儲かりまっか?

ジャズライブハウス

儲かりまっかと訊かれれば、儲からない。これは間違いない。
楽しいかと訊かれれば、楽しい。コレも間違いない。
楽しいことばかりなのか?嫌なこととか、辛いことは無いのか、と訊かれれば、あるに決まってる。むしろかなり多い。

儲けるためならジャズではなくロックやポピュラーのライブハウスにして出演者のノルマ制にし、ノルマ以下はノーギャラとし、店のリスクを最小化すればいいかも。

ジャズでもそうすればって?
他店の事情は知らないけれど、アワデラでは、私が聴きたいと思った人に、演奏していただく、出演していただくという気持ちだったので、とてもノルマ制なんてビジネス設計は考えられなかった。

採算割れしたら自腹切ればいうという一人社長オーナーの気ままなポリシーだったので、その点、他のちゃんとした会社は大変だろうな。booking責任者とか雇われ店長とかは生きた心地しないかもしれない。(その分、大入りの時の喜びは大きいだろう)

アワデラは趣味だから成り立っているが、コレが家族を養い生活費を稼ぐ店だと、成立しないだろう。そう考えると、従業員雇って、家族養い、生活費を稼ぎ出し黒字運営している店って凄い経営手腕だといえる。
仮に設備什器音響が貧相だとしても、そこにコストかけないからこそ黒字になりうる。

コスト削って生活費稼ぎ出し黒字にしてるからこそ、閉店するなんてよっぽどの事情じゃなければないだろうし、生業として数十年以上永続するのかもしれない。結果的にミュージシャンにとっても数十年生涯にわたった活動が可能になる拠点になるのかもしれない。

生活かかってない趣味の経営だと設備什器音響にこだわって初期投資しても、店主オーナーが満足してしまったら、それでバッサリ終わる。
誰か継承しなければ夢のあと、である。←今ココ

こういう趣味の店って、時代の徒花的な感じもする。数十年後あとで振り返った時に、あーそういえばそんな店あったよね、的な。


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