見出し画像

OURCARというサービスに込められた思い

こんにちは!!OURCARというカーシェアリングサービスを運営しています株式会社TRILL.代表の藤森です。
今回は少しだけOURCARというサービスに込められた思いをお伝えできたらと思います。

📖この記事は全部で5分で読めます


自己紹介

簡単に自己紹介させてください🙇

大阪出身(といいつつ転勤でてんてんとしていた)、1997年生まれ。
小中高野球児。夏の大会前の打率はは0割2分3厘。監督に死ぬほど怒られた。大学は信州大学に進学。まさか合格すると思っていない家族に号泣された。学生時代には光回線の訪問販売代理店を立ち上げ、グループ傘下日本3位の成績をつくった。当時はヒーハーヒーハー言いながら全国を飛び回る。その後、『事業の意義』に思い悩んだ結果、ずっといきたかった半年間のインド・アフリカへのバックパックに旅立つ。そのため大学は2留。1年は単純に留年した。おかげで英語を勉強しTOEICは845点。その後、上田市にて飲食店とOURCARのテストを開始。1年間東京のIT/マーケティング会社に就職後1年で独立。

『OURCAR』という名前に込められた意味

OURCARは『OUR』+『CAR』という英単語の組み合わせでできています。ここでいう『私たち(OUR)』とは車両を持っていない人だけを指しているのではありません。持っている人も含め、『このサービスの車はみんなのものだよね』と言えるくらい、誰でもスニーカーを履いて出かけるくらい気軽に使えるインフラのようなサービスなるようにという願いを込めています。


地方における移動の重要性と車の有無による格差

学生時代、私は地方の大学に通っていました。元々大阪に住んでいた私は、実家も車を持っておらず、車に乗るという文化にあまり触れないまま進学してきました。実際に生活してみるとびっくり。商業施設同士や主要な都市同士驚くほど離れているのです。買い物に行くのも自転車で30分。雪の日のバイトは自転車と一緒に1時間滑りながら行っていました。「車がないってこういうことか」と人生で初めて車の無いことの大変さを実感しました。
実際に地方における車の交通分担割合は60%近くになっており、車両非保有車は移動が自由にできない現状です。
車の有無が思い出の数や行動範囲、引いては人生の可能性を広げられるかどうかに大きく関わってくる。それが地方の現状です。

サービス始まりのストーリー

アフリカから帰ってきたある日、偶然にも祖父が免許返納をするということで大切に乗っていた車も譲り受けました。その前にも友人から車を譲り受けていて合計2台の車両を持っていることになったのです。(これは本当にラッキーなことで感謝してもしきれません。)『せっかくなら自分自身が味わっていた車がない生活を解決できるようにしたい』そう思いOURCARのテストは開始されました。当時は南京錠の中に車の鍵を入れ、ティッシュの箱に現金を入れてもらうほどのレベル。始めてから2~3日経った日についに初めてのユーザー様が使ってくれたのです。売上は¥1,000ほどでしたが、その時食べていたピザをフリスビーのように飛ばすほど飛んで喜びました。その後もユーザーさんはついてくれ、『やっぱり自分自身が感じていた課題は一定のユーザーの間で共通の課題である』と実感しました。そこから大学の友達や元同僚(現在の開発責任者)と一緒にサービス開発を地道にすすめていき、2023年1月、ついにWebサービスとしてサービスを開始しました。

我々が捉える移動の重要性

我々は『移動=可能性』と考えています。
これは自分自身がバックパックの旅の中で感じたことからきています。それは『この土地にきてこの人たちに会わなければ感じなかったことが山ほどある』ということです。バックパックを例に言いましたが、これは日常でも起こりうること。この時間にこの人と一緒にこの場所にいたから起こったストーリー。そこから生まれてくる感情や考え方、価値観。それらは今後の人生を大きく方向づけるものかもしれません。そうでなかったとしても、それはかけがえない『生きている』時間を通して見えてくる一つの景色なのです。
また、『移動』は幸福度にも深く関わっています。ある論文でも同じ場所の行き来の行動パターンと、さまざまな場所に行く行動パターンでは後者の方が幸福度が高くなるという研究結果があります。人類はこれまで数えきれないくらいの大移動を重ねて現在に至ります。大陸間移動はもちろん、狩猟採集社会の時も移動をし続けてきました。移動は人の本能からくる行動だと考えています。
移動の結果だけではなくその過程さえも、かけがえのない瞬間になることが多くあることを私たちは知っています。
例えば、遊びに来てくれた友人を深夜に送ること。今までは交通手段が電車しかなかったため、終電の時間まで一緒に時間を過ごし、お別れをしていましたが、OURCARがあるからこそ時間を気にせず一緒に遊べ、その後家まで車で送り届ける。その道中でも普段喋らなかったような会話が生まれる。これは実際にユーザー様からいただいた声です。
OURCARがあることで、その人と過ごせなかったはずの時間が生まれていると考えています。
こうした大きな重要性を持つ『移動』することが、こと地方においては『車両の有無』によって大きく左右されてしまうのです。

シェアリングというサービスフレームの意義

これらの課題を、車をシェアする、いわゆるシェアリングエコノミーの枠組みを使って我々は解決しようとしています。それには大きく2つの理由があります。
①大量生産大量消費ではなく相互扶助の世界線でより便利にできる
私がアフリカのガーナを訪れた際、世界最大の電子部品廃棄場を見てきました。そこでは、皆が裸足でガラスの上を歩き回り、有害なガスが出ているところで一日中仕事をしています。生まれてくる子どもたちは奇形児が多かったり、平均寿命も短くなっています。これらの根源はたくさんものを売って競争の中で稼いでいくという資本主義の仕組みにもあるのではと考えました。(資本主義はここまでの発展に大きく寄与している社会システムであることは理解しているつもりです。)であれば、実際にアフリカで見てきたような村で実際に起こっていることと同じように、ただ消費するだけではなく、必要なものはシェアして助け合いながらみんなで長く使う。そうすることで人間らしく、大量生産大量消費の流れを食い止めていけるのではと考えています。
現状の社会は「新しいものは高い」「古いものは安い」という価格をつける側の都合によって価値が一定決められてしまい、ユーザーが本当に思っていること、例えば「腰が痛いからちょっとしたクッションがあればいい」「すぐ遠くに行きたいからそんな移動手段があればいい」から逸れたところに価値を置かれ対価を交換していることが頻発しているように思います。
我々は「移動をすることによって広がる可能性を届ける」ことを提供すべき価値だとして可能な限り色々な人にスニーカーのように使えるサービスを作り出していきます。

②環境問題にも貢献できる
SDGs等も注目されていますが、カーシェアリングをすることによって物自体の消費によるカーボン排出量の削減はもちろん、走行距離等も短くなり、結果的に86%程度の排出量削減ができるとも言われています。サービスが広がれば地球にも優しくなれることも大きな一つの意義だと考えています。

環境省 COOL CHOICE サイトより

今後の展望

OURCARがこれから目指す世界はテクノロジーによって人と人の助け合い繋がりがより良く再生されている世界です。
例えば、OURCARに日本全国の車両が登録されていて、日本全国都市も地方も関係なく車を使って移動したいときに、目の前の車が使えて移動の制約がない。所有権が分散されている。この車両は誰のだという概念がない。そんな世界です。
さらにそこから、物流にも関わっていければと思っています。ある所に向かう人とものを運ぶ開始点・終点を合わせ、個人間でも物流網が形成できる。そんな世界です。

最後に

かなり壮大な景色を作りたいと思っている人間ですが、まだまだ未熟で力不足です。
これらの世界を実現させていくためにぜひ力をお貸ししてください🙇応援よろしくお願いします。これまでお力添えいただいている皆様、本当にありがとうございます。引き続き今後ともよろしくお願いいたします。

弊社ではインターンも含めて一緒に働いてくれる仲間を募集しています!!
少し興味がある方もお気軽に下記よりお問い合わせください!!お待ちしております🙌


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?