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縦スクロール(Webtoon)と横読みマンガの違いについて考察する

Webtoon(縦スクロールマンガ)作品の考察を進めています。Webtoonと横読みって「マンガ」と呼ばれているけど、表現方法や読み方が違うので、両者の差を書き出してみたいと思います。

【横読みマンガの特徴】
・画面が制止した状態で読む
・読み手の視線は画面全体を辿るように動く
・見開きで大きくページを見せることができる(スマホだと半分に切れてしまうので見開きになりきらないこともある)
・右から左、上から下に読む
・ページをめくるタイミングの「間」を生かしためくりの効果がある

【縦スクロールマンガの特徴】
・画面を動かしながら読む
・読み手の視線は中央に固定
・文字だけを見せる表現が頻出する
・スクロールによる時間演出が可能(スーツ姿の人物の下半身が下着、などAと見せかけてBみたいな見せ方もできる)
・上から下に読む
・縦画面が映えやすい(魔法・アクション・キャラの立ち絵)
(・フルカラー)

現在だと、横読みと縦スクロールはフルカラーかモノクロか、みたいな違いを言われることもありますが、横読みも普通にカラーになるんじゃないかなぁと思ってるんです。なので、カラーという違いはカッコづけにしています。

実際に作品をつくる時は、時代の流れだから縦スクロールでやるぞ!っていうよりは、自分の企画が「描きたい作品がどちらの表現のほうがよりよく見せやすいか」でチェックするといいんじゃないかなぁと最近は思っています。

Webtoonに合いそうな企画としては、「縦画面」を使いこなす世界観がよさげだなぁと思っています。たとえば、高い塔の中に住んでいる、みたいな世界観で、「高さ」とか「落下」とか縦画面の魅力を生かせると、縦スクロールという表現をよく活かせるんじゃないかと思いました。

見せ方としては、たとえば金属の棒がスクロールするごとにだんだん錆びていくとか、同じ物の変化の過程を見せるとかができるんですよね。スクロールだからこそおもしろく見せる表現が出てきたら、横読みにはない魅力にできる気がします。Webtoonのシナリオ・企画をするとしたら、その辺も考えていきたいですね。

Webtoon関連の考察は、こちらの記事もどうぞ。


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