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北大阪急行延伸

2024年3月23日。北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸開業して一週間後、大阪では北大阪急行が北へ箕面へ延伸開業した。
これまで千里中央で止まっていたのを箕面に延伸した。
この北大阪急行延伸は、箕面市民にとっては長年の悲願だった。
これまで箕面行くには阪急宝塚線の石橋阪大前まで行き、そこから箕面線に乗り換えるというのが主な主流だった。
また箕面から梅田まで行くのなら、阪急に乗るか阪急バスで千里中央まで出てそこから北大阪急行に乗り換えるといったのがこれまでだった。
しかし御堂筋線に乗ることで、そのまま箕面へのアクセスも可能になった。
箕面に北大阪急行が来るというのは、何十年も昔から言われていたが、ようやく昨日明るい太陽が見えることになったということである。
千里中央から箕面へ延伸するに当たり、新たに2駅設けられた。
箕面船場阪大前、箕面萱野という2駅が新たに開業した。
箕面船場阪大前駅は地下三階にホームあり、北大阪急行で最も深い駅である。
駅前にはその名の通り近くには大阪大学がある。
北大阪急行が延伸開業に伴って、これまで彩都にあったキャンパスを箕面船場へ引っ越した。
また、駅付近には市立図書館や劇場といったのが存在し、マンション建設も進んでいる再開発真っ只中である。
そして終点となる箕面萱野の紹介だ。
駅付近はかやの中央と呼ばれている。まさに箕面市の中央に駅は位置する。
これまで前箕面船場阪大前同様、萱野付近は鉄道空白地帯だった。そんな萱野付近にビソラ(現キューズモール)、カルフールが2003年に開業した。
箕面に北大阪急行が延伸することによる効果はかなりでかい。
北大阪急行は、大阪の大動脈であるメトロ御堂筋線と乗り入れしていることから新大阪.梅田.淀屋橋.本町.なんばや天王寺といった大阪屈指の繁華街.オフィス街と結んでいることから、より便利になった。
一方、これまで終着駅だった千里中央。
これまで千里中央に住んでいる住民は、始発駅で座っていけるというのが一番のメリットだった。
しかし箕面へ延伸開業したことで、千里中央駅は途中駅になってしまった。
千里中央は豊中で最も利用客の多い駅である。阪急バスのターミナルもあり、大阪モノレールと乗り換えが可能。途中駅になっても、これ等は変わらない。千里中央で箕面萱野行きをみてると、大半の利用客が降りていた。
千里中央の最寄りの人達が座って大阪市内に通勤.通学は不可能になった。
また多くの人が気にしていたのが、『箕面へ延伸すると、千里中央行きはどうなるのか?千里中央始発も設定されるのか?』ということだ。
結論から述べるが、箕面へ延伸開業したことで千里中央行きは完全になくなった。
しかし千里中央始発については、毎日早朝5時4分発のみが唯一の千里中央始発となっている。
今後ダイヤ乱れ等で千里中央行きが出てもおかしくはないが、その可能性は極めて低いと見ている。
新駅である箕面船場阪大前、箕面萱野にはホーム柵もある。なので人身事故等はそう起こらないだろう。
これまで千里中央が始発駅だったから、全列車がなかもず行きとしてそのまま折り返していた。しかし箕面船場阪大前から千里中央間の自動放送の秀平さんの『千里中央、千里中央です。大阪モノレールはお乗りかえです』という放送には違和感を感じた。また、千里中央の駅ホームでの放送は完全に途中駅用に変わっていたのである。桃山台から千里中央での車内放送の方がかなりの違和感を感じるかもしれないが、それはまた日を改めて乗車する。『千里中央で流れていた季節ごとのメロディーはどうなったの?』というのも多くのファンは気にしていた。これについては、箕面萱野駅で流れる仕組みになった。つまり廃止されていない。
しかしTwitter情報によると、千里中央では先ほど述べた唯一の早朝5時4分発のみ季節ごとのメロディーが流れる仕組みになっている。
先ほどまで箕面萱野から梅田まで乗った。途中箕面萱野、箕面船場阪大前、千里中央のホームだけ降りた。
箕面船場阪大前のホームは地下にあることから、誰も知らなければ『メトロの駅?』という錯覚が過るだろう。
箕面萱野に至れば高架駅で、北改札出るとすぐにキューズモールがあり、箕面キューズモールのアクセスが向上した。
キューズモールに遊びに行くのも、働いてる人達にとっても北急延伸で便利になったというのは言うまでもない。
次に自分は箕面萱野までどうやって行ったか?
自分は阪急沿線に住んでいるので、今日箕面萱野へはまず阪急で箕面まで出て、そこから阪急バスに乗り箕面萱野に行った。
阪急箕面駅へ降り立つとバス乗り場があった。しかし、かってを知る身からすればなんだか寂しい駅前になっていたのと、バス乗り場もかなり縮小されていた。というのもつい先日まで阪急箕面からバスで新大阪行けたし、梅田にも行けたのだが乗客が少なかったのか廃止された。
今回箕面萱野へ北大阪急行が延伸開業するに伴って、阪急バスの箕面エリアは大きく再編した。
これまで阪急箕面や千里中央がターミナルの役割を担っていたのを箕面萱野駅を謂わば中心にしバス路線も大きく変わった。
そして今日箕面駅から箕面萱野駅まで、本来なら歩いて行く予定だったが、生憎の雨ということからバスで行くことにした。一応箕面駅から箕面萱野駅は歩くと1.8キロほど。約30分くらいらしい。そちらもいつしか体験してみるとする。
箕面駅でのバス乗り場はすぐわかった。時刻表見ると基本1時間に2本だった。なので乗ったバスは満員に近いほど乗っていた。
そしてバスが箕面萱野に着くと、ほとんどの乗客が自分含め降りていった。
箕面萱野駅周辺はお祭り騒ぎ。キューズモールは家族連れが多く、新たにステーション棟が出来たりした。
箕面キューズモールに行くのは2年ぶりくらいになるし、何回か行ったがそこまで多いのをみたのは個人的に初めてだった。
またキューズモールの一階にはバス乗り場や新たな飲食店も新設され、バスは箕面の各方面へと結んでいた。
箕面萱野駅から阪急箕面駅へのバスも基本的に一時間に2本しかない。
個人的には両駅を結ぶバスはもう少し本数増やしたらと思う。
次に阪急箕面線との関係について。
これまで北大阪急行が箕面へ延伸するまで、箕面には阪急箕面線が唯一の鉄道だった。
宝塚本線と乗り換え駅である石橋阪大前、桜井、牧落、箕面といった4駅がある。そのうち石橋阪大前を除く駅は箕面市に位置する。石橋阪大前は池田市だ。
阪急箕面線と宝塚線は結びつきが強い。双方とも阪急創業路線であり、通勤時には箕面線から梅田まで準急が走っていた。梅田からも箕面へ乗り換えなしで行ける普通等が走っていた。
しかし北大阪急行の延伸が具体化していくなかで、箕面線は徐々に梅田直通を減らしていった。2018年のダイヤ改正では、朝ラッシュ時2本まで減らされた。その朝ラッシュで梅田行きを減らした分、終点の石橋で宝塚線の通勤特急及び日生エクスプレスと接続するダイヤを組んだ。そのことで梅田へ乗り換えは発生するものの、所要時間も短縮された。
やがて2022年のダイヤ改正で最後まで走っていた梅田直通電車は完全になくなった。
そのことで阪急箕面線は完全に支線化した。
よく『北大阪急行が箕面に伸びるから箕面線も梅田直通廃止したんちゃう?』と言われる。
確かにそれも一理あるだろう。北大阪急行が箕面へ延伸するということは、これまで阪急箕面線を利用していた客も北大阪急行へ流れることになる。
とはいってもあまり知られていないが、北大阪急行は阪急阪神ホールディングスの子会社である。
『そう考えたら北大阪急行は車内はなんとなく阪急っぽいな』と感づくだろう。
ということから、阪急箕面線と北大阪急行はライバルになるということはまずないし、案外棲み分けられるだろう。両者で梅田まで調べてみた。料金では、北急は480円で時間は25分、阪急だと280円で27分かかる。平日朝だと、阪急は30分くらいだが北急は25分くらいだ。
時間では北急の方が早いものの、料金では阪急が安い。
なので定期だと阪急がお得だろう。しかし阪急は石橋阪大前で必ず乗り換えが必要というのは大きな-である。
しかし淀屋橋や本町等に用があるとなれば、北急が断然強い。
なので阪急箕面線と北大阪急行の関係は棲み分けされるがいいかもしれない。
そんな阪急箕面線だが、2年後の春にはワンマン運転が予定されている。
それを考えたら梅田直通電車は走ることはもうないだろう。
最後に。
箕面市民にとって、長年の悲願だった北大阪急行。
箕面の知名度は上がるのは間違いないし、利便性は上がるのも間違いない





新しく出来た箕面船場阪大前駅
新しく終着駅になった箕面萱野駅
発車標
箕面萱野から阪急箕面へ行くバス時刻表
箕面駅から箕面萱野駅への時刻表
かって新大阪や梅田まで行けていた箕面のバス乗り場が寂しいものになっている。
北急延伸に伴って、箕面市内を走る阪急バスは大きく再編された。

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