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医療SFマンガ『王様のカルテ』のジャンププラスからの講評が戻ってきたよ

ジャンププラスにウェブ持ち込みした講評が戻ってきました。結論から言うと、LINEマンガさんと同じで「説明が多すぎて分かりにくい」ですね。

下記、講評結果です。

===引用ここから===

かなり作り込まれた世界観で、独特の雰囲気と、
読み応えのある作品でした。

ただ、初読の感想としては、
この世界がどういった世界なのか、
ここで暮らす人々はどんな価値観をもっているのか…ということが、
分からないまま話が進んでしまう印象でした。

新人の方に読切を描いていただくのには、様々な理由がありますが、
まず「情報の量を絞り、整理し、分かりやすく伝える」という技術を身につけてもらう、というのがあります。
話数を重ねられる連載ではなく、特に最初は40~50p程度の読み切りで、
無理なく収まり、話もまとめられ、
かつ読者が難なく読み切れる量の情報量を把握していただくのが重要です。

現状ですと、情報量としてはかなりオーバーしている印象なので、
まずは短めのページ数で、
しっかり話をまとめることから始めてみましょう。

===引用ここまで===

趣味で完結まで描ききって満足したい場合には、深く考えずに読者も無視して好きなだけ書いて終わらせればいいんですが(自分の最低限の目標はこれです)、ちょっとでも多くの人に読んでもらいたいなと思うのであれば、ちょっと考えながらやったほうがよさそうです。

・50ページくらいまでの読み切りを書く(他の話は書きたくないので、このお話をエピソードカットした感じで書く)
・登場人物は2人までに選抜
・世界観とテーマ、キャラクターを伝えることを重視(青年誌はキャラよりも割とテーマよりなので、テーマよりでもいいのかも)
・おもしろくすることよりも、分かりやすくすることを重視(今の一番の課題が分かりやすさで、分かりやすくないと、そもそもおもしろいと思ってもらえないから)

最初の一歩としてやることは

・読み切りのアイデア出し50本くらい
(テーマ、登場人物(最大2人)、伝えたい感情、世界観、葛藤、ストーリーの概要を50本分考える)
・1本を選んでネームにしてみる
・何回か推敲して直す(ジャンプルーキーに公開して読者さんたちに見てもらいながら推敲するのがよさそう)

らへんでしょうか。
そこまでできたら、またどっかで講評してもらうのがよさそうです。

あと、今書いてる話もなるべく読み返して、エピソード追加して分かりやすくできそうなところがあったら直したほうが良さそうな感じです。

▼講評していただいたお話はこちら

▼LINEマンガさんからの講評はこちら

物語は大学時代にめちゃくちゃいっぱい書いてたし、ネタも考えてたけど、自分はおもしろいと思ってるけど、世間的にはぜんぜん響かないのかぁと思うと、とても残念な気持ちではあります。(自分がつくるアート作品よりおもしろいと自分では思ってるんですが)

分かりやすく書けたとして、それは物語として本当におもしろいものになるんでしょうか。もうそういうの無視して、自分が納得いくように完結まで描き切ったほうがいいような気もします。

アートを真面目にやってるので、作品がよくなかったら次のチャンスはないっていうことも、そこそこ分かっているつもりです。自分の人生の中でそこそこ時間もお金もかけていて、それでもアートや獣医業のように頑張った分のリターンが返ってきていない「物語」というジャンルに、いったいどこまで人生投資すべきなのかは、いつも迷ってしまいます。

・・・迷ってる時間が一番もったいないんですけどね。

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