AI作画マンガ考察~抽象的表現は横読みでは読みにくい説
縦スクロールマンガを読んでいると、美麗な抽象背景に、説明やセリフのテキストがぽん、ぽん、と載っていることがあります。
表現としてもかっこよくて、そのシーンの雰囲気や主人公の感情がよく伝わるなぁって思っていました。そこで、AI作画の横読みマンガを創る時にも、そんな感じの抽象背景にテキストを乗せるっていうのをやってみたんですが、、
何度読み返しても、読みにくかったんですね。で、結局いくつかのシーンをテキストの内容が分かるような感じに入れ替えました。
縦スクロールだと読みやすかったのに、横だと読みにくい理由ってなんだろうって考えてみたんですが、、
横読みだと情報が同時に複数目に入るので、抽象的美麗絵だとページ内で優先される情報よりも抽象絵が優先されて見えてしまうので、理解しにくい。
からではないかと考えました。
縦スクロールマンガだと、スクロールするごとに、テキストの塊が1つずつ見えてきます。なので、摂取すべき情報の順番が分かりやすいんです。
でも、横読みは画面全体が一気に目に入り、その中から、人間側が理解して情報を食べていく。吹き出しに入ってるコマは、明度差がはっきりしてて読みやすいので、普通に読めるんですが、抽象絵の上に文字を入れてしまうと、文字が絵の中に埋もれやすくて、パッと見た時の優先度が「テキスト」なのか「絵」なのかが分かりにくい。
当然、この場合の情報としては、テキストに高い優先度があります。抽象絵はなくても話が通じますが、テキストがないと話が通じないからです。
せめて、絵が抽象的ではなく、テキストの内容とリンクしていれば、ちょっと読みやすくなる。
そんなわけで、横読みだと抽象背景はあんまり使わない方がいいのかもなぁって考えました。フルカラーじゃなくてモノクロだったらまた違ってくるかもしれないですが、カラーだとやっぱり色の情報量とインパクトが視覚的に強くなっちゃうよね。
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