決してポジティブな出来事の延長にあるものではありませんでした。

経緯

まず最初に経緯をご説明したいと思います。ただCanvaletteは現在運営準備を進められていることを踏まえまして、詳細な事業展開予定などには触れないようにご説明させていただきます。

2022年末にクリエイター支援プラットフォームCanvaletteの共同経営者お二人からコンセプトをお聞きしました。
お話しの内容を要約すると、クリエイターが今以上に活動しやすくするためのプラットフォームを作りたいというものでした。
その時私が受けた印象は、現在クリエイター活動されている方を取り巻く環境を大変危惧してくださっていると感じました。
その上で、出版社や電子書籍販売サイトを通さずにクリエイターが活動できる環境を作りたいとご説明いただきました。
それと同時に運営のお手伝いの打診もされました。
私自身もクリエイターとして活動しておりますので、クリエイター活動の環境が今よりもっと良くなったら嬉しいという想いでお手伝いを引き受けることにしました。

当初のお話しでは、これまでの執筆経験から私は電子書籍化作品のマネージメントや編集などの業務をお手伝いするということでした。
しかしよくよくお話を聞いていくうちに、電子書籍化を予定しているけどその作品もほとんど見つけられていない状況でした。
電子書籍化する作品をある程度選考し、その中からさらにピックアップして依頼・契約・電子書籍化の作品の編集校正・データ作成・販売というのが基本的な流れだと思うのですが運営開始前ということもあり人手が足りない状況でしたので、そのうち選考作品を見つけることから求められるようになりました。
それらの業務指示はCanvaletteの経営者から直接受けました。
運営のお手伝いを引き受けた以上、求められる業務はしないといけないという使命感のようなものから私も動いていたのですが、ある日突然それまで進めていた事業を全て白紙に戻すという連絡がありました。
もちろん運営準備中ですので、方向性の転換はよくあることです。
ですが計画的にプロジェクト進めていれば、事業の完全な白紙撤回という状況は避けることができるものです。
机上だけもしくは経営者の頭の中での計画なら白紙撤回でも一向にかまいませんが、事業としてすでに人は動き出しているのです。
一旦、経営者が事業に対してGOサインを出しているのですから当然です。
しかも、事業白紙の通達は文面のみでした。
運営スタッフは生活の拠点地域がバラバラですし、人が集まることを避けた方が良い時期なのは私も十分理解しています。
ですが、それまでリモートミーティングを何度もしているので、私も直接会っての説明は求めませんが、Slackのやり取り上の文面ではなく、リモートミーティングでもいいので直接その口から説明していただくのが筋だと思います。
その後も直接の説明は一度もして頂けませんでした。
このご報告を執筆している現在も直接のご説明はいただけておりません。
それに加えて、すでに動き出していた電子書籍化は依頼を撤回したにもかかわらず、クリエイターさんに対して一切の説明もなければ謝罪もありませんでした。
小説執筆にしている方にとって、電子書籍化や書籍化は大きな意味を持ちます。
それを目標として執筆されている方も大勢いらっしゃいます。
本来ならきちんと説明をし、謝罪をして、その後のフォローまでが経営者及び電子書籍化依頼するように指示した者の義務であり責任であると私は考えますし、本当にクリエイターという存在を大切に想い、尊重しているならそれをして当然だと思います。
結果的に責任を取るべき方がなにもしてくれないので、私が電子書籍を依頼させていただいたクリエイター様方に説明・謝罪・フォローを行いました。
そういう状況についてもCanvaletteの経営者にはご説明しましたが、それに触れることは一切なく、軽くスルーされています。
このような経緯を通して、Canvaletteの経営者は「クリエイターのために」と何度も言っていたけど、結局はそうでないことが分かりましたので、お手伝いを辞退させていただきました。
お手伝いを辞退した後に、Canvaletteの経営者お二人からそれぞれ謝罪をいただきました。
お一人は私がお手伝いを辞退する旨をお伝えしてすぐに、そしてもうお一人はその後ずいぶん経ってから。
謝罪があったということは、ご自分達の非を認めてくださっということですが、その謝罪すらも文面のみでしたので、私はお受けしませんでした。
人は生きていれば、過ちを犯しますし、周囲に迷惑を掛けてしまうこともあります。
それは誰もが同じことです。
ですが、そうしたことが起きた時、どう動くかによってその人の本質と力量、そして器の大きさが分かります。
今となっては、Canvaletteが運営開始する前にそれが分かり、お手伝いを辞退できてよかったと思っています。
もし、それに気が付かずに運営開始後もお手伝いをしていたら、私は多くのクリエイター様のご信頼を裏切ることになっていたと思いますから。

お詫び

私自身、Canvaletteでお手伝いをしていた時にTwitterで
“クリエイターのためのプラットフォームができる”
“Canvaletteの経営者はクリエイターのことを真剣に考え寄り添ってくれる”
“Canvaletteはクリエイターの活動の場を広げてくれる”
などと宣伝しておりましたが、Canvaletteに関連する宣伝は、全て撤回させていただきます。
また事実と異なる宣伝をしていたことを心よりお詫び申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。

これからのこと

お手伝いを辞退してからCanvaletteの立ち上げおよび運営には一切関わっておりませんので、現在どのような状況なのか全く分かりません。
おそらく今後、運営を開始されることと思います。
このご報告を読んでくださっている方の中にもCanvaletteを利用する方はいらっしゃると思います。
私は『止めた方がいい』とは言いません。
どのサービスを利用するかは個人の自由です。
自己判断でCanvaletteをご利用いただくようお願いいたします。
ただ、虚偽の宣伝をした以上、きちんと経緯をご説明するべきだと考えてご報告させていただきました。

また私はこの件を通して、かなりの精神的ダメージを受けました。
ですが、悪いことばかりではありませんでした。
なぜなら私は新たな目標を見つけたのですから……。
Canvaletteというプラットフォームを通して、クリエイター目線でクリエイター様に寄り添える存在でありたい。
お手伝いをしている時、それが私の目標でした。
運営のお手伝いを辞退した際、その目標を達成することができなかったことだけを悔しく感じていました。
しかしCanvaletteを通さなくても、それはできることに気が付きました。

クリエイターサポートプラットフォーム“縁【えん】”を運営開始します

この度、私はクリエイターサポートプラットフォーム“縁【えん】”を運営することとなりました。
当プラットフォームは、クリエイター活動をする全ての方との一期一会のご縁を大切に、全てのクリエイター様が今以上に快適で楽しくいきいきと望むがままに創作活動をしていただけるようおひとりおひとりに寄り添った最適なサポートをご提供させていただくことをコンセプトにしております。

クリエイターの悩みはクリエイターにしか分かりません。
クリエイターにとって快適な環境を作ることは、クリエイター目線じゃないとできません。
クリエイターが求めているのは、クリエイターとしての尊厳の確立と様々な事柄に縛られることない自由な活動の場です。
創作は精神状態が作品に大きな影響を与えることは言わずとも知られた事実です。
これ以上大切な創作物を他人のお金儲けの道具に利用されたくない。
創作物はそれを生み出したクリエイターのものです。
『クリエイターなんていくらでも代わりはいる』
そう言われる時代は終わりにしませんか?
あなたの作品を創れるのはあなたしかいないのです。
あなたらしい作品をあなたらしい方法で創作し、あなたの希望通りの収入を得る。
クリエイターサポートプラットフォーム“縁”は、あなたに寄り添いそのお手伝いをさせていただきます。
クリエイターサポートプラットフォーム“縁”は、孤独な創作活動に差し込む陽だまりのような存在になりたいと考えています。

クリエイターサポートプラットフォーム“縁【えん】”に行く

最後に

この記事に対するご意見やご感想は私のTwitterアカウントのDMで受け付けさせていただきます。
お気軽にどうぞ(#^^#)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2023年3月3日
桜蓮


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