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『「いいね!」戦争』を読む

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2020年代以降の社会論の基本文献となるシンガー氏とブルッキング氏の共著『「いいね!」戦争』(NHK出版)を通して、「インターネットと戦争」の関係について考える。
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2019年6月の記事一覧

『「いいね!」戦争』を読む(7) 戦争犯罪を暴くアマチュアたち

▼『「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア』の第3章のラスト。3つのキーワード、…

『「いいね!」戦争』を読む(6) 「市民レポーター」に敬意を表する件

▼前号では、『「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア』の第3章から、3つのキーワ…

『「いいね!」戦争』を読む(5)「クラウド」の闇は深い件

▼『「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア』のアマゾンのカスタマーレビューは、2…

『「いいね!」戦争』を読む(4) 「不倫サイト」と「ロシア軍」の共通性

▼『「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア』を読んで考えるシリーズの続き。 ▼ち…

『「いいね!」戦争』を読む(3) ウェブが「兵器」と化した時

▼『「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア』を読む続き。 第2章は「張りめぐらさ…

『「いいね!」戦争』を読む(2) 「顔のない敵」とつきあう五つの原則

▼身近な話から行こう。シカゴのギャングの話だ。 〈2017年にシカゴで発生したストリート…

『「いいね!」戦争』を読む(1)「ドナルド・トランプ」と「イスラム国」

▼インターネットって素晴らしいな、と思わせる記事が、2019年1月4日付の読売新聞に載っていた(安田龍郎記者)。「ネットの先に」という連載の1回目で、見出しは、 〈終わらぬ「闘病ブログ」/遺志継いだ 見知らぬ男女〉 大阪で暮らしていたヒロさんが、肺がんのステージ4を告知され、それから始めたブログが、ヒロさんが亡くなった後も、会ったこともない人々によって続き、ヒロさんの妻の香さんにとって、そのブログがとても価値のあるものになっている、という話だ。 〈みんなが夫に呼びかけて