第91回日本ダービー〈ステップレース検証・調教診断〉

対象レース(レースの振り返り)

↓3歳牡馬路線の振り返りはこちらから↓

上記重賞レースに、プリンシパルS、を加え、振り返り、評価する

ステップレースの評価

⚫︎皐月賞
コースレコードを0.7秒縮める勝ちタイム
GⅠ馬が勝ちにいく競馬で、レベルは相当高い
今年の3歳馬は、海外でも戦える仕様になった印象
スタミナ値も相当なレベルで求められそうなので、
皐月賞とダービーの間に走る馬は、割り引いていいね

⚫︎スプリングS
トライアルレースにありがちな
超スローの上がり勝負
レースレベルはGⅢ
ただ勝ち馬に関してはGⅡ相当の評価

⚫︎NHKマイルカップ
GⅠ馬2頭が順当に1、2着
3着以下はGⅢレベルまで
勝ち馬が楽勝ぽくなってしまったので、
レースレベルはとしてGⅡ上位程度かな

⚫︎青葉賞
スタミナは求められたが、最後は切れ味勝負
騎手の判断力もウェイトが大きかった
今年の3歳牡馬はレベルが高いだけに
勝ちタイム考えると、物足りない
伏兵馬登場も、勝ち負けまでは厳しいね

⚫︎京成杯
経験、センスが求められたレース
2歳重賞でレベルが高かった京都2歳Sの4着馬が勝利
GⅢ評価も、悪くはない

⚫︎プリンシパルS
61.6-58.0  1.59.6
馬も、騎手も、上手なレースだった
重賞勝てるくらいに素質は十分も、相手が楽過ぎる
GⅢに達する、達しない、というレベルかな

⚫︎京都新聞杯
展開も、馬場を考えたら、緩めの流れで、
下り坂から一気の切れ味勝負
素直に評価出来ないレース、せいぜいOP特別クラス

出走馬の評価

 1位:⑮ジャスティンミラノ
 2位:⑫シックスペンス
 3位:⑥コスモキュランダ
 4位:②レガレイラ
 5位:⑧アーバンシック
 6位:⑪シュガークン
 7位:⑬シンエンペラー
 8位:⑭ゴンバデカーブース
 9位:⑨ダノンエアズロック
10位:⑱エコロヴァルツ
11位:⑤ダノンデサイル
12位:⑰ショウナンラプンタ
13位:①サンライズアース
14位:③ジューンテイク
15位:⑩サンライズジパング
16位:⑦ミスタージーティー
17位:④ビザンチンドリーム

今年の3歳牡馬はレベルが高い
ただ皐月賞で、現状での番付は見えてきたかな
皐月賞1~3着馬は、実力GⅠ級
4~6着馬は、ポテンシャルはGⅠ級
すべてが完璧にハマったら可能性ある、というレベル
7着以下は、GⅠ戦線から脱落と評する
皐月賞以外の路線を考えると、
皐月賞と日本ダービーの間の期間に走った馬は、
皐月賞上位組がいる中、勝負までは厳しいだろう
青葉賞馬、プリンシパルS馬も、ポテンシャルは感じるが、
馬券に絡んだら御の字だね
皐月賞よりも間隔が空いた京成杯馬、スプリングS馬
前者は一頓挫あっての参戦だけに、このレベルでは割引必須
一方後者は、レベル高い勝ち方だったし、
ローテーション的に2ヶ月空いて、
ゆったりと調整出来て決して悪くはない
別路線組では唯一、この馬だけがダービー馬候補と言える
今回の日本ダービー
⑮ジャスティンミラノ、⑫シックスペンス、⑥コスモキュランダ
この3頭を、勝ち馬候補として挙げておく


①サンライズアース
皐月賞では、キャリアの浅さが出てしまった
スタミナ型の馬だけに、距離延長はプラスだが、
完成度はまだまだだし、GⅠではスピード不足

②レガレイラ
馬場を考えると、皐月賞は位置が後ろ過ぎた
馬込み入ると、少し力む感じがある馬
広い東京コースはプラス材料だが、
さすがに今年は牡馬のレベルが高いだけに…

③ジューンテイク
前走、勝ち方としては悪くないが、相手レベルが低い
同世代トップクラスの背中はまだまだ見えていない
中長距離のGⅢで楽しめそうなレベルかな

④ビザンチンドリーム
皐月賞では、不利があったとは言え、
あれがなくても、2桁着順であったであろう
精神的な成長が必要な馬
現状、多頭数競馬では買えない

⑤ダノンデサイル
京成杯では、センス感じるところもあったが、
課題の多さも目立った
GⅢ馬に相応しい力はあるが、GⅠまでは距離あるね

⑥コスモキュランダ
馬場傾向考えると、最後よく首差まで詰めたね
中山2,000mが相当合うのだろうが、
すごいスタミナ、切れ味、スピードの持ち主
ダービーも期待出来るが、菊花賞の方がより期待出来そうだね

⑦ミスタージーティー
ホープフルS以後、レース下手が増している
皐月賞は力負けだったけど…
力はある馬だけに、自分に合ったレベルで、
勝ち方、自分のレースをマスターしてきて欲しい
日本ダービーの舞台は荷が重い

⑧アーバンシック
スタミナ感じる伸び脚
皐月賞4着、世代上位の能力と言って良いだろう
前が流れやすいGⅠの方がレースしやすそうなタイプ
それでも、3着候補までかな

⑨ダノンエアズロック
プリンシパルSでは、素質を感じる勝ち方も、
相手が楽過ぎた
今回の相手は、3段階上のレベル
素質認めるも、勝ち負けまでは?

⑩サンライズジパング
スタミナ値は高い馬、でもスピード値はそこまでではない
レベル高い世代だけに、スピード不足は致命傷
雨降って、相当時計が掛かるなら、穴馬候補だが…

⑪シュガークン
青葉賞の中では、力上位
ただし完成度はまだまだ
ダービーと言うより、もう少し先の馬だね

⑫シックスペンス
スプリングSでは、先行力OK、スローペースも折り合いOK
道中も力みなく、無駄な力を使わず、レースセンスもOK
終いもエンジン性能の違いを見せつける
フラフラせずに駆け上がってくるところも良かった
距離延びても問題は無く、皐月賞でも期待したかった馬
このレベル相手でも楽しみだね

⑬シンエンペラー
皐月賞では、スタミナある末脚が求められたが、力負け
走りに柔軟性を感じず、どんどん乗り辛くなってきている
腕っぷし強く、強引に馬を動かせる騎手じゃないと難しいかな

⑭ゴンバデカーブース
久々の競馬で、まだまだスタミナ不足を感じた
それでも4着に入った
ポテンシャルは世代上位
ただ2,400mは、ステップ考えると厳しいかな

⑮ジャスティンミラノ
GⅠ馬をマークし、しっかりと仕留めた
最後もまだスタミナ残っていそうな感じ
距離延びても、全く問題はないだろう
落ち着きあるし、レースセンスもある
2冠だけでなく、その先も期待したくなる強さだったね

⑰ショウナンラプンタ
世代トップクラスがいない青葉賞で2着
この馬はバランスの良い走りをするが、
まだまだ差は感じるし、まだ完成の域に達していない
GⅠではなく、サマー2000シリーズで楽しめそうな馬かな

⑱エコロヴァルツ
気持ち良く走れたら、一級品の力はある馬
ただ、メンタル面に課題がある
皐月賞では、限界を感じる結果だったとも言えるが、
今回大外枠に入ったのは、逆に良かったかもね
ポテンシャルで言えば、掲示板は十分ある馬

調教診断

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?