ブッキングこそわが命

2024.05.05.

ブッキングこそわが命

アワデラよりも後の時期に開業したライブハウスがあり、そのマスターは須田のかつて勤め人時代の知り合いだった。当時はヤリ手の営業マン、ビジネスマンで端から見てても優秀だなと思った。
その人が自分の店の開店まもなく、アワデラにやってきて、出演ミュージシャンを紹介してほしいと言われた。

なんでも、自分の店を開いたけれど、ミュージシャンの知り合いが少なくてブッキングに苦労していると。よければミュージシャンを紹介してくれとのことだった。

どうしたと思います?紹介したと思います?
それは、やんわり毅然と断りました。

自分で興味をもったミュージシャンを探してきて、初めましての挨拶して、出演依頼したり、共演者として来たミュージシャンの演奏に共感して、次回リーダーで初出演してもらったり。
そうして、やがてレギュラー出演するようになったり、ミュージシャンの知り合いが増えていき、そういうFavoriteな演者に定期不定期で逢えることがライブハウス主催の大きな楽しみ。ブッキング自体がライブハウスの楽しみともいえる。

誰かに頼んで紹介してもらうのは違うんじゃないかと。どこかの音楽公共施設に左右わからぬまま異動して担当者になったりするなら別だけど、自分で好きでこの道に参入してきたんでしょう、と。

あなたもビジネスマン時代は新規顧客開拓に自分で飛び込みなり何なりと苦労してトップ営業マンになって勇名を馳せたことがあったじゃないかと。人から安直に紹介してもらうとかそんな人でしたっけ?


そんなわけで、自分の店の出演ミュージシャンは原則、須田が自分で開拓して連絡して出演してもらうのがアワデラポリシー。それでアワデラや自分と相性が良ければリピート出演になるし、合わなければ疎遠になっていきます。
そういうもんだ。
それが店の癖や個性だと信じている。


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