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男勝り教習所✴︎東場学園2✴︎

女子高と聞くと人はどんなイメージを持つだろうか?
今思うと私が入学した女子高・東場学園は、世間が想像する通りの学校だったんじゃないかなと思う。圧倒的東場ブランドが確立されており、幼稚園から大学院まで女の園という珍しさから母娘孫と代々東場出身だという生徒も多数いた。まずは当時のヒエラルキーを説明していく。

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実際に呼ばれていた名称だが、分かりやすく麻雀で言い換える。


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1年休んでたから実際の所は分からないけど。麻雀役で置き換える。

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最初っから手役で表現すればよかったな。この麻雀役ヒエラルキーを使って説明していこう。身分は主にいつ入学したかで決まり、階級には名前が付けられていた。当然上に行けば行くほど生活水準が高く、私は高校から入学したので1番下のツモのみとなった。さらに各階級の中でも細かく順位があり親が学校に寄付する金額によって定められていた。本来三色同順はメンタンピンより翻数で劣るのだが、幅広い層を喜ばせる美しさと達成感が違う。麻雀教室でも圧倒的人気を誇る。一方メンタンピンは成金感がありやたらと三色に対抗して自分を大きく見せようとする。財力では勝っても知性と教養では結構差があったように思う。というわけで私は100円回収するのに数ヶ月も前から通達しても集まらない公立中学から、メンタンピンにクラT製作費数千円明日持ってこい!とすごまれても何も言えない私立高校のツモのみとなった。

不思議なもので、ヒエラルキー最上位ほどオラつく女子は少なかった。さすが唯一無二六翻の貫禄である。昨日今日清一色になった訳ではないのだ。かけ離れすぎて清一色とツモのみは相性が良かった記憶がある。16年の人生で家族としか男性と関わった事のない桐箱入り娘や、かなりひきで撮ったであろうリビングの写真にソファが入りきれていない生まれも育ちも六本木生まれのパンクロッカー、1つの教科が超突出しすぎて他の教科をツモのみに聞きに来るリアルアインシュタイン、いずれにしても家柄・居住地・話し方・性格・思想どれをとってもぶっ飛んでいた。そう考えると真ん中が一番こじんまりしていて、やれ雑誌のブランド品の先行予約をパパがしてくれたとか、テストが85点で超ショックゥ〜だとか、夏休みはどこの避暑地に行くだとかで忙しそうだった。必死な背伸びがいかにもメンタンピンである。

入学するとまずは部活に入るよう先生に指示された。東場学園は女子高にしては珍しく単位制であり、部活は単位の1つで帰宅部は存在しなかった。そこでこれまで運動部に一度も所属したことのない私は、何を血迷ったか沢山ある部活の中でも別格扱いの『宝塚部』に入部しようと部室に向かった。まさに天鳳一段のヤツが修羅に満ちた鳳凰の扉を開けようとしていた。

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読んで頂き有難うございます。とっても嬉しいです★競技麻雀界で仕事をし続けたいので、拡散やサポート、応援宜しくお願いします!母ちゃんがんばります