見出し画像

影が薄い急行

急行というと終日走っている、そんなイメージを持たれている方もいると思う。
しかしながらほんの数本しかない急行が走る鉄道会社も存在する。
それが京阪線であり、また阪急京都線と神戸線を走る急行だ。
京阪だと、淀屋橋発着が基本。写真は淀屋橋で撮影した。
急行の停車駅は、北浜.天満橋.京橋.守口市.寝屋川市.香里園.枚方公園.枚方市.樟葉.石清水八幡宮.(淀).中書島.丹波橋.伏見稲荷.七条.清水五条.祇園四条.三条.神宮丸太町.出町柳。
※淀に止まるのは、主に京都競馬での開催日に臨時で止まることがある。
となっている。主に早朝と土日の朝に限り、淀屋橋から出町柳まで完走することが淀屋橋駅の時刻表で見てとれる。
しかしながら、平日の夕方にもなると樟葉迄になる。
急行の本数は、平日4本しかない。土日になると6本になる。
その差はなんやねん?と思われるかもしれない。
土日の急行は主に伏見稲荷等へ行く観光客を乗り込むためといえば、いいかもしれない。
この土日急行は、枚方市迄先着するが、枚方市で後を走る快速特急に抜かれるのである。
この快速特急は京橋を出ると、京都の七条までノンストップで走る。
まさに一昔前の京阪特急の停車駅である。乗り間違えて、特急は止まる枚方市や樟葉、中書島、丹波橋に止まらないことが繰り返し車内自動放送や駅員による放送でも流れる。
『この快速特急は、京橋を出ますと京都の七条まで止まりません。枚方市.樟葉.中書島.丹波橋には止まりませんのでお気をつけください』と車内自動放送や駅放送でも流れる。逆も『この快速特急は七条を出ますと、大阪の京橋まで止まりません。丹波橋.中書島.樟葉.枚方市には止まりませんのでお気をつけください』と流れる。
なので土日の急行は京都観光へ最速となると、快速特急に追い越され、任せながらも、謂わば快速特急の通過駅の補完役割を担う。
では平日の急行の役割、それは快速急行の補完といえるかもしれない。快速急行の停車駅は樟葉までは、ひらパー最寄り駅である枚方公園に止まるか止まらないかの違いだけである。急行は枚方公園に止まるが、快速急行は通過する。
平日の急行運行は主に朝と夕ラッシュ時だ。
個人的にはこの平日における急行の本数をもう少し増やせないものか?と思う。出町柳迄とは謂わずとも、せめて樟葉までは昼間にも走らせて、枚方公園の利便性向上にも繋げるべきであると思う。
時代は遡るが、2011年におけるダイヤ改正。そのとき、昼間にほぼ終日、淀屋橋↔️樟葉急行を4本設定した。
その2011年のダイヤが、個人的にはいいダイヤだったと思う。
快速急行を1本にし、急行を昼間にも設定すればいいのでは?と考える。
ともあれ最近の京阪における急行は、いつ無くなってもおかしくないような瀬戸際になっている感が否めない。
流石に無くなるってのは、言いすぎかもしれないが、ラッシュ時や昼間ダイヤ等に樟葉↔️淀屋橋急行の増発を京阪にはお願いしたい。
次に阪急京都線、神戸線における急行を記す。
宝塚線の急行に関しては、終日走っているのでいうことはない。
まずは神戸線の急行からだ。
阪急神戸線の急行も京阪線同様、本数が極めて少ない。
大阪梅田行でみれば、平日はなく土日朝1本のみである。下りは平日2本、土日は3本しかない。
尚停車駅は、十三.塚口.西宮北口~神戸三宮(新開地)間の各駅である。
運行は主に平日の深夜と土日の朝と深夜だ。
土日朝大阪梅田行きでいえば、神戸三宮を出ると六甲で特急に抜かれる。それ以後は西宮北口で西宮北口発の普通大阪梅田行と接続し、大阪梅田迄先着する。
逆は神戸三宮.新開地まで先着する。
特に深夜帯は普通が西宮北口迄しか行かないのもあって、急行が西宮北口から先を補完している。
謂わば深夜帯における、本数は少ないものの西宮北口から先の速達列車である。終電間際にしかみることが出来ない。
次に京都線の急行だ。
阪急京都線にはこの数十年間、急行が存在しなかった。
2007年を最後に急行は運転しなくなった。
しかし2022年のダイヤ改正で、急行が15年ぶりに復活をした。
厳密にいうと、かって走っていた快速の停車駅に西京極を加えて種別変更として、急行にしたが正しい。
しかしながら、2007年の時の急行とは停車駅も運行ダイヤも大きく変わっている。
2007年時の停車駅は、十三.淡路.南茨木.茨木市.高槻市~河原町間の各駅に対して、2022年に復活した急行は、十三.南方.淡路.上新庄.南茨木.茨木市.高槻市.長岡天神.桂~京都河原町間の各駅と大きく変わった。
何より南方と上新庄に止まるようになった。
これは両駅とも利用客が多いことがあげられる。
運行ダイヤは、平日朝に大阪梅田行が3本で京都河原町行きが3本に対して、土日は京都河原町行が深夜帯に走るのみである。
平日の朝2本は長岡天神始発で、1本は京都河原町始発である。
京都河原町行急行は、途中の茨木市で桂行の普通と接続するようになっている。
そうすることで、桂から先の速達を急行が担う。
この京都線急行も神戸線急行同様、下りは終電間際にしかみることが出来ない。
この京都線急行、個人的には平日夕方にも走らせるべきと思う。
かって走っていた快速の種別変更として、急行を走らせるようにしたわけだから、大阪梅田発の準急を急行に置き換えても問題ないだろう。
そして堺筋線からの準急に関しては、そのままだ。
準特急の混雑緩和としても平日夕方に急行を走らせる必要性はあると思っている。
このように長々書いたが、いずれの路線も急行は本数が少ない。
しかしながら、それでも急行の役割は十分にあると言ってもいい。
無責任に記したが、あくまでも個人的願望がほとんどなので悪しからずご了承願いたい。



淀屋橋駅の時刻表。急行の本数が少なく寂しいものの、夕方ラッシュ時や昼間等に急行を設定する価値はあるだろう


上記は茨木市の時刻表。5時48分、6時4分は長岡天神発で、6時16分は京都河原町発である。主に平日朝3本大阪梅田行と深夜帯に京都河原町行3本ある。土日は京都河原町行3本のみである。
平日夕方ラッシュ時に大阪梅田発の準急を急行に置き換えてもいいかもしれない。
祇園祭における臨時ダイヤで運行された急行。
この撮影した急行は祇園祭における臨時ダイヤでの登場だった。茨木市で特急と接続。
自分含め何人もこの急行を撮っていた人もいた。
十三の時刻表。大阪梅田行は土日1本しかない。
下りの神戸三宮方面をみると、深夜帯は普通が西宮北口迄しか行かないのもあって、急行でそれより先を補完するというダイヤになっている。


鉄道ジャーナルの記事より
ダイヤ改正前、平日の淀屋橋を17時26分に出ていた急行樟葉行。
ダイヤ改正前の急行樟葉行きは、淀屋橋発で8時32分、17時49分、18時15分に出ていた。
このうち8時32分と17時26分発は改正後は特急.快速急行に置き換えられた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?