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へっぽこ作家が今日もゆく!

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2013年秋、小説家デビューしたはいいものの、厳しいプロの世界で悪戦苦闘、本はなかなか売れず、そしてついに突きつけられた戦力外通告。そんな小説家と名乗るのもおこがましい自分が、い…
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#小説

第54回(改) BB小説家コミュニティでの活動

 BB小説家コミュニティのDiscordには、毎日誰かしらが何か書き込みをしている。  執筆部屋、…

逢巳花堂
2年前
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第49回 もう会えない

 2020年12月7日の深夜。  病院に着いてから、五時間ほどで――母は亡くなった。  くも膜下…

逢巳花堂
2年前
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第46回 空洞

 表面上は平穏な日々が続いていた。  パワハラを繰り返していたY課長が部署異動となったこ…

逢巳花堂
2年前
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第45回 崩壊

 実績が無いから、企画を通すことは厳しい。  仮に通せたとしても、発行部数は極端に少なく…

逢巳花堂
2年前
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第21回 未来を見失った日

 打ち切りの宣告を受けて、私は内心は大きなショックを受けていたものの、その心とは裏腹に、…

逢巳花堂
2年前
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第15回 同業作家陣との出会い

 2013年もいよいよ暮れが迫る頃。  一通のメールが届いた。  「電撃文庫・メディアワーク…

逢巳花堂
3年前
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第14回 作品の打ち切り、そして彼女にフラれる

「残念ながら、ファイティング☆ウィッチは1巻で打ち切りです。発行部数に対して、この2週間ほどでどれだけ書店で売れたか、の基準を超えるか超えないかですが、ファイティング☆ウィッチはあまり売れなかったので」  担当編集の説明を聞きながら、私は頭の中が芯から冷やされてゆくような、気持ちの悪さを感じていた。この気持ちの悪さは何だろう、と思って、すぐにその正体がわかった。  祖母が亡くなった時と同じ感覚だった。  あるいは、中学生の時から飼っていた愛犬が亡くなった時か。  頭の

第13回 ついに商業デビュー! そして……

 2013年10月12日。  金沢にある「第7ギョーザの店」という、ホワイト餃子なる餃子で人気の…

逢巳花堂
3年前
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第12回 商業デビューへの道~その三~

 結局のところ、当初賞に応募した『バニィ×ナックル‼』をベースとして、もう一度書き直すこ…

逢巳花堂
3年前
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第10回 商業デビューへの道~その一~

「残念ながら四次選考のほうは通過できなかったわけですが、原稿を読ませていただいた結果、ぜ…

逢巳花堂
3年前
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第9回 『バニィ×ナックル‼』の完成、そして

 2012年4月初め、電撃小説大賞への応募作品『バニィ×ナックル‼』は完成した。  何度も校…

逢巳花堂
3年前
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第8回 電撃小説大賞への道~その三~

 ところで『よさりの兎』の話である。  私は某拳法を学んでおり、一応は指導者の資格もある…

逢巳花堂
3年前
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第7回 電撃小説大賞への道~その二~

 さて、電撃小説大賞へ応募するとなると、どういうネタで書くか、そこが一番の問題となってい…

逢巳花堂
3年前
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第6回 電撃小説大賞への道~その一~

 前回まではモンゴル旅行記を書いていたわけであるが、さて次は何を書こうか、というところでしばらく悩んでいたりした。  2009年のハイライトはモンゴル旅行なのであるが、2010年もそれなりに劇的な出来事が数多く起こった。ただ、その話は非常にセンシティブな、自分にとってもそうだし、多くの人を巻き込む内容でもあるので、一度noteに掲載したこともあったけれど、結局取り下げたりした。  ただ、その2010年の話を避けても、これから書く内容はなんとか成り立つので、一気に時をすっ飛