今回の台風被害報告

2020年9月6日。この日は私にとって忘れられない日となった。未曾有の台風、経験したことのない程の台風などとニュースキャスターが繰り返した。そのキャスターの訴え通り、6日から7日にかけては安心して過ごすことは出来なかった。今回は我が家にて生じた被害報告を時系列順に行う。

2020.9.6. 12時前後
市内全域に避難指示の通知。筆者、そのアラートで起床する。最悪の目覚めであった。

13時〜
食事。メニューは卵焼きと炊いておいたご飯、鯖の缶詰、味噌汁。嵐の前なので質素に。(何故)

15時〜
徐々に風が強くなる。アマプラで適当にアニメを流しつつ、災害情報を確認。風呂に水を溜める。

16時〜
部屋の戸棚をひっくり返しガムテープを探し当てる。引越しの時の余り物だったので、窓は一つしか補強できなかった。迂闊である。

17時〜
空が暗くなり風が強くなった。いよいよ来るんだなと覚悟をする。

18時〜
タバコが切れる。 大問題である。コンビニへの遠征を計画するも、強風で断念する。迂闊である。

19時〜
食事を作る。最後の晩餐(仮)である。冷蔵庫の余り物を処理した。美味しい出来であった。酒は控えた。
窓と玄関のドアが風で震え出す。

20時〜
アパートの廊下から外を眺める。(安全重視)
そこそこ雨が降り続いていた。
当方がアマプラでハクメイとミコチを見ていたが、PS4とテレビが死に、これからこの世の終わりになるな〜とか思ってたら
停電した。

停電を経験したことのない私は狼狽してしまい、つい友人にテンション高めで停電の報告をLINEした。(諸友人方、すみませんでした。)

5分後に復旧。安堵する。停電報告した友人から、今のうちに風呂入れ!と言われたので、入浴を試みる。

20時30分〜
2度目の停電。当方は全裸であった。なんなら、シャワーを浴びていた。

突然の冷水で心拍が止まった(止まっていない)。シャワールームでビビり散らかす。なんなら水も止まった。凍死を覚悟する。

復旧。若干台風にキレながら、無事に入浴を済ますが、再度停電。ドライヤーが使えないことに気づく。現代人は電気がないと何もできないんだなと、己の未熟さと向き合う。ドライヤーのスイッチをカチカチしながらニコチン切れを感じた。

復旧。停電自体にはもう慣れ始めていたが、スイッチがOnのまま事切れたドライヤーが突如として息を吹き返し、筆者の後ろで叫びだした。心拍が止まった。(2度目)(比喩表現)
鏡の前には全裸で情けない声を出す成人男性がへたり込んでいた。無情である。

21時〜
本格的に停電と断水、暴風が我が家を襲う。アパートの最上階であるため家が揺れる。心を落ち着かせるため、アイスコーヒーを飲む。美味しい。

22時
尿意である。

アイスコーヒーを飲めば、そりゃ尿意も来るわな…と思いながらトイレに行くが、トイレが流れないことを思い出す。浴槽に水溜めていてよかったが、換気扇が回らないので、入浴後もあってか少しカビ臭かった。

23時〜
停電と復旧を繰り返し、最後の停電から1時間が経過した。割とマジで部屋が暑くなってきて、エアコンの偉大さを感じる。やっぱり、大切なものって失われることでしか、その大切さを感じられないのだよ。うん。

24時〜
再度復旧。エアコンが帰ってくる。夏が来る前にエアコン変えててよかった。本当に…好き…。
トイレの便座の温もりも愛しく思えた。

25時〜
風が落ち着いたかな、と思い2度目の遠征を計画する。(主目標:タバコ購入)
近くの建物の窓ガラスが割れていることに気づき、3分で帰宅した。帰宅途中に街一体が停電。死と同時に生を実感する。

26時〜
全てを諦めて就寝する。

ここまで、時系列順に筆者の台風下の生活をつらつらと述べてきた。しかし、お気づきの方もいるだろうが、被害報告と言っても、特に損害はない。特筆して挙げるなら筆者の精神的な人的被害のみである。なんかごめん。

台風一過、無事に購入できたタバコは格別の美味さとヤニクラを筆者に与えた。
ありがとう、ハイライト、あと60周年おめでとう。でもドライヤー、お前だけは許さない

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