第68回大阪杯〈ステップレース検証・調教診断〉

対象レース(レースの振り返り)

↓古馬中長距離路線の振り返りはこちらから↓

上記重賞レースに、サウジネオムターフカップ、大阪城S、を加え、振り返り、評価する

ステップレースの評価

⚫︎ネオムターフC
レッドシーターフHCの勝ちタイムを見ると、
もう少し速いタイムでの決着でも良かった
ただ中盤隊列崩れず流れたことから、緩急は少なかったと感じる
それでも全体的にギアUPのキレはなく、
多少ズブくても、スタミナ勝負出来る馬に向いた形
阪神内回りコースなら、ギアUPのキレはより必要
ステップレースとしては、あまり参考にはならないかな

⚫︎有馬記念
グランプリに相応しい、GⅠの中のGⅠ
生半可な馬では相手出来ないレベル
上位入着馬は素直に評価

⚫︎ヴィクトリアマイル
前後半、ほぼイーブンペース
当時の日本マイル界のトップ馬が力を示した
十分評価出来るGⅠレース

⚫︎香港カップ
持てる力で鎬を削り合う、良いレース
馬場対応やスタミナ・持続力が求められた
やや欧州馬向きではあったが、G Iらしいレース

⚫︎金鯱賞
実力馬が力を見せたレース
十分GⅡの価値はあるが、4着以下は格落ちだね

⚫︎京都記念
タフな馬場で、時計も悪くなく、
各馬力を出し切った結果
1、2着馬はGⅡクラスも、GⅠまでは遠いそうだね

⚫︎中山記念
開幕週、だけど、雨で緩む馬場
水気含んだ緩い馬場への適性差が大きかったレース
GⅢ上位の評価まで

⚫︎小倉大賞典
小回り直線平坦コースの1,800m重賞
驚くようなレース内容でもなく、GⅢまでの評価

⚫︎中山金杯
タイム、ラップほどのレベルの高さを感じない
そのままハンデGⅢ戦、という評価かな

⚫︎愛知杯
レースレベルとしては、正直高くない
勝ち馬だけが重賞レベルというだけ

⚫︎大阪城S
過去のこのレースを振り返っても、
好タイムで勝とうが、重賞獲るのに苦労している
残念ながら、所詮OP特別レベル

出走馬の評価

 1位:③タスティエーラ
 2位:⑧プラダリア
 3位:②ローシャムパーク
 4位:⑩ソールオリエンス
 5位:⑪ベラジオオペラ
 6位:⑤スタニングローズ
 7位:⑬ルージュエヴァイユ
 8位:⑥ジオグリフ
 9位:①ミッキーゴージャス
10位:⑭エピファニー
11位:⑨ステラヴェローチェ
12位:⑦ハーパー
13位:⑮リカンカブール
14位:⑫キラーアビリティ
15位:④ハヤヤッコ
16位:⑯カテドラル

ステップレースからの勝ち馬候補は5頭
③タスティエーラ、⑧プラダリア、②ローシャムパーク、
⑩ソールオリエンス、⑪ベラジオオペラ、まで
今回GⅠ馬5頭出走しているが、
古馬との壁、牡馬混合の壁、2歳GⅠ馬で成長度に?など
絶対的な存在はいない
ならば、GⅠに王手かけているGⅡ馬にもチャンスはあるだろう
あと牡馬なら、58kgでの実績も重要ポイント

③タスティエーラ
層が厚い日本の中距離路線
その中の横綱・大関陣で唯一出走してくるのが、この馬
有馬記念では、古馬一線級との差を感じたものの、
4歳牡馬の中では王者
初の58kgは大きな不安材料であるが、
GⅠ馬5頭の中では、一番戴冠可能性あるだろう

⑧プラダリア
この馬は、GⅡならば強い
逆に言えば、GⅠには壁を感じる
それでも前走58kg背負って勝ったのは大きい
絶対的な横綱クラスの馬がいないのであれば、
この馬にもチャンスは大いにある
度胸ある池添騎手というのも大きいね

②ローシャムパーク
昨秋のオールカマーの勝ち方を評価
ただ前走の香港カップで評価を下げた
いろいろ敗因はあると思うが、
GⅠの壁を感じたところもある
横綱クラスがいない分、勝ち馬候補に挙がった
58kgは経験済みだが、ここも不安材料ではある

⑩ソールオリエンス
皐月賞の勝ち方は、GⅠ馬に相応しいものだったが、
有馬記念で、タスティエーラを上回れなかった
現状では4歳牡馬の中でも、2~3番手
ただ前走58kg背負って、形になったのは好材料
この馬の良さである筋肉の柔らかさ
これが戻ってきているなら狙う価値はあると思うが…

⑪ベラジオオペラ
前走2着も内容は良かった
ただ58kgは未知の斤量
阪神コースとの相性も良いだけに、
斤量さえクリアすれば、この馬にも十分チャンスはある

⑤スタニングローズ
牡馬混合GⅠに壁を感じるが、
牡馬が58kg背負うので、差は縮まるだろう
でも順調さを欠いているし、2着あれば御の字かな

⑬ルージュエヴァイユ
牝馬限定とは言え、GⅠ2着は力を感じた
前走は、中身がまだ伴っていなかった印象
状態前進しているなら、馬券圏内にはいるだろう

⑥ジオグリフ
小回り4コーナーの1,800mが適舞台
前走は適舞台ゆえの結果
GⅠ馬だけに、前走を好走とは言いたくない
むしろGⅡで3着まで、が現状の力
GⅠ馬の底力で馬券に絡む可能性はあるが…

①ミッキーゴージャス
この馬の良さは、スタミナ値の高さ
前走は斤量も軽く、相手レベルもあって通用したが、
ここではどうかな?
それでもGⅠはタフなレースになるだけに、
軽視し過ぎるのはよくないね

⑭エピファニー
前走見る限り、1,800mが合う馬
GⅠ舞台で、2,000mは少し荷が重い
力量的にはGⅢ程度
58kg未経験で、掲示板争いまでかな

⑨ステラヴェローチェ
前走58.5kgで勝ったのは評価したい
ただやはりOP特別レース
GⅠでは相手からのプレッシャーは相当異なる
現状では掲示板争いかな

⑦ハーパー
有馬記念では、54kgだったにもかかわらず、
牡馬一線級、古馬一線級相手に
力差を見せつけられる結果だった
今回は56kgでの挑戦
さすがに掲示板あれば、というところかな

⑮リカンカブール
末脚の力強さがいい馬
でも前走はやや恵まれた形だったかな
条件戦で58kg背負って勝っているのはプラスだが、
前走より2kg増でのGⅠ挑戦はさすがに厳しい

⑫キラーアビリティ
前走のサウジアラビアでは、2着好走ではあったが、
切れ味不要、しぶとい脚が活きたレースだった
でも阪神2,000mは、一瞬で反応出来る脚が必要
相性としては悪い、2桁着順逃れたらOKという感じかな

④ハヤヤッコ
GⅢハンデ戦までの馬
相当時計が掛からないと相手にはならないね

⑯カテドラル
ここ最近重い斤量で走ることが増えたが、今回も58kg
GⅢでも結果を出していない現状
さすがに厳しい

調教診断

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