7月の土曜日「ずっと」
六月がやっと終わった。新規プロジェクトの立ち上げ的な(実際はそんなカッコイイものでもないが)仕事が準備も含め五月の中旬くらいから始まり、七月に入りなんとなく落ち着いてきた。まだまだ予断を許さないような状況なのだけれど人員補充もあったし、まぁなんとかなるだろう。しかしこの六月は本当に長かった気がする。いつの間にか、年寄りがよく言う「一年が早い」みたいなことを言う側になってしまったけれど、先月は久々に時間の流れを遅く感じた。良くも悪くも密度が濃かったせいだろう。残業代もまぁまぁ稼げたし、良いということにしよう。まぁ、金でもらってないとやってらんねぇ、ってのが仕事だ。
平日に代休はある程度取れていたものの、ほとんど土日も仕事やらメイン以外の案件もあったりして、娘と出かける機会が減ってしまっていた。まぁ、この一ヶ月強だけだから別に良いのだけれど。今週の娘は夏風邪を長引かせてしまい、軽い中耳炎になってしまった。楽しみにしていた、近場のスポーツジムで催されるプール保育にも参加できず、お留守番組だったそうだ。先週、去年の水着がまだ着られるか試着して見せてきてくれたときに「ふとった〜?」と、本当にどこで憶えてきたのか、マセたコメントをしていた。
寝かしつけのときに、三谷幸喜の『赤い洗面器の男』を昔話風にアレンジして話したりしていたのだけれど、この前は僕の語りを真似して娘が『赤い洗面器の男』を話し始め、オチ(ないけど)の手前の「それは……、君の……」のあとに、こちらもどこで憶えてきたのか「このつづきが、しりたいこは、グッドボタンをおしてね〜!バイバイ〜!」などといって締めてきた。いや、これには心当たりがある。YouTubeを見過ぎなのかもしれない。今時は小学校でも使うらしいので、iPadなんかの機器に早いうちから慣れておくのも悪くないだろうと、ある程度自由に触れせていたのだけれど、ちょっと考えないといけないのかもしれない。でも甘やかすって決めてるしなぁ……(えっ)、ってまだそこまでシリアスに悩んでないです。
しかし未だに夜中に高熱を出されると、やっぱり少し焦ってしまう。その他の症状を見て、大丈夫そうだなと頭では判っていてもだ。保育園からのおたよりで、RSウィルスやヘルパンギーナというのが流行っているとあった。ヘルパンギーナなんてはじめて聞いたけれど、思わず布袋寅泰の顔が思い浮かんだ(それはバンビーナ)。夕方のニュースで、大人が罹ると重症化することもあるらしいので、あまりヘラヘラとしたことを書くのも不謹慎かもしれない(書いたけど)。
そんなこんなで、この週末は久々に娘と過ごせている。今日お風呂に入ったとき、二人で同時にシャンプーをしていたのだけれど、唐突に「パパがおじいさんになったら、ココちゃん(娘のことです)がシャンプーしてあげるね」と言ってきた。可笑しくて笑ってしまったけれど、よろしくね、と答えた。「おじいさんになっても、ずっといっしょにいようね」と言われて、ちょっとウルっときてしまった。そのあとに「ココちゃんのこと、ずっとしっててね?」と、多分、ずっと憶えていてね、ってことなんだろうけれど、本当に一体どこで憶えてくるのやら。
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